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創造の女神降臨
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こうして羅列すると、ろくな男がいないわね!
ちなみに、私はゲームをやっていないので、どういう展開になって行くのかは知らない。
この知識も、漫画の中でのキャラ紹介で知った程度だ。
ちなみに、漫画版はクリフォード殿下を婚約者から奪ったソフィアがざまぁ展開で断罪される話なので、ゲームとキャラがかなり違った筈だ。
何せ、ゲームでクリフォード推しの人達が、こんなクリフォードは見たくないと、不買運動したと噂になった程だ。
まあ、ざまぁ展開にするには、クリフォードも悪役じゃないと面白くないものね。
でも、そこで一つ疑問を持った。
確かソフィアがざまぁ展開されるのって、転生した日本人が逆ハールートを目指したからよね。
しかも、前世の記憶を持って……。
だとしたら、私は目指していないから、これはゲームの世界よね?
一筋の光を導き出したその時だった
「残念!」
の声が聞こえたと同時に、私の目の前にドアップの見知らぬ顔が……。
「ぎゃーー!!」
思わず悲鳴を上げると、馬車が緊急停車した。
「どうなさいました! ソフィア様」
行者がドアを開けたので
「知らない人が……」
と、目の前のやたらキラキラした女性を指差した。
すると行者は戸惑った顔をして
「ソフィアお嬢様しか、おりませんが……」
なんて言うじゃない。
私が目の前のキラキラした女と見つめ合うと
「私の姿、あなたしか見えないの」
と言って、「えへっ」っと笑った。
「えへっ」じゃないわよ!
そういう事は、先に言ってよ!
私は困惑した顔の行者に、咳払いをしてから
「ごめんなさい。疲れているみたいで、貴方の影が人に見えたみたい」
誤魔化し笑顔を浮かべた。
行者はエンジェルスマイルにポーっとした後
「ソフィアお嬢様は、いつも一生懸命ですからね。学園に着くまで、寝ていて下さい」
そう言ってドアを閉めた。
ゆっくりと馬車が動き出してから
「で、貴女は誰?」
呑気に目の前に座るキラキラした綺麗な女性に聞くと
「ようこそ聞いて下さいました!」
叫んだかと思うと、指をパチンと鳴らした。
気付くと知らない場所に居て
「此処、何処?」
驚いて叫んだ私に
「ここは私達、神の世界」
キラキラ美女はそう言うと
「私は貴女が転生した世界の創造神よ」
と微笑んだ。
「創造神……って事は、運営会社の人間って事!」
指差し叫んだ私に
「なんでそうなる! 違うわよ! この世界は、貴女が生きていた世界とは違うもう一つの世界なの。ゲームなんかじゃないし、漫画でも無い。貴女はこの世界で生きているの」
必死に言われて苦笑いを返す。
「で、なんでその想像の女神様が私の前に?」
疑いの目を向けて聞くと
「実はね……貴女は本来、死ぬ予定では無かったの」
そう言われて目が点になる。
ちなみに、私はゲームをやっていないので、どういう展開になって行くのかは知らない。
この知識も、漫画の中でのキャラ紹介で知った程度だ。
ちなみに、漫画版はクリフォード殿下を婚約者から奪ったソフィアがざまぁ展開で断罪される話なので、ゲームとキャラがかなり違った筈だ。
何せ、ゲームでクリフォード推しの人達が、こんなクリフォードは見たくないと、不買運動したと噂になった程だ。
まあ、ざまぁ展開にするには、クリフォードも悪役じゃないと面白くないものね。
でも、そこで一つ疑問を持った。
確かソフィアがざまぁ展開されるのって、転生した日本人が逆ハールートを目指したからよね。
しかも、前世の記憶を持って……。
だとしたら、私は目指していないから、これはゲームの世界よね?
一筋の光を導き出したその時だった
「残念!」
の声が聞こえたと同時に、私の目の前にドアップの見知らぬ顔が……。
「ぎゃーー!!」
思わず悲鳴を上げると、馬車が緊急停車した。
「どうなさいました! ソフィア様」
行者がドアを開けたので
「知らない人が……」
と、目の前のやたらキラキラした女性を指差した。
すると行者は戸惑った顔をして
「ソフィアお嬢様しか、おりませんが……」
なんて言うじゃない。
私が目の前のキラキラした女と見つめ合うと
「私の姿、あなたしか見えないの」
と言って、「えへっ」っと笑った。
「えへっ」じゃないわよ!
そういう事は、先に言ってよ!
私は困惑した顔の行者に、咳払いをしてから
「ごめんなさい。疲れているみたいで、貴方の影が人に見えたみたい」
誤魔化し笑顔を浮かべた。
行者はエンジェルスマイルにポーっとした後
「ソフィアお嬢様は、いつも一生懸命ですからね。学園に着くまで、寝ていて下さい」
そう言ってドアを閉めた。
ゆっくりと馬車が動き出してから
「で、貴女は誰?」
呑気に目の前に座るキラキラした綺麗な女性に聞くと
「ようこそ聞いて下さいました!」
叫んだかと思うと、指をパチンと鳴らした。
気付くと知らない場所に居て
「此処、何処?」
驚いて叫んだ私に
「ここは私達、神の世界」
キラキラ美女はそう言うと
「私は貴女が転生した世界の創造神よ」
と微笑んだ。
「創造神……って事は、運営会社の人間って事!」
指差し叫んだ私に
「なんでそうなる! 違うわよ! この世界は、貴女が生きていた世界とは違うもう一つの世界なの。ゲームなんかじゃないし、漫画でも無い。貴女はこの世界で生きているの」
必死に言われて苦笑いを返す。
「で、なんでその想像の女神様が私の前に?」
疑いの目を向けて聞くと
「実はね……貴女は本来、死ぬ予定では無かったの」
そう言われて目が点になる。
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