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やはりマリアンヌは悪魔だった
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アルトが寮の部屋に戻ると、メイソンが
「アルト様、マリアンヌ様という方はご存知でいらっしゃいますか?」
と聞いて来た。
「知ってるも何も、つい今しがたまで一緒だったよ」
そう答えたアルトに、メイソンが首を傾げて
「そうでしたか……。実はこちらに、マリアンヌ様という方のお名前で荷物が届いておりまして……」
と呟きながら、ピンクで包装された包みに『アルトきゅんへ
大好きなアルトきゅんに献本です♡
マリアンヌより』
と書かれたメッセージカードが添えられた物を見せた。
部屋に戻り、長椅子に身を委ねて寛いでいたアルトは、長椅子から飛び降りてメイソンの手からピンクの包装紙に包まれた『ブツ』を略取した。
「メイソン!中身は?」
「まだ、見てはおりませんが……」
普段穏やかなアルトの豹変っぷりに驚いた顔をしてメイソンが答えると、今まで見た事の無い速さで机の鍵が着いている引き出しにピンクで包装された物を叩き入れた。
(腐女子め!!)
ギリギリと奥歯を噛み締めていると
「献本……という事は、本でございますか?随分と薄い本ですね」
偶然の一致の言葉にアルトは吹き出しながら
「あぁ、良いんだよ!腐女子が自分で作った本だから」
そう答えたアルトに
「そうですか……。私に手渡す際『瞬殺で売れたから大事にしてね』と仰っていらっしゃいましたが……。ご自身で本を作らるなんて、素晴らしい才能ですね」
とメイソンが微笑む。
そんなメイソンにピキっと怒りマークを付けて
「才能?とんでもない!!ただ、自分の欲望に忠実なだけな悪魔だよ!!!」
『ダンっ』とテーブルを叩いて叫んだ。
「アルト様。そんなに嫌な物でしたら、私が捨てて参りましょうか?」
「ダメ!!万が一でも中が見えたら……」
アルトはメイソンの言葉にそう叫ぶと、ブルっと身震いした。
中味を確認したいが、今は怖くて見る勇気が出ない。
アルトが誰に抱かれている作品なのか?
はたまた、7人➕1人なのか?
考えるだけで寒気がする。
まさか!初体験の話しか?
そうなると……と考えて、怒り狂うアルトの顔を困ったように見ているメイソンに視線を向けた。
スラリとした美しいスタイルに、切れ長の目とスーッと通った鼻筋。
その容姿の美しさに、アルトの怒りが一気にクールダウン。
(まぁ……良いか!相手が誰でも、全員イケメンだし)
と開き直った。
どうせなら、年齢が近そうな神官長とメイソンの方が絵になるのに……と思った。
神官長ルースの過去の話を聞き、メイソンがそっと肩を抱くと
『お願いだ……メイソン。悪夢の様な日々を忘れさせてくれ』
メイソンの胸に撓垂れ掛かるルースの顎を掴み
『今夜は寝かせないかもしれないぞ』
そうルースの唇に着くか着かないかの位置で囁く。
『むしろ、失神させてみろ……』
と答えたルースに、メイソンもニヤリと微笑み
『その言葉……忘れるなよ……』
と囁き、唇を重ねながらベッド押し倒した。
激しく唇を重ね、1度離れると、二人が焦れた良うに衣類を脱ぎ捨ててベッドに縺れるような形で倒れ込むと
『あんっ……メイソン、すぐに入れて……』
足を広げ腰を揺らす。
『ルース……そう煽るな……』
『早くぅ……待てない……』
ルースの勃ち上がったモノを掴み、自分の後孔にあてがい腰を揺らす。
『ルース……もう、優しく出来そうにない』
そう囁きルースの中へ埋め込んだ。
『あぁっ!快いっ!』
『ルース……』
唇を重ねながら、メイソンが激しく腰をふる。
(良い!!僕なんかが相手じゃなくて、ルースのあの美しい裸体をメイソンに組み敷いて欲しい!!)
アルトの妄想が爆発していた。
「アルト様、マリアンヌ様という方はご存知でいらっしゃいますか?」
と聞いて来た。
「知ってるも何も、つい今しがたまで一緒だったよ」
そう答えたアルトに、メイソンが首を傾げて
「そうでしたか……。実はこちらに、マリアンヌ様という方のお名前で荷物が届いておりまして……」
と呟きながら、ピンクで包装された包みに『アルトきゅんへ
大好きなアルトきゅんに献本です♡
マリアンヌより』
と書かれたメッセージカードが添えられた物を見せた。
部屋に戻り、長椅子に身を委ねて寛いでいたアルトは、長椅子から飛び降りてメイソンの手からピンクの包装紙に包まれた『ブツ』を略取した。
「メイソン!中身は?」
「まだ、見てはおりませんが……」
普段穏やかなアルトの豹変っぷりに驚いた顔をしてメイソンが答えると、今まで見た事の無い速さで机の鍵が着いている引き出しにピンクで包装された物を叩き入れた。
(腐女子め!!)
ギリギリと奥歯を噛み締めていると
「献本……という事は、本でございますか?随分と薄い本ですね」
偶然の一致の言葉にアルトは吹き出しながら
「あぁ、良いんだよ!腐女子が自分で作った本だから」
そう答えたアルトに
「そうですか……。私に手渡す際『瞬殺で売れたから大事にしてね』と仰っていらっしゃいましたが……。ご自身で本を作らるなんて、素晴らしい才能ですね」
とメイソンが微笑む。
そんなメイソンにピキっと怒りマークを付けて
「才能?とんでもない!!ただ、自分の欲望に忠実なだけな悪魔だよ!!!」
『ダンっ』とテーブルを叩いて叫んだ。
「アルト様。そんなに嫌な物でしたら、私が捨てて参りましょうか?」
「ダメ!!万が一でも中が見えたら……」
アルトはメイソンの言葉にそう叫ぶと、ブルっと身震いした。
中味を確認したいが、今は怖くて見る勇気が出ない。
アルトが誰に抱かれている作品なのか?
はたまた、7人➕1人なのか?
考えるだけで寒気がする。
まさか!初体験の話しか?
そうなると……と考えて、怒り狂うアルトの顔を困ったように見ているメイソンに視線を向けた。
スラリとした美しいスタイルに、切れ長の目とスーッと通った鼻筋。
その容姿の美しさに、アルトの怒りが一気にクールダウン。
(まぁ……良いか!相手が誰でも、全員イケメンだし)
と開き直った。
どうせなら、年齢が近そうな神官長とメイソンの方が絵になるのに……と思った。
神官長ルースの過去の話を聞き、メイソンがそっと肩を抱くと
『お願いだ……メイソン。悪夢の様な日々を忘れさせてくれ』
メイソンの胸に撓垂れ掛かるルースの顎を掴み
『今夜は寝かせないかもしれないぞ』
そうルースの唇に着くか着かないかの位置で囁く。
『むしろ、失神させてみろ……』
と答えたルースに、メイソンもニヤリと微笑み
『その言葉……忘れるなよ……』
と囁き、唇を重ねながらベッド押し倒した。
激しく唇を重ね、1度離れると、二人が焦れた良うに衣類を脱ぎ捨ててベッドに縺れるような形で倒れ込むと
『あんっ……メイソン、すぐに入れて……』
足を広げ腰を揺らす。
『ルース……そう煽るな……』
『早くぅ……待てない……』
ルースの勃ち上がったモノを掴み、自分の後孔にあてがい腰を揺らす。
『ルース……もう、優しく出来そうにない』
そう囁きルースの中へ埋め込んだ。
『あぁっ!快いっ!』
『ルース……』
唇を重ねながら、メイソンが激しく腰をふる。
(良い!!僕なんかが相手じゃなくて、ルースのあの美しい裸体をメイソンに組み敷いて欲しい!!)
アルトの妄想が爆発していた。
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