上 下
37 / 75

初めての……

しおりを挟む
「はじめ、大人しくしててね」
綺麗な笑顔で言われて、何が起こるのか分からない不安な気持ちで創さんの顔を見つめた。
俺の性の知識は、高校生の時に偶然見てしまった先輩達のSEXだけだった。
だから、淫魔の森という大人のおもちゃのお店からローションを買ったものの、「サンプル品です」と同封されていた物には手を出せなかった。
ローションだって、友也に言われてちょっと興味本位で買ったものの、使う気なんかサラサラ無かった。
だから、何がどうなるのか想像の域でしか無い。
すると、突然創さんが双丘を掴んで左右に開くと
「はじめ、ここは自分で弄った事ある?」
そう言って、自分でも見た事の無い場所に指先が触れた。
慌てて起き上がろうとしても、自分の両膝が耳の横にある体勢で動けない。
「わぁ!創さん!何処触ってるんですか!」
ジタバタと慌てる俺に
「はじめ、質問に答えて!」
と言うと、軽く尻を叩かれた。
赤面しながら
「な……無いですよ!」
そう叫ぶと
「え?一度も?」
と聞かれ
「一度も!」
って答えた。
すると創さんは少し考え込むと、俺の足を下ろしてゴソゴソとローションの入っていた箱を物色した。
そして何かを見つけたらしく、手に箱を持って戻って来た。
又、あんな恥ずかしい格好をさせられるのが嫌で、身体の向きをうつ伏せにして自分の布団に逃げようとすると
「はじめ、何してるの?」
と、創さんの声が背後から聞こえた。
「そ……創さん!今日はもう、終わりにしましょう?」
掛け布団を身体に被せようとすると、創さんは布団を引き剥がして俺の腰を掴むと
「まぁ……体勢を変えようと思ってたから、ちょうど良いや」
そう呟いて、少し逃げた俺の腰をそのまま元の位置にいとも簡単に戻してしまった。
薄々勘づいてたけど、実は創さん…脱いだら凄いんじゃないだろうか?
畑仕事も楽々手伝ってたし、俺の身体も簡単に移動させるって……。
そう思っていると、創さんが俺の腰を引き寄せながら、枕と俺の身体の間にバスタオルを敷いた。
枕に直ではじめちゃんを付けない為の配慮だと思っていた瞬間、枕がもう1つ入れられた。
腰を上げている状態に硬直していると、背中に創さんが重なって来て
「はじめ、僕を信じて身体を委ねて……」
そう囁かれた。
意味が分からないで居ると、頭にキスを落とされてから首から背中を創さんの唇が触れていく。
普段、触れられない場所に触れられて、身体がビクッと反応してしまう。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

処理中です...