39 / 69
契約⑧
しおりを挟む
互いに互いの想いに戸惑いながらも、唇を重ねたまま、身体を重ねた。
しばらくして、アルトの身体が小刻みに震え始め、メイソン自身を締め付けるアルトの中がうねり始めた。
(凄い吸い付かれて、持って行かれそうだ!)
腰を動かしながら、メイソンはアルトより先にイカないようにするので精一杯だった。
アルトが仰け反り、唇に少し隙間が出来ると、アルトが切なそうに顔を歪めて
「メイソン…………もう、イッ……くぅ……」
腰に巻き付いたアルトの足が、強くメイソンの腰を押さえて激しく自分でも腰を動かし始めた。
「アルト様……っ、ちょっ…………」
アルトの腰の動きと、メイソンの欲望をまるで欲しているかのように吸い付いてメイソンの快楽を追い上げて行く。
「アルト様…………っ!すみません……もぅ…………」
「メイソン、来て!僕の中に、全部出して!」
引き抜こうとしたメイソンの腰を、アルトの足がガッチリ固定して引き抜けないようにされてしまい、メイソンはそのままアルトの中に欲望の塊を吐き出した。
「くっ…………はぁっ…………」
最後に甘い声が混じり、アルトは自分の腹の中に熱いメイソンの欲望の熱を感じて
「アァっ!快いっ…………!」
メイソンの背中に爪を立て果てた。
ガックリとアルトの身体が弛緩して、メイソンがアルトの中から自身を抜こうとした時だった。
『メイソン、まだ抜くな』
アルトがゆっくりと身体を起こし、メイソンと対峙する。
声も雰囲気もアルトとは違う、神々しさにメイソンが息を飲んだ。
「あなたは…………」
『ふっ…………分かって居るのに、今更聞くのか?面白いな。私はお前達が「太陽の神」と呼ぶ者だ』
「アルト様は?」
驚いて叫んだメイソンに
『案ずるな。今、失神しておるだけだ』
小さく笑い、メイソンの首に腕を回すと
『この者は幼過ぎて、中々気を吐き出さなくて困っておったのだ。メイソンと言ったか?良くやった。しかし、こんな程度ではまだ我の力は発散されない。そなたは中々の我の好みの顔をしておる。この器を助けたくば、このまま我と身体を重ねよ』
そう言って小さく笑った。
「もし、断ったら?」
メイソンが真剣な表情で聞くと、太陽の神は小さく笑い
『そうしたら、この器はいずれ我の力をうけとめきれずに壊れるだろうな』
と答えてメイソンの頬に触れた。
『なぁ、メイソンよ。何故、神子と騎士が契約する度に交わらなければならないのか分かるか?』
そう問われて、メイソンは固唾を飲んだ。
『ふふふ…………。私は察しの良い男も大好きだよ、メイソン』
と呟きながら、アルトの器で太陽の神がメイソンの唇にキスを落とすと、ゆっくりと唇を離して
『メイソン、お前にチャンスをやろう』
「チャンス?」
『この者に惚れておるのだろう?他の騎士達に触れさせたく無い程に』
そう言うと
『これから毎晩、アルトを一度抱いた後に我を抱くのだ。そうすれば、他の騎士にこの器を抱かずとも力を与える術をアルトに与えよう』
と言われ、メイソンは頭が真っ白になった。
どうする事が正解なのか、メイソンには分からないでいた。
しばらくして、アルトの身体が小刻みに震え始め、メイソン自身を締め付けるアルトの中がうねり始めた。
(凄い吸い付かれて、持って行かれそうだ!)
腰を動かしながら、メイソンはアルトより先にイカないようにするので精一杯だった。
アルトが仰け反り、唇に少し隙間が出来ると、アルトが切なそうに顔を歪めて
「メイソン…………もう、イッ……くぅ……」
腰に巻き付いたアルトの足が、強くメイソンの腰を押さえて激しく自分でも腰を動かし始めた。
「アルト様……っ、ちょっ…………」
アルトの腰の動きと、メイソンの欲望をまるで欲しているかのように吸い付いてメイソンの快楽を追い上げて行く。
「アルト様…………っ!すみません……もぅ…………」
「メイソン、来て!僕の中に、全部出して!」
引き抜こうとしたメイソンの腰を、アルトの足がガッチリ固定して引き抜けないようにされてしまい、メイソンはそのままアルトの中に欲望の塊を吐き出した。
「くっ…………はぁっ…………」
最後に甘い声が混じり、アルトは自分の腹の中に熱いメイソンの欲望の熱を感じて
「アァっ!快いっ…………!」
メイソンの背中に爪を立て果てた。
ガックリとアルトの身体が弛緩して、メイソンがアルトの中から自身を抜こうとした時だった。
『メイソン、まだ抜くな』
アルトがゆっくりと身体を起こし、メイソンと対峙する。
声も雰囲気もアルトとは違う、神々しさにメイソンが息を飲んだ。
「あなたは…………」
『ふっ…………分かって居るのに、今更聞くのか?面白いな。私はお前達が「太陽の神」と呼ぶ者だ』
「アルト様は?」
驚いて叫んだメイソンに
『案ずるな。今、失神しておるだけだ』
小さく笑い、メイソンの首に腕を回すと
『この者は幼過ぎて、中々気を吐き出さなくて困っておったのだ。メイソンと言ったか?良くやった。しかし、こんな程度ではまだ我の力は発散されない。そなたは中々の我の好みの顔をしておる。この器を助けたくば、このまま我と身体を重ねよ』
そう言って小さく笑った。
「もし、断ったら?」
メイソンが真剣な表情で聞くと、太陽の神は小さく笑い
『そうしたら、この器はいずれ我の力をうけとめきれずに壊れるだろうな』
と答えてメイソンの頬に触れた。
『なぁ、メイソンよ。何故、神子と騎士が契約する度に交わらなければならないのか分かるか?』
そう問われて、メイソンは固唾を飲んだ。
『ふふふ…………。私は察しの良い男も大好きだよ、メイソン』
と呟きながら、アルトの器で太陽の神がメイソンの唇にキスを落とすと、ゆっくりと唇を離して
『メイソン、お前にチャンスをやろう』
「チャンス?」
『この者に惚れておるのだろう?他の騎士達に触れさせたく無い程に』
そう言うと
『これから毎晩、アルトを一度抱いた後に我を抱くのだ。そうすれば、他の騎士にこの器を抱かずとも力を与える術をアルトに与えよう』
と言われ、メイソンは頭が真っ白になった。
どうする事が正解なのか、メイソンには分からないでいた。
10
お気に入りに追加
387
あなたにおすすめの小説
転生して王子になったボクは、王様になるまでノラリクラリと生きるはずだった
angel
BL
つまらないことで死んでしまったボクを不憫に思った神様が1つのゲームを持ちかけてきた。
『転生先で王様になれたら元の体に戻してあげる』と。
生まれ変わったボクは美貌の第一王子で兄弟もなく、将来王様になることが約束されていた。
「イージーゲームすぎね?」とは思ったが、この好条件をありがたく受け止め
現世に戻れるまでノラリクラリと王子様生活を楽しむはずだった…。
完結しました。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・話の流れが遅い
・作者が話の進行悩み過ぎてる
王道学園なのに、王道じゃない!!
主食は、blです。
BL
今作品の主人公、レイは6歳の時に自身の前世が、陰キャの腐男子だったことを思い出す。
レイは、自身のいる世界が前世、ハマりにハマっていた『転校生は愛され優等生.ᐟ.ᐟ』の世界だと気付き、腐男子として、美形×転校生のBのLを見て楽しもうと思っていたが…
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
専属【ガイド】になりませんか?!〜異世界で溺愛されました
sora
BL
会社員の佐久間 秋都(さくま あきと)は、気がつくと異世界憑依転生していた。名前はアルフィ。その世界には【エスパー】という能力を持った者たちが魔物と戦い、世界を守っていた。エスパーを癒し助けるのが【ガイド】。アルフィにもガイド能力が…!?

不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です
新川はじめ
BL
国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。
フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。
生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる