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絶世のハンターは狙われる

浸食と凌辱

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 クロウが仕事に同伴し、仕事をするようになって一週間、難易度が低いのが続いたため、ディストはそろそろ仕事の難易度を上げるようにマリーに頼んでいた。
「そうですね……クロウが同伴なら……」
「またクロウ同伴か」
「ディストさん、あなた病み上がりなんですからもう少し体を大事になさってくださいね」
「問題はない、気にするな」
「だー! 気になってきてみればやっぱりこれか!!」
 クロウがマリーの店に空間を破壊してやってきた。
「お前はなんでそう無茶するんだ~~!!」
 クロウはディストの肩を掴んで揺さぶる。
「……というわけなので難易度の高い依頼はもうちょっと後です、今はリハビリがてら頑張って今の難易度の依頼を受けてください」
「……了解した」
「本当に理解してるのかいハニー?」
「……」
 無言になるディストを見て、クロウは盛大にため息をついた。
「とりあえずこの依頼を受けてください」
「……この依頼、前のと似てないか?」
「え、どれどれ……? 『浄化の像が作動しなくなったのか周囲に弱いが魔族が現れるようになった村人に危害が加えられる前に魔族の討伐を、なお像の状態が近づけないのでわからない、対応等してもらえば特別手当』……だな、前の宝玉のと似てるな……」
「……依頼は受けるいくぞ」
「はいはい、マリー空間治すのはよろしく」
「はい」
 ディストとクロウは空間の穴を通って仕事に向かった。

 人気の少ない村のはずれにでると、亡霊やゾンビのような姿の魔族、ハンターにとっては弱いが普通の人間には脅威になりうる者達がうろついていた。
「さっくり片づけるか」
「分かった」
 ディストは剣を取り、亡霊のような魔族を切り捨てていく。
 真っ二つにされた魔族は霧散し消滅していった。
 クロウは銃でゾンビのような魔族の頭部を一撃で破壊し、塵にかえしていった。
 三十分程魔族の討伐を続けていると、魔族は居なくなっていた。
「よし、じゃあ像があるところに向かうか」
「ああ」
 依頼書に書かれていた浄化の像がある場所へと足早に向かう。
 その場所にたどり着くと予想通り像は――壊されていた。
「よし、じゃあ修復するか」
 クロウは銀髪と青い目を黒く染め、手を異形の形へと変える。
 破片が集まっていき、像の形に集まるとひびは消えて失せ、まるで作られたばかりのような姿になっていた。
「これでよし、あとこの像もあの魔族が壊したみたいだな」
「一体何を考えている……?」
「魔族だから今の俺だと情報収集するには奴に接触しないとだめなんだよなぁ、完全開放すると色々と問題あるからな、仕方ない」
「……」
「まぁいい、戻るとするか」
 クロウは空間に穴をあけてディストと共に穴に入ってその場から立ち去った、クロウ達が居なくなると空間の穴は消えて静寂だけが残った。


 マリーに内容を報告し、また仕事を探そうとするディストをクロウは強制的に自宅へ連れて帰った。
「ディスト何で、そう無理しようとするんだ」
「俺には帰る場所がない、だから次の仕事に向かおうとしただけだ」
「帰る場所なら此処にある。此処がお前の帰ってくる場所だ」
「違う、俺の帰る場所はあの日からもう何処にも無い」
 自身の言葉を否定するディストを見て、クロウは辛くなった。

 ディストの居場所はあの失った、幼い頃のあの家なのだと、魔族に燃やされたあの家なのだと。
 二度と戻ってこない、両親と過ごしたあの家なのだ。

「それでもいい、俺はお前が此処を帰ってくる場所だと認めるまで待つさ」
「……気の長い話だ」
 ディストは強い拒否はしなかった、クロウはそれが少しだけ嬉しかった。
「――まぁ、それはともかく、自分の仕事とハニーの手伝いで疲れたから俺の事甘やかしてくれない?」
「同伴はお前が言い出したことだろう?」
「でもハニーだけじゃ宝玉の修復も像の修復も出来なかっただろう?」
「……」
 無言になるディストの頬に、クロウはキスをした。
 されるがままで、拒否しないのを見ると、クロウはにんまりと笑ってディストを寝室へと連れて行った。
 寝室に入り、抱きかかえてベッドに寝かせる。
「さーて、ディスト。する前に一つやることがあるだろう?」
「……何がだ?」
「薬、だしな」
「……」
 顔をそっぽむけるディストを見て、クロウは血管を額に浮き上がらせた。
 笑っていない笑顔のまま、ディストの服をあさろうとしたが、ディストは抵抗し始めた。
 押さえ付け、服をあさったらクロウがディストに与えている薬とは別の薬が出てきた。
「お前な~~!! この薬一時的肉体強化する代わりに後で体がボロボロになっていくヤベェ奴じゃねぇか!! しかも依存症が出てくる奴、どれだけ飲んだ?!」
「……」
「そうかい、じゃあ体に聞くわ」
 クロウは右手を異形の手にした、その手はディストの腹に触ったと同時に体の中に同化し、沈んでいった。
「ぐ……お、ご、うあ゛」
 ディストの口から苦鳴が上がる。
 そしてディストは多量の薬を吐き出した。
「……おい、ディスト。お前バカなの?」
 クロウが右手を動かすと、薬が浮き、クロウの右の手のひらに乗っかった。
 クロウはそれを消滅させた。
「俺が今処置しなかったら下手すりゃ廃人まっしぐらだったぜ」
「……」
「ディスト、その手袋外せ」
 クロウは今まで気にしてなかったが、今回の薬の件で気になったことを述べた。
 普段手袋などしないディストが手袋をしてたのだ。
「断る」
「四肢切断して一生監禁されるのと、大人しく手袋外して仕置きされるの、どっちか選べ」
 ディストはしばらく動かなかったが、クロウが剣に手をかけたのを見て、諦めたように手袋を外した。
 美しいはずの手は、指先から黒ずみ、手の半分くらいが黒く変色していた。
「今すぐ服を脱げ、全部だ」
 クロウが剣に手をかけたまま言うので、ディストは渋々服に手をかけた。
 服を脱ぎ裸になると、首からしたのあちこちに黒く鬱血したような、何かに汚染されているような痕が残っていた。
「いつからだ」
「……三日前だ」
「よし、これから一週間仕事はまたナシだ、それ消すまで俺がやらせねぇ」
 クロウはそういうと剣を置いてディストをベッドに押し倒した。
「仕事で疲れてるからってしなかったけど、容赦しない、仕置きだ。後、今日は慣らさねぇ、後その前に――」
 クロウは自身の指を傷つけ、血を流させる。
「血だ、飲め」
 ディストの口にねじ込んだ。
 ディストは何か言いたげな顔を一瞬したが、血の味に吸血本能を刺激され、舐め始めていた。
 舐め終わると、クロウはディストの口から指を抜き、口づけで口を塞いで、慣らしていない後孔に自身の男根を突っ込んだ。
「──!!」
 痛みにディストの体がのけ反る。

 ディストはもがき、逃れようとするがクロウが腰を掴み逃してくれない。
 奥を突かれ、体は反応的に締め付けてしまう。
 痛みが勝っている行為になっている為、早く終われと願うが、クロウが一度腹の奥に液体をぶちまけると、それが潤滑剤の役割を果たすようになり、徐々に快感が顔を出す。
 クロウに開発されきった体が、クロウの男根に媚を売り出す。
 もっともっと、と言わんばかりに無意識に締め付ける。
 最初は萎えていた男根も、ゆるく勃ち上がり、とろとろと白濁液を吐き出し始めていた。

 クロウは、ディストの口内を舌で弄び、腹の奥を突き上げる。
 ある種の毒に浸食されている体に触れ、少しずつそれを消していく。
 ディストが無茶をするのはクロウも良く知っていたが、マリーが絶対渡さない薬までどこかで入手してまで無理をして動こうとするのが許せなかった。
 粘質的な音が響き始め、クロウの体が快感を感じ始めたのが分かったころ、ずるりと男根を抜いた。
 そしてベッドの下の箱から、見たことのない物体を取り出す。
「お仕置きはこっからだ」
 触手のような形の物体をクロウの後孔に突っ込み、スイッチを入れると、それは腹の中で動き始めた。
「っぐぅぅ……」
 良い箇所を嬲られ、濁った声を上げるが、ディスト男根は緩く立ち上がったまま勢いよく射精することはなかった。
 クロウが開発した結果、ディストは道具類では完全に達せないのだ。
 快感を感じても、感じても、絶頂にはいけない、少しずつ吐き出すだけで決定的な射精ができない寸止めが続く。
 ディストはそれを苦痛に感じたのか道具を引きずり出そうとしたが、クロウが手と脚を拘束してそれをできなくさせた。
「許可なく出そうとしたからペナルティな」
 クロウはディストの男根に栓をした。
 数少ない出口も塞ぐ。
 ディストは口を必死に閉ざして、シーツを掴み、その寸止めの快楽に耐え始めたようだった。

 腹の奥をとんとんと優しく刺激され、前立腺の部分はぞりぞりとなぞられる。
 柔らかくなった腸壁はそれに媚び、刺激を求めて締め付けるがどうやっても絶頂するのに吐き出せない。
 射精欲がぐるぐると体を苛む。
 だしたい、だせない、普通の人なら音を上げそうな快楽にディストは耐えていた。
 何故こうなったのかディストは全く理解できなかった。
 クロウに抱かれる時は簡単に絶頂に上らせられるというのに。
 魔族に犯される時は基本我慢ができるというのに。
 今の状況は理解できなかった。
 ひどい欲情の熱に苛まれて苦しい、それだけだった。

 二時間ほどそれが続き、ディストの意識が半分飛びそうな状態になっていた。
「もう、こういう事しないって誓えるか?」
 クロウがディストにそう言うと、ディストは無意識に頷いていた。
「ちょっと信用ならないから、一週間しばらくここにいること、仕事は受けない、いいな」
 それにも無意識に頷いていた。

 それを見て、クロウはにぃと笑って、胸の先端をいじり始めた。
 指でこね、つまみ、吸い付き、甘く噛んだ。
 強く胸の先端をつねると、ディストはのけ反り、白い喉元をさらして達した。
「~~!!」
 クロウはディストの男根の栓を抜くと、どぷりと白い液体を吐き出した。
「胸だけでイケるんだもんなぁ、こんなんじゃ不安で外に出せないな」
 クロウはディストの胸の先端を強く摘みながら、弄ぶ。
「~~っうぅ~~!!」
 ディストは口端から声をこぼして何度も、達した。
 胸の先端は赤くなっていた。
 クロウは先端を舌でべろりと舐めてから、後孔の玩具を抜き取る。
「っあ!!」
 触手のような形状のそれを抜かれたディストの後孔はぽっかりと開いていた、クロウはそこに再び男根を挿入する。
「ぅぐ……!!」
 ディストは勢いよく白い液体を男根から吐き出し絶頂する。
 奥を突き続ければ、ディストは濁った声を発しながら絶頂を繰り返した。


 寸止めを続けてその後絶頂を際限なく与え続けたら、ディストは意識を飛ばした。
「本当俺の攻めには弱いな」
 クロウは意識を失ったディストを抱きかかえてバスルームへ向かう。
 シャワーを浴びながら、自分とディストの汚れを落とし、腹のナカにある白濁液もかき出す。
 汚れを落とすのが終わったら、シャワーを止めて、体をタオルで拭き、ディストを抱きかかえてバスルームを後にする。
 ディストに服を着せてから、ベッドに寝かせ、そのあと自身も着替え、ディストの傍により、逃げ出さないよう拘束の術を使う。
「さーて、しばらくは面倒なの以外は俺は受け付けないからな」
 そういってソファーに寝っ転がった。
「……やっぱり、ベッドマリーに発注するべきか、ディストと一緒に寝たいしな」
 二人が一緒に寝る分には少しだけ狭いベッドを見て、クロウは呟いてから、目をつぶった。

「……ロウ……クロ……クロウ!!」
「んあ⁇」
 寝室の向こう側から自身を呼ぶ声にクロウは目を覚まし、寝室を出て店に向かう。
 店にはマリーが居た。
 手には依頼書らしき紙が数枚あった。
「マジかよ……」
「流石にディストさんを連れて行くのは不味い案件ですついでに言うと……」
「ディストはちょっとやらかしたから、今謹慎させてる」
「何を?」
「ダークドラックに手出してやがった」
「?!」
 クロウの言葉にマリーが反応する。
「ダークドラックを扱ってる危険な店はあまりないはずじゃ……」
「大方想像ついてる、ディストに二度と使うなって言ったから次使ったらどうなるかわかるわかるだろ」
「……あんまりディストさんいじめたらダメですよ? ディストさんだって必死なんですよ」
「だからってよりによってあの薬にまで手だすかな……」
 クロウはブツブツ文句を言いながら、空間を一部破壊して穴を開け、武器を取り出す。
 そして穴を閉じてマリーから依頼書を受け取る。
「よし、行ってくる」
 クロウはそう言って、空間に穴を開けて移動し、その場からいなくなると空間の穴は閉じた。

 ディストは何かの物音で目を覚ました。
 何かが割れるような音がしたのだ、最初はクロウが瓶を落とした音かと思ったがそれにしては音が高すぎる、もっと違う何かだと思い身をよじるが動けなかった。
 扉が破壊され何事かと思うと、あの時の魔族がいたのだ。
「なるほど、情報通り、か」
 魔族は動けぬディストに近づくと、胸元に歪な形状の短剣を突き刺した。
「――?!」
 声がでなくなり、全身に激痛が走る。
 魔族は手から紫の液体をにじませ、ディストの口に突っ込んだ。
 吐き出すこともできず、それは喉の奥に流れていく。
 途端に、激痛が強烈な快感へと変化した。
 脳が焼けるようだった。
「……!! ……!!」
 声がでないことがいいことか悪いのかわからなかったが、ディストには理解できたこれはまずいと、この状況は不味いと。
 この魔族は、クロウが居ない、当分戻ってこないのを見越してわざわざ結界を破壊してここにいるのだと理解できた。
 何かが自分の尻に当たっている感触をわずかに感じた。
 その直後――
「――!!」
 体を引き裂き貫くような強烈な快感に、声にならない声を上げてのけ反った。
 口内もまだ指が突っ込まれており、弄ばれる。
 味覚もおかしくなっているのか、流れ込む液体が酷く甘美な物に感じられた。
 飲んではいけない、吐き出さなくてはと思いはしても、体はいう事を聞かず飲み込んでしまう。
 ばちゅんばちゅんと粘質的な音が響き、腹の奥を突かれる感覚に思考が飛びそうな快感が走る。
 指が抜かれ、口が解放されたと思った瞬間、口づけで塞がれる。
 入ってきた舌を噛み切ろうとしてもそれだけの力が今は全く出せない。
 だた口内を犯される。
 今の味覚ではひどく甘く感じる液体が注がれ、体が勝手にそれを必要なものと判断して飲み込んでしまう。
 胸元に刺された短剣をぐりぐりと押され、より強い快感が全身を駆け巡る。
 勃ち上がっていない男根からはどぷどぷと白濁液が零れていた。
 今までは耐えてきた絶頂を体が繰り返している、わずかな思考が拒否していても、体が投与されたものの影響で勝手に媚び、絶頂を繰り返している。
 腹の奥に熱が注ぎ込まれる感触でも、まるでクロウに抱かれている時のように絶頂を繰り返していた。
 それが酷く嫌なものだと、心が叫ぶが体は反して絶頂を繰り返していた。

 ディストの体力も底を尽き、男根からも何も吐き出せなくなったころ、漸くずるりと引き抜かれた。
 腹はわずかに膨らみ、目は血色に染まり、口は紫の液体と、透明な液体で汚されていた。
 後孔から、ごぷりと液体が漏れる感触があった。
 魔族に頭を掴まれ、潰されるのかと思ったその時――
「俺のハニーに何しやがった!!」
 空間の穴を開けてクロウが飛び込んできた。
 魔族は、自身の剣と引き換えに自分の体を守った。
「頃合いか」
 その魔族はそういうと、姿を消した。
「待ちやがれ!!」
 クロウの剣が届くことはなかった。
 クロウは盛大に舌打ちすると、剣を床に突き立てた、周囲に魔法陣が展開され、店と自宅にもう一度結界がはられる。
「ディスト!!」
 クロウが拘束を解いてディストを抱き起す、ディストは弱弱しい視線を向けてそのまま意識を失った。





 魔族の意図は掴めず、ただ事態に翻弄されるクロウとディスト。
 ディストが凌辱された意味も分からず、クロウはただ、傍にいれなかった自分を怒りを覚えた――







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