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快楽に堕ち始める

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 ぬちゅぬちゅとゆっくりと動く雄の感触に、クライヴは濁った声を上げ続けている。
 雄を勃起させて、とろとろと精液を零していた。

 激しい性行為ではなく、ゆっくりとしたセックスで仕込んでいく。

 傷つかないように、苦しまないように。

「お、あ゛あ、あ゛――……!!」

 濁った喘ぎ声を上げると同時に腸内がぎゅうと締まった。
 セドリックの雄から搾り取るような動きに、セドリックは初めてそのまま精液を膜越しに出した。

 雄をずるりと抜き、避妊具を外して、出た自分の精液をきゅっと避妊具の口を縛って黒い空間を出現させて、そこに投げ入れた。

 クライヴは意識を失っており、セドリックはクライヴを抱きかかえて、風呂場に連れて行き体を洗い、ベッドに寝かせて拘束した。

 エネマグラと呼ばれる道具を濡らしてクライヴの後孔に入れて、次のための準備をすると部屋を後にした。


 ダリルもまだ意識を取り戻してない事を確認すると、セドリックは小休止として眠ることにした。
 眠る必要はないのだが、習慣をつけているのでそうしていた。

 目を覚ますと、モニターの向こう側でダリルは目覚め、声を上げていた。

 罵り声と堪えるような声を。

 セドリックは頃合いかと思いダリルの部屋へと向かった。







「早めに折れた方が身のためだぞ」

 ダリルの部屋に入るなり、セドリックはそう告げる。

「ごろず……おぐぁあ……!!」
 反抗心が消えないダリルをどうするか。

――まずは絶頂出来なくしてみるか――

 セドリックはダリルに近づき、耳元でパチンと指を鳴らした。
「な、にしや、が……あ゛――?!」
 すぐさま効果が出たようだった。
「な、に、が……」
「イキすぎて疲れたのだろう、なら、しばらくイカずにいればいい」
「?!」
 ダリルの表情に焦りが混じる。
 どういう事なのか理解はできているのだろう。
「玩具もこれでは物足りないから変えてやる」
「んぐ!!」
 ぬぷっとダリルの後孔から性玩具を取り出すと、歪な男根を模した性玩具にたっぷりと潤滑液を塗り込み、後孔にゆっくりと押し込んでいった。
 ぎりっと歯を食いしばって耐えるダリルに、セドリックは内心あきれる。

 抵抗するタイプ程、苦しむ思いをするのに、何故、と思うのだ。

 振動を最大までに調整し、スイッチを入れる。

「~~~~!!」

 ダリルは唇から血が出る程に、唇を噛み、必死に耐えていた。
 セドリックはそれをじっと見つめていた。


 一時間も経てば、ガチガチと歯を鳴らし、全身から脂汗を垂らして、身をよじるダリルがベッドの上にいた。
 絶頂を禁止されたことによる寸止めがずっと続いていることから、体が限界にきているのだ。

――流石軍人、持つ方だな――

 感心しながらも、セドリックは呆れていた。
 懇願の言葉一つ出さないのだ。

 やめてくれ、たすけてくれ、など一つも言わない。

 ダリルは一度折れる事すら許さないのだろう。
 ただ、強さだけを追い求め、その結果周囲に疎まれることになった英雄邪魔者

――哀れだな――

「ダリル・ブラッドフォード。貴様は力しか覚えがないからこうなったのだ。媚を売る術でも身につけるべきだったな」
 セドリックがそう言うと、ダリルの目に生気が戻り、ぎろりと睨みつけてきた。
「ごろず……おぼぇでいろ゛……!!」
「……お前に私が殺せるものか」
 セドリックは肉切り包丁を取り出し自分の首に当てた。
 そして一気に自分の首を切り落として見せた。

 落ちた首は床に落ちることなく、また血しぶきも上がらなかった。

 頭部はもう片方の手で受け止められ、そして再度くっつけられる。
 正しい位置にくっつくと切断の痕跡は消えてしまった。

 ダリルも目を疑っているようだった。
「もう一度言おう、お前などに私が殺せるものか」

 ダリルの目の色は、何度か目にしたことがある色だった。
 初めて「恐怖」した時の色をしていた。


「お゛あ゛っ……!!」
 白く濁った液体をどろどろと吐き出し、絶頂するダリルをセドリックは見つめる。

――折れたことがない板程、折れた時もろくなるものだ――

 そんな事を考えながら、少しばかり従順になったダリルの調教を続けた。


 ダリルの調教がひと段落すると、後始末をしてからセドリックは急いでクライヴの元へと向かった。




「ふーぅう゛……!!」
 荒い呼吸をして、とぷとぷと雄から白い液体を零すクライヴの姿があった。

 セドリックはその様に酷く「興奮」した。

「良い具合になっているようですね」

 セドリックはそう言って、クライヴの後孔からエネマグラを抜き取った。

 ぬぽっと音がし、エネマグラを咥えこんでいた後孔はぱくぱくと開閉を繰り返していた。

「……ん?」

 クライヴが堪え続けていたのか、唇が切れて、血が出ていることに気づいた。

 舐めたい衝動に駆られるが、我慢をし、薬を取り出して塗る。

「我慢は体に毒ですよ」
「っ……」
「では、ゆっくりとほぐしましょうか」

 セドリックはそう言って、手袋をはめて指に媚薬入りの軟膏をつけて、クライヴの後孔にたっぷりと軟膏を塗り込んでいく。

「っあ……ぐ……ぅ」

 堪えるような声が煽情的に聞こえてセドリックにはたまらなかった。
 犯したい衝動に駆られるがぐっと堪えて、作業を続ける。

「こんなものでしょうか?」

 軟膏を塗り込み終え、指を抜こうとすると、クライヴの後孔は指を物欲しげに吸い付くように蠢いていた。

 雄からは白い液体がとろとろと流れて、シーツを汚していた。

「我慢強い方は、仕事の時はあまり好きではないですが、貴方のような方は私は『好き』ですよ」
 セドリックの言葉に、クライヴからの返事はない。

 セドリックはクライヴの顔を覗き込むと、歯をガチガチと鳴らして、必死に肉欲に耐えるクライヴの姿があった。

――ああ、どうしよう――
――我慢が、できない――

 セドリックはそんな事を思いながら次クライヴにする内容を思案した。




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