珈琲のお代わりはいかがですか?

古紫汐桜

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オマケ~夏休み~

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「創さん……」
「ん?何だ?はじめ」
「一緒に……とは言いました。言ったけど!!」
爺ちゃん特性の露天風呂で、俺はプルプル震えながら叫ぶ。
時刻は午前4時30分
うっすらと明るくなる朝日に似つかわしく無い、俺の全身に着けられた昨夜の名残の跡。
あれから明け方まで抱かれて、今、露天風呂で身体を洗い流している……筈だ。
「創さん、もう……いい加減抜いて下さい!」
「えー?はじめが食い付いて離れないんだよ」
「嘘ばっか……あっ……又、そんなに……」
バシャバシャと水音が響き、俺の喘ぎ声が響く。
「ここではじめを抱くの、夢だったんだよね」
濡れた髪の毛をかきあげながら、創さんがバックの体勢で腰を動かす。
露天風呂で身体を綺麗に洗い流し、ゆっくりと温泉に浸かってのんびり……と思っていたのに!
散々あれだけしといて、創さんがまだ俺の身体を触って来たから逃げようとしたら捕まった挙句、そのまま抱かれて今に至る。
俺は冷たい滑らかな石に身体を預け、創さんの与える快楽に喘ぎ声しか出せない。
「創さん……もう、出ないからぁ……」
泣きながら訴えると、創さんが俺の中の創さんを引き抜いてくれた。
(分かってくれたんだ!)
って思って上半身を起こして創さんを見ると、創さんはにっこり微笑んで
「これで最後ね」
と言って、俺の身体を反転させて座る創さんの上に俺の身体を引き寄せた。
深く挿入されて
「あぁ!」
っと、山間の緑豊かな自然の中には不似合いな俺の喘ぎ声が響く。
バシャバシャと水音が響き、浮力で浮いた身体を引き戻される度に温泉が中に入り込む。
「創さん……お湯がぁ……」
「はじめ、ぎゅうぎゅう締め付けて気持ち良いよ」
頬にキスを落とされ、俺は必死に創さんにしがみついた。
唇を重ね、創さんの動きが激しくなる。
「はじめ……もうっ……」
そう言われて、俺は創さんを抱き締めて
「出して……創さん、全部……俺の中にぃ……」
そう叫んで、創さんの動きに合わせるように腰を揺らす。
水面が俺達の動きに合わせて激しく波打つ。
「はじめ……、出るっ!」
「創さん……あっ……アァっ!」
腹の奥に何度目かの創さんの欲望を受け止め、喜びに身体が痙攣して仰け反る。
ぐったりしていると、創さんの手が俺の頬に触れてキスを落とされた。
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