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和解
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「あ……」
小さく呟くと
「そんなに僕が信用出来ない?」
そう言われて、首を横に振った。
「じゃあ…なんではじめは、1人でこんなに瞼が腫れる程泣いたの?」
語尾はキツイ言い方だけど、腫れているらしい俺の瞼を、創さんの親指が優しく撫でる。
両手で頬を包みを、創さんの親指が労るように、俺の瞼を何度も優しく撫でている。
こんな風に優しくされて、再び涙が込み上げて来た。
すると創さんは大きく溜め息を吐き
「友也君の予感的中か……。悔しいけど」
吐き捨てるように呟くと
「何?僕とハルさんの事でも、疑ってた?」
ズバリ言われて、思わず創さんの顔を見上げると、創さんは一際大きな溜め息を吐いた。
「クソ!胸糞悪いな……」
俺から顔を逸らしてポツリと言われ、嫌われたんだと心が萎んでいく。
もう、一緒に暮らせなくなるかもしれないと考えていると、創さんは頭を抱えて
「全く。僕という人間は、心療内科医なんて偉そうな肩書きを持っていながら、恋人をこんなに傷付けていたのに気付かないなんて……。しかも、それを友也君が心配して連絡して来るまで気付かないなんて……」
そう呟いた。
「創さん?」
驚いて布団から身体を起こし、創さんの顔を見ると、酷く傷付いた顔をした創さんが居た。
「はじめ……、頼むから一人で泣かないでくれ」
ポツリと呟いた創さんの悲痛な声に、胸が軋む。
「僕はそんなに信じられないか?」
そう言われて、俺が首を横に振ると
「僕に腹が立ったなら、ちゃんと言ってくれ。直して欲しい所、嫌な所があるなら話してくれ。僕ははじめが思う以上に、鈍感なんだ。頼むから……お願いだから……こんな風に、1人で抱え込んで泣かないでくれ……」
涙は流れていないのに、創さんの表情が……声が……創さんの悲しみを俺の心にダイレクトに伝えて来た。
「……ごめんなさい」
ポツリと呟いた俺を、創さんの悲しそうな瞳が見つめた。
「俺、ハルさんと創さんが隠れて会話してるのを見て、2人の事を疑ってた」
俯いて、正座した膝に握り拳を作って呟くと、ゆっくりと創さんが近付いて来て、俺の頭を優しく抱き寄せて頭にキスを落とす。
「不安にさせてごめん」
そう呟いて、優しく俺の頬を両手で包んで上を向かせると
「はじめ、覚えてて。僕が愛しいと思うのも、触れたいと思うのも……はじめ、きみだけだよ」
そう囁くと、ゆっくりと唇が重なる。
「僕の心の中が見えるなら、はじめに見せて上げたいよ。僕のこの心も身体も……細胞に至るまでも、はじめを……はじめだけを愛してる」
創さんの言葉に、涙が溢れて来た。
創さんは俺をギュッと抱き締めると
「これからは、どんな些細な事でもちゃんと俺に伝えて。はじめの感情を受け止める位の度量は持ち合わせているつもりだよ」
そう囁く創さんに腕を回して抱き着いた。
創さんの匂いに、ゆっくりと気持ちが落ち着いてくる。
「創さん……ごめんなさい」
ポツリと呟いた俺に、創さんは頭にキスを落とすと
「うん、約束だよ」
って呟いた。
そっと創さんの顔を見上げると、ゆっくりと創さんの顔が近付いて来た。
ゆっくりと目を閉じて、創さんのキスを受け止める。
すると唇を割って、創さんの舌が差し込まれて来たので唇を開いて創さんの舌を受け入れると、創さんの手がするりとTシャツの裾を捲って中に差し込まれた。
「ふっ……」
と、小さく甘い吐息が漏れると、布団に押し倒され、創さんの唇が頬を伝い耳朶を甘噛みする。
そのまま頸動脈に沿って舌を這わされ
「あっ……」
と、甘い声が漏れる。
Tシャツの中に差し込まれた手が、俺の胸を這い回り、創さんの指先に触れられて立ち上がった俺の乳首に、創さんの唇が赤い舌を出して触れる。
「あっ……」
甘い声が再び漏れると、創さんは指先で乳首を撫でながら俺を見上げ
「はじめ、気持ち良い?」
そう呟くと、唇を寄せる。
声が恥ずかしくて、人差し指の下の方を唇に当てて声を抑えながら頷く。
すると左手で俺の左胸を弄りながら、腰を抱き寄せて固くなった創さん自身を押し付けるように腰を抱く。
右胸を吸いながら舌で乳首を舐めていた唇が離れ、再び俺の耳朶を甘噛みしてから、耳の中に舌を差し込むと。耳元に唇を寄せて
「はじめの中に入りたくて、こんなになっちゃったよ。寝る前じゃないけど……良い?」
掠れた甘い声で囁かれ、俺は創さんの首に手を回して頷いた。
「ふふふ……ありがとう」
創さんは甘く笑って囁くと、俺の頬にキスを落としてから唇を重ねた。
創さんがキスをしながら俺のジーンズの留め具を外し、ファスナーを下ろした時だった。
「創先生!はじめ先生!なにしてるの?夕ご飯冷めちゃうよ!」
って、小学生悪ガキコンビの声と一緒に離れの引き戸が開かれる音。
創さんは慌てて掛け布団を俺に被せると、物凄い早さで襖へと駆け込んだ。
「あ、ごめんね。先に食べてて。今、はじめ先生を起こした所だから」
そう答えてる創さんの足元から、子供達が顔を出して俺の顔を見た。
「はじめ先生、具合悪いの?目が腫れてる」
心配そうな顔をされてしまい、胸が痛む。
「もう、大丈夫だよ。心配してくれて、ありがとう」
と微笑むと、3人は笑顔になって
「じゃあ、待ってるから早くね!」
って、手を振って母屋に走り去った。
俺と創さんは顔を見合わせてホッとすると、創さんは離れの引き戸に鍵を閉めてゆっくり近付き俺の頬にキスをした。
子供達の乱入にすっかり萎えたはじめちゃん。
そして、「夕飯」というワードにお腹が空いていたのを思い出したらしい俺のお腹が、掛け布団を退かして創さんが俺に覆いかぶさり唇にキスをすると
『ぐう』
と、盛大なお腹の音を響かせた。
小さく呟くと
「そんなに僕が信用出来ない?」
そう言われて、首を横に振った。
「じゃあ…なんではじめは、1人でこんなに瞼が腫れる程泣いたの?」
語尾はキツイ言い方だけど、腫れているらしい俺の瞼を、創さんの親指が優しく撫でる。
両手で頬を包みを、創さんの親指が労るように、俺の瞼を何度も優しく撫でている。
こんな風に優しくされて、再び涙が込み上げて来た。
すると創さんは大きく溜め息を吐き
「友也君の予感的中か……。悔しいけど」
吐き捨てるように呟くと
「何?僕とハルさんの事でも、疑ってた?」
ズバリ言われて、思わず創さんの顔を見上げると、創さんは一際大きな溜め息を吐いた。
「クソ!胸糞悪いな……」
俺から顔を逸らしてポツリと言われ、嫌われたんだと心が萎んでいく。
もう、一緒に暮らせなくなるかもしれないと考えていると、創さんは頭を抱えて
「全く。僕という人間は、心療内科医なんて偉そうな肩書きを持っていながら、恋人をこんなに傷付けていたのに気付かないなんて……。しかも、それを友也君が心配して連絡して来るまで気付かないなんて……」
そう呟いた。
「創さん?」
驚いて布団から身体を起こし、創さんの顔を見ると、酷く傷付いた顔をした創さんが居た。
「はじめ……、頼むから一人で泣かないでくれ」
ポツリと呟いた創さんの悲痛な声に、胸が軋む。
「僕はそんなに信じられないか?」
そう言われて、俺が首を横に振ると
「僕に腹が立ったなら、ちゃんと言ってくれ。直して欲しい所、嫌な所があるなら話してくれ。僕ははじめが思う以上に、鈍感なんだ。頼むから……お願いだから……こんな風に、1人で抱え込んで泣かないでくれ……」
涙は流れていないのに、創さんの表情が……声が……創さんの悲しみを俺の心にダイレクトに伝えて来た。
「……ごめんなさい」
ポツリと呟いた俺を、創さんの悲しそうな瞳が見つめた。
「俺、ハルさんと創さんが隠れて会話してるのを見て、2人の事を疑ってた」
俯いて、正座した膝に握り拳を作って呟くと、ゆっくりと創さんが近付いて来て、俺の頭を優しく抱き寄せて頭にキスを落とす。
「不安にさせてごめん」
そう呟いて、優しく俺の頬を両手で包んで上を向かせると
「はじめ、覚えてて。僕が愛しいと思うのも、触れたいと思うのも……はじめ、きみだけだよ」
そう囁くと、ゆっくりと唇が重なる。
「僕の心の中が見えるなら、はじめに見せて上げたいよ。僕のこの心も身体も……細胞に至るまでも、はじめを……はじめだけを愛してる」
創さんの言葉に、涙が溢れて来た。
創さんは俺をギュッと抱き締めると
「これからは、どんな些細な事でもちゃんと俺に伝えて。はじめの感情を受け止める位の度量は持ち合わせているつもりだよ」
そう囁く創さんに腕を回して抱き着いた。
創さんの匂いに、ゆっくりと気持ちが落ち着いてくる。
「創さん……ごめんなさい」
ポツリと呟いた俺に、創さんは頭にキスを落とすと
「うん、約束だよ」
って呟いた。
そっと創さんの顔を見上げると、ゆっくりと創さんの顔が近付いて来た。
ゆっくりと目を閉じて、創さんのキスを受け止める。
すると唇を割って、創さんの舌が差し込まれて来たので唇を開いて創さんの舌を受け入れると、創さんの手がするりとTシャツの裾を捲って中に差し込まれた。
「ふっ……」
と、小さく甘い吐息が漏れると、布団に押し倒され、創さんの唇が頬を伝い耳朶を甘噛みする。
そのまま頸動脈に沿って舌を這わされ
「あっ……」
と、甘い声が漏れる。
Tシャツの中に差し込まれた手が、俺の胸を這い回り、創さんの指先に触れられて立ち上がった俺の乳首に、創さんの唇が赤い舌を出して触れる。
「あっ……」
甘い声が再び漏れると、創さんは指先で乳首を撫でながら俺を見上げ
「はじめ、気持ち良い?」
そう呟くと、唇を寄せる。
声が恥ずかしくて、人差し指の下の方を唇に当てて声を抑えながら頷く。
すると左手で俺の左胸を弄りながら、腰を抱き寄せて固くなった創さん自身を押し付けるように腰を抱く。
右胸を吸いながら舌で乳首を舐めていた唇が離れ、再び俺の耳朶を甘噛みしてから、耳の中に舌を差し込むと。耳元に唇を寄せて
「はじめの中に入りたくて、こんなになっちゃったよ。寝る前じゃないけど……良い?」
掠れた甘い声で囁かれ、俺は創さんの首に手を回して頷いた。
「ふふふ……ありがとう」
創さんは甘く笑って囁くと、俺の頬にキスを落としてから唇を重ねた。
創さんがキスをしながら俺のジーンズの留め具を外し、ファスナーを下ろした時だった。
「創先生!はじめ先生!なにしてるの?夕ご飯冷めちゃうよ!」
って、小学生悪ガキコンビの声と一緒に離れの引き戸が開かれる音。
創さんは慌てて掛け布団を俺に被せると、物凄い早さで襖へと駆け込んだ。
「あ、ごめんね。先に食べてて。今、はじめ先生を起こした所だから」
そう答えてる創さんの足元から、子供達が顔を出して俺の顔を見た。
「はじめ先生、具合悪いの?目が腫れてる」
心配そうな顔をされてしまい、胸が痛む。
「もう、大丈夫だよ。心配してくれて、ありがとう」
と微笑むと、3人は笑顔になって
「じゃあ、待ってるから早くね!」
って、手を振って母屋に走り去った。
俺と創さんは顔を見合わせてホッとすると、創さんは離れの引き戸に鍵を閉めてゆっくり近付き俺の頬にキスをした。
子供達の乱入にすっかり萎えたはじめちゃん。
そして、「夕飯」というワードにお腹が空いていたのを思い出したらしい俺のお腹が、掛け布団を退かして創さんが俺に覆いかぶさり唇にキスをすると
『ぐう』
と、盛大なお腹の音を響かせた。
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