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優しい嘘と堪え性の無い多朗ちゃん

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シルヴァの汗の量と呼吸の荒さから、絶対に俺を気遣って動かないのだというのは明らかだった。
シルヴァが動かないなら……と、抱き着いた状態でゆっくりと腰を動かしてみた。
ぶっちゃけ、熱くて硬い棒が入ってる違和感しか無い。
でも、こうでもしないと、こいつは絶対に我慢してしまうのが分かる。
するとシルヴァが慌てて
「多朗……、待って!分かったから、ちゃんと動くから……」
と叫んで、俺を強く抱き締めた。
「本当は慣れるまで我慢するつもりだったのに……」
拗ねた顔をするシルヴァが可愛いと思ってしまうなんて、俺も本当にどうにかしてる。
「多朗……、辛かったら本当に……」
「ストップ!気持ち良くしてくれんだろう?」
「多朗……」
「俺はシルヴァを信じてるから……」
あれこれ心配するシルヴァの唇を人差し指で触れて言うと、シルヴァはふにゃりと甘ったるい笑顔を浮かべて
「あぁ!多朗……、きみは本当に素晴らしい伴侶だよ!」
と言うと、唇を重ねてゆっくりと抽挿を始めた。
さっきまでは腰を揺らしているだけだったのが、明らかに違う動きに背中に手を回してシルヴァの顔を見上げた。
キスをしてる顔さえも綺麗だなぁ~と見ていると、閉じていた瞳が開かれて間近でシルヴァと目が合う。
羞恥に顔を逸らした瞬間、シルヴァの切っ先が前立腺に当たって脳天まで突き抜ける快楽に
「あぁっ!」
っと甲高い声が上がる。
「多朗……、ここが良い?」
耳を舐めながら囁かれ、シルヴァの切っ先がその場所を的確に擦りあげる。
その度、チカチカと物凄い快楽が全身を駆け巡り、必死にシルヴァ身体にしがみついていた。
下半身から聞こえる粘着質な音と、必死にしがみついているせいで、耳元から漏れ聞こえるシルヴァの荒い呼吸が俺を煽って行く。
「多朗……、多朗……」
腰を動かして俺の名前を呼び、キスを重ねる。
「多朗……気持ち良い?」
「良い……、シルヴァ……気持ち良い」
キスの合間に聞かれて、熱に浮かされるように答える。
俺の言葉に小さく笑うと、シルヴァの唇が再び俺の唇を塞ぐ。
「あっ……あっ……、シルヴァ……ぁ……もっとぉ……。もっと激しく突いてぇ……」
無意識にシルヴァに絡めた足でもしがみつき、腰を揺らした。
ぴったり密着した状態で最奥を穿たれて、その凄まじい快楽に多朗ちゃんが堪えきれずに欲望を少し吐き出すと、シルヴァがふわりと笑うと
「多朗……、気持ち良いんだね。突く度に軽くイッて、ここからたくさん出てるね」
そう言って多朗ちゃんを軽く撫でた。
「あぁっ!」
撫でられた刺激で、堪え性の無い多朗ちゃんが元気良く欲望を吐き出した。
「はぁはぁ」と荒い呼吸をしながらシルヴァを睨み上げ
「お前、いきなり触んな!」
と叫ぶと、シルヴァは俺を強く抱き締めて
「多朗……、こんなに感じてくれて嬉しい」
なんて言ってやがる。
俺が目を据わらせて
「シルヴァ……俺は今、怒って……」
と言いかけた言葉は、再び抽挿を始めたシルヴァによって喘ぎ声に変えられてしまう。
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