10 / 19
快楽に堕ち始める
しおりを挟むぬちゅぬちゅとゆっくりと動く雄の感触に、クライヴは濁った声を上げ続けている。
雄を勃起させて、とろとろと精液を零していた。
激しい性行為ではなく、ゆっくりとしたセックスで仕込んでいく。
傷つかないように、苦しまないように。
「お、あ゛あ、あ゛――……!!」
濁った喘ぎ声を上げると同時に腸内がぎゅうと締まった。
セドリックの雄から搾り取るような動きに、セドリックは初めてそのまま精液を膜越しに出した。
雄をずるりと抜き、避妊具を外して、出た自分の精液をきゅっと避妊具の口を縛って黒い空間を出現させて、そこに投げ入れた。
クライヴは意識を失っており、セドリックはクライヴを抱きかかえて、風呂場に連れて行き体を洗い、ベッドに寝かせて拘束した。
エネマグラと呼ばれる道具を濡らしてクライヴの後孔に入れて、次のための準備をすると部屋を後にした。
ダリルもまだ意識を取り戻してない事を確認すると、セドリックは小休止として眠ることにした。
眠る必要はないのだが、習慣をつけているのでそうしていた。
目を覚ますと、モニターの向こう側でダリルは目覚め、声を上げていた。
罵り声と堪えるような声を。
セドリックは頃合いかと思いダリルの部屋へと向かった。
「早めに折れた方が身のためだぞ」
ダリルの部屋に入るなり、セドリックはそう告げる。
「ごろず……おぐぁあ……!!」
反抗心が消えないダリルをどうするか。
――まずは絶頂出来なくしてみるか――
セドリックはダリルに近づき、耳元でパチンと指を鳴らした。
「な、にしや、が……あ゛――?!」
すぐさま効果が出たようだった。
「な、に、が……」
「イキすぎて疲れたのだろう、なら、しばらくイカずにいればいい」
「?!」
ダリルの表情に焦りが混じる。
どういう事なのか理解はできているのだろう。
「玩具もこれでは物足りないから変えてやる」
「んぐ!!」
ぬぷっとダリルの後孔から性玩具を取り出すと、歪な男根を模した性玩具にたっぷりと潤滑液を塗り込み、後孔にゆっくりと押し込んでいった。
ぎりっと歯を食いしばって耐えるダリルに、セドリックは内心あきれる。
抵抗するタイプ程、苦しむ思いをするのに、何故、と思うのだ。
振動を最大までに調整し、スイッチを入れる。
「~~~~!!」
ダリルは唇から血が出る程に、唇を噛み、必死に耐えていた。
セドリックはそれをじっと見つめていた。
一時間も経てば、ガチガチと歯を鳴らし、全身から脂汗を垂らして、身をよじるダリルがベッドの上にいた。
絶頂を禁止されたことによる寸止めがずっと続いていることから、体が限界にきているのだ。
――流石軍人、持つ方だな――
感心しながらも、セドリックは呆れていた。
懇願の言葉一つ出さないのだ。
やめてくれ、たすけてくれ、など一つも言わない。
ダリルは一度折れる事すら許さないのだろう。
ただ、強さだけを追い求め、その結果周囲に疎まれることになった英雄。
――哀れだな――
「ダリル・ブラッドフォード。貴様は力しか覚えがないからこうなったのだ。媚を売る術でも身につけるべきだったな」
セドリックがそう言うと、ダリルの目に生気が戻り、ぎろりと睨みつけてきた。
「ごろず……おぼぇでいろ゛……!!」
「……お前に私が殺せるものか」
セドリックは肉切り包丁を取り出し自分の首に当てた。
そして一気に自分の首を切り落として見せた。
落ちた首は床に落ちることなく、また血しぶきも上がらなかった。
頭部はもう片方の手で受け止められ、そして再度くっつけられる。
正しい位置にくっつくと切断の痕跡は消えてしまった。
ダリルも目を疑っているようだった。
「もう一度言おう、お前などに私が殺せるものか」
ダリルの目の色は、何度か目にしたことがある色だった。
初めて「恐怖」した時の色をしていた。
「お゛あ゛っ……!!」
白く濁った液体をどろどろと吐き出し、絶頂するダリルをセドリックは見つめる。
――折れたことがない板程、折れた時もろくなるものだ――
そんな事を考えながら、少しばかり従順になったダリルの調教を続けた。
ダリルの調教がひと段落すると、後始末をしてからセドリックは急いでクライヴの元へと向かった。
「ふーぅう゛……!!」
荒い呼吸をして、とぷとぷと雄から白い液体を零すクライヴの姿があった。
セドリックはその様に酷く「興奮」した。
「良い具合になっているようですね」
セドリックはそう言って、クライヴの後孔からエネマグラを抜き取った。
ぬぽっと音がし、エネマグラを咥えこんでいた後孔はぱくぱくと開閉を繰り返していた。
「……ん?」
クライヴが堪え続けていたのか、唇が切れて、血が出ていることに気づいた。
舐めたい衝動に駆られるが、我慢をし、薬を取り出して塗る。
「我慢は体に毒ですよ」
「っ……」
「では、ゆっくりとほぐしましょうか」
セドリックはそう言って、手袋をはめて指に媚薬入りの軟膏をつけて、クライヴの後孔にたっぷりと軟膏を塗り込んでいく。
「っあ……ぐ……ぅ」
堪えるような声が煽情的に聞こえてセドリックにはたまらなかった。
犯したい衝動に駆られるがぐっと堪えて、作業を続ける。
「こんなものでしょうか?」
軟膏を塗り込み終え、指を抜こうとすると、クライヴの後孔は指を物欲しげに吸い付くように蠢いていた。
雄からは白い液体がとろとろと流れて、シーツを汚していた。
「我慢強い方は、仕事の時はあまり好きではないですが、貴方のような方は私は『好き』ですよ」
セドリックの言葉に、クライヴからの返事はない。
セドリックはクライヴの顔を覗き込むと、歯をガチガチと鳴らして、必死に肉欲に耐えるクライヴの姿があった。
――ああ、どうしよう――
――我慢が、できない――
セドリックはそんな事を思いながら次クライヴにする内容を思案した。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
【R18 完結】淫魔王の性奴隷ーペットー
藤崎 和
BL
【BL】傲慢な淫魔王×孤独で不憫なリーマンの快楽堕ち性奴隷調教
➡︎執着愛、調教、ヤンデレ、複数プレイ、触手攻め、洗脳あり。
家族から勘当され孤独に生きるサラリーマンの秋山彰(あきやましょう)は、ある夜残業帰りにアルカシスと名乗る美丈夫の男に、彼の統べる淫魔界へ強制転移させられる。
目を覚ました彰は、既にアルカシスと主従契約を結んだと聞き困惑する。困惑する彼に突きつけられたのは『主従契約書』と書かれた一枚の書類。
そこには、彰の自筆で“秋山彰”と書かれていた。
「この契約書がある限り、君は私の性奴隷だ。今から7日間、みっちりと私の性奴隷になった事をその身体と心に刻み込んであげる」
「ふっ、ふざけるな、ああっ・・・っ!」
アルカシスにより、身体は快楽を刻み込まれ、7日後アルカシスの性奴隷となった彰は再度突きつけられた主従契約書を前に自らアルカシスの性奴隷になった事を宣誓するのだった。
アルファポリス様他、小説家になろう様、pixiv様にて連載中!
BLUE~性奴隷になった没落貴族の青年は、愛の果てを知る~
うめこ
BL
没落貴族ワイルディング家の青年・ラズワードはある日奴隷商の長・ノワールに捕らわれる。奴隷施設にて、ラズワードはノワールに調教される中、ノワールの破滅的な人間性を知り、彼に惹かれていった。
ノワールとの別れは、ラズワードの買い手が見つかった時だった。性奴隷として調教され、商品となったラズワードは大貴族レッドフォード家の次男・ハルに買い取られるが……。美しい性奴隷を巡る、トライアングルラブストーリー。
孤独な王と愛玩物にされた傀儡の反逆者
琴葉悠
BL
不死王と呼ばれる暴君が世界を支配しているとされ、それにあらがう為のレジスタンスが存在した──
だが、真実は不死王しか知らない。
ヒトが、この世界を壊したからこそ、これ以上壊れないように統制と圧政を行っている事を──
ある日、不死王は再会を果たす、思考を染められた悲しき子と──
葵君は調教されて………
さくらさく
BL
昔書いた小説を掲載させていただきます。
葵君という少年が田中という男に調教されてしまうお話です。
ハードなエッちぃ内容になります。
ところによって胸糞要素有。
お読みになるときは上記のことを了承していただくようお願いします。
公開凌辱される話まとめ
たみしげ
BL
BLすけべ小説です。
・性奴隷を飼う街
元敵兵を性奴隷として飼っている街の話です。
・玩具でアナルを焦らされる話
猫じゃらし型の玩具を開発済アナルに挿れられて啼かされる話です。
珍しい魔物に孕まされた男の子が培養槽で出産までお世話される話
楢山コウ
BL
目が覚めると、少年ダリオは培養槽の中にいた。研究者達の話によると、魔物の子を孕んだらしい。
立派なママになるまで、培養槽でお世話されることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる