64 / 75
最終話
しおりを挟む
良く分からない話がひと段落着いた頃、創さんが迎えに来た。
今日は健人君も蓮君も、お店が遅いから宴会は次回になった。
帰り間際
「創先生、たまにははじめ君の体調も気にして上げてね」
と、ハルさんが目に涙を浮かべて呟く。
創さんはキョトンっとした顔でハルさんを見て
「え?ちゃんと健康管理はしてますけど?」
って呟いて首を傾げていた。
帰り道、創さんは運転しながら
「3人でどんな話してたの?」
って聞いて来たけど、友也から
『今日話した話は、絶対に秘密だよ!』
と釘を刺されていたので苦笑いを返す。
「でも、はじめは随分と変わったよね」
運転しながら、創さんが嬉しそうに話す。
「出会った頃は、オドオドしてばかりだったのに……」
「ふふ」って笑いながら、創さんが呟いた。
「そうですか?」
俺が小首を傾げて呟くと
「そうですよ」
って言いながら、創さんが赤信号でブレーキを掛けた。
そして青信号に変わると、何故か信号を右折するのに左折してしまう。
「あれ?創さん!家はあっち!」
指さした俺に、創さんは小さく微笑んで
「折角だから、今日ははじめを独り占めさせてもらおうかなってね」
そう言ってラブホテルへと車を滑らせる。
「もう!無駄遣いですよ!」
駐車場に車を止める創さんに言うと、創さんはエンジンを止めると俺にキスをした。
「今日もハルさん達と宴会って言って来たから、折角だしゆっくりしよう」
そう言われて部屋へと入る。
普段は遅くまでハルさんの家に居るので、ビジネスホテルで眠るだけで帰宅していたので、ラブホテルって初めてだった。
ラブホテルって、おしゃれなホテルみたいになっているのに驚いた。
フロントも明るくて、清潔感がある。
「うわ~!」
っと、俺が部屋の中を走り回って見ていると、創さんがスーツを脱いで居るのが目に入る。
自宅と違い、何か……急にドキドキしてきた。
創さんはシャツだけの姿になると
「はじめ、一緒にお風呂に入ろうか」
って微笑んだ。
「え!い……一緒に?」
驚く俺に、創さんが
「そう。だって、家じゃ一緒に入れないでしょう」
と、平然と言い放つ。
今日は健人君も蓮君も、お店が遅いから宴会は次回になった。
帰り間際
「創先生、たまにははじめ君の体調も気にして上げてね」
と、ハルさんが目に涙を浮かべて呟く。
創さんはキョトンっとした顔でハルさんを見て
「え?ちゃんと健康管理はしてますけど?」
って呟いて首を傾げていた。
帰り道、創さんは運転しながら
「3人でどんな話してたの?」
って聞いて来たけど、友也から
『今日話した話は、絶対に秘密だよ!』
と釘を刺されていたので苦笑いを返す。
「でも、はじめは随分と変わったよね」
運転しながら、創さんが嬉しそうに話す。
「出会った頃は、オドオドしてばかりだったのに……」
「ふふ」って笑いながら、創さんが呟いた。
「そうですか?」
俺が小首を傾げて呟くと
「そうですよ」
って言いながら、創さんが赤信号でブレーキを掛けた。
そして青信号に変わると、何故か信号を右折するのに左折してしまう。
「あれ?創さん!家はあっち!」
指さした俺に、創さんは小さく微笑んで
「折角だから、今日ははじめを独り占めさせてもらおうかなってね」
そう言ってラブホテルへと車を滑らせる。
「もう!無駄遣いですよ!」
駐車場に車を止める創さんに言うと、創さんはエンジンを止めると俺にキスをした。
「今日もハルさん達と宴会って言って来たから、折角だしゆっくりしよう」
そう言われて部屋へと入る。
普段は遅くまでハルさんの家に居るので、ビジネスホテルで眠るだけで帰宅していたので、ラブホテルって初めてだった。
ラブホテルって、おしゃれなホテルみたいになっているのに驚いた。
フロントも明るくて、清潔感がある。
「うわ~!」
っと、俺が部屋の中を走り回って見ていると、創さんがスーツを脱いで居るのが目に入る。
自宅と違い、何か……急にドキドキしてきた。
創さんはシャツだけの姿になると
「はじめ、一緒にお風呂に入ろうか」
って微笑んだ。
「え!い……一緒に?」
驚く俺に、創さんが
「そう。だって、家じゃ一緒に入れないでしょう」
と、平然と言い放つ。
0
お気に入りに追加
127
あなたにおすすめの小説

ファントムペイン
粒豆
BL
事故で手足を失ってから、恋人・夜鷹は人が変わってしまった。
理不尽に怒鳴り、暴言を吐くようになった。
主人公の燕は、そんな夜鷹と共に暮らし、世話を焼く。
手足を失い、攻撃的になった夜鷹の世話をするのは決して楽ではなかった……
手足を失った恋人との生活。鬱系BL。
※四肢欠損などの特殊な表現を含みます。


【完結】友人のオオカミ獣人は俺の事が好きらしい
れると
BL
ずっと腐れ縁の友人だと思っていた。高卒で進学せず就職した俺に、大学進学して有名な企業にし就職したアイツは、ちょこまかと連絡をくれて、たまに遊びに行くような仲の良いヤツ。それくらいの認識だったんだけどな。・・・あれ?え?そういう事ってどういうこと??

顔も知らない番のアルファよ、オメガの前に跪け!
小池 月
BL
男性オメガの「本田ルカ」は中学三年のときにアルファにうなじを噛まれた。性的暴行はされていなかったが、通り魔的犯行により知らない相手と番になってしまった。
それからルカは、孤独な発情期を耐えて過ごすことになる。
ルカは十九歳でオメガモデルにスカウトされる。順調にモデルとして活動する中、仕事で出会った俳優の男性アルファ「神宮寺蓮」がルカの番相手と判明する。
ルカは蓮が許せないがオメガの本能は蓮を欲する。そんな相反する思いに悩むルカ。そのルカの苦しみを理解してくれていた周囲の裏切りが発覚し、ルカは誰を信じていいのか混乱してーー。
★バース性に苦しみながら前を向くルカと、ルカに惹かれることで変わっていく蓮のオメガバースBL★
性描写のある話には※印をつけます。第12回BL大賞に参加作品です。読んでいただけたら嬉しいです。応援よろしくお願いします(^^♪
11月27日完結しました✨✨
ありがとうございました☆

【完結】神様はそれを無視できない
遊佐ミチル
BL
痩せぎすで片目眼帯。週三程度で働くのがせいっぱいの佐伯尚(29)は、誰が見ても人生詰んでいる青年だ。当然、恋人がいたことは無く、その手の経験も無い。
長年恨んできた相手に復讐することが唯一の生きがいだった。
住んでいたアパートの退去期限となる日を復讐決行日と決め、あと十日に迫ったある日、昨夜の記憶が無い状態で目覚める。
足は血だらけ。喉はカラカラ。コンビニのATMに出向くと爪に火を灯すように溜めてきた貯金はなぜか三桁。これでは復讐の武器購入や交通費だってままならない。
途方に暮れていると、昨夜尚を介抱したという浴衣姿の男が現れて、尚はこの男に江東区の月島にある橋の付近っで酔い潰れていて男に自宅に連れ帰ってもらい、キスまでねだったらしい。嘘だと言い張ると、男はその証拠をバッチリ録音していて、消して欲しいなら、尚の不幸を買い取らせろと言い始める。
男の名は時雨。
職業:不幸買い取りセンターという質屋の店主。
見た目:頭のおかしいイケメン。
彼曰く本物の神様らしい……。
sugar sugar honey! 甘くとろける恋をしよう
乃木のき
BL
母親の再婚によってあまーい名前になってしまった「佐藤蜜」は入学式の日、担任に「おいしそうだね」と言われてしまった。
周防獅子という負けず劣らずの名前を持つ担任は、ガタイに似合わず甘党でおっとりしていて、そばにいると心地がいい。
初恋もまだな蜜だけど周防と初めての経験を通して恋を知っていく。
(これが恋っていうものなのか?)
人を好きになる苦しさを知った時、蜜は大人の階段を上り始める。
ピュアな男子高生と先生の甘々ラブストーリー。
※エブリスタにて『sugar sugar honey』のタイトルで掲載されていた作品です。

【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。
オメガ修道院〜破戒の繁殖城〜
トマトふぁ之助
BL
某国の最北端に位置する陸の孤島、エゼキエラ修道院。
そこは迫害を受けやすいオメガ性を持つ修道士を保護するための施設であった。修道士たちは互いに助け合いながら厳しい冬越えを行っていたが、ある夜の訪問者によってその平穏な生活は終焉を迎える。
聖なる家で嬲られる哀れな修道士たち。アルファ性の兵士のみで構成された王家の私設部隊が逃げ場のない極寒の城を蹂躙し尽くしていく。その裏に棲まうものの正体とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる