両性具有な祝福者と魔王の息子~壊れた二人~

琴葉悠

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壊れた祝福者

懲罰行為、愛情と独占欲のまぐわい

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 濡れた指が膣内に入ってくる感触にぞわりとする。

 痛みを感じないから、そっちもないと思ったけど違うみたいだった。

 不快感ではなく、快感を感じるなんて変な体。
 今まで、そういう事しても、全然感じなかったのに、ロクにイケたことないのに。
 体は本当動かない。
 喉を反らすくらいしかできない。
 口は動いてるのに、声がでてない、自分の意思で口を動かしてるわけじゃないから、声がでてるならどんな声なのか分からない。

 まぁ、多分聞くに堪えない酷い声だと思う。

 くちゅぐちゅと音がやけに五月蠅く聞こえるし、膣内は指を締め付けるのかその指の動きがはっきりとわかるし、酷い快感に別の意味でぐちゃぐちゃになる。
 あ、やばい、奥に触られてる、確か子宮口だったか?
 無理、無理、耐えられな――

「――!!」

 喉を反らして口から舌を出して、イった。
 それで終わりではなかった、執拗に奥を触られる。

 イって敏感になってる其処を触られて、連続でイカされる。
 無理、キツイ、悪くないとか思ったけど、少し後悔、ちょっとこれはキツイ。

 ああ、リアンはこういうのされたのか。
 でもリアンの場合は多分こんなの比じゃない位酷いことされたんだろうけど。     他者が酷く怖くて恐ろしくて、常に欲情に苦しむようになって、調理された物とかが食べれないとかそういう状態になってたから。

 俺もそうなるのかなぁ、まぁ罰だからいいか。

 あ、でもさっきから連続でイってるの本当キッツい、絶頂させられっぱなしって辛い。
 気持ちいい通り越して苦しいし辛い、頭が別の意味でおかしくなる。

 二十回以上イカされてから、指が抜かれるのを感じた。

 膣内がびくびくと痙攣してるし、奥はずくずく疼くし、あれだけイったのに、まだ足りないの、俺の体、馬鹿じゃねぇの?

 とか、考えてたら太くて、長いのが膣内を抉るみたい貫いた。

「――!!」

 また、イった。
 ずると抜かれる、
 先端部分らしい箇所が、膣内の肉を擦る感触だけで、弱い絶頂に、ロクに動かない体が震える。
 そしてまた奥まで突かれて、イク。
 最初やられたのとか俺がやってた激しい感じとは違う、一定間隔でゴツゴツ突く感じではなく、とんとんと突く感じ。

 でも、突くたびに俺はイクし、抜かれる感触でも弱い絶頂感じてるし、本当なんなんだよこの体。

 最初の時以来は突っ込んでも、突っ込まれてもロクにイったことも感じたこともないのに。
 何で急に。


 あ゛――……あ、な、ん、か、いめ……だっけ?
 き、つい……。
 ま、だ、おわ、ら、なぁあああ……!!

 あぁあ、いしきが、かんぜ、んに、とば、ない、すぐ、もど、さ、れる。

「……今はこれで終わりだ」

 うめく、ような、こえ、なかに、だされ、るあつい、どろどろとしたえき、たい。
 あ、づ、い……。




「……」
 ずるりと雄を抜き取る、奥で放った精液が零れてきた。
 ニュクスの薄い腹が僅かに膨らんでいる、其処をゆっくりと押せば、どろどろと秘所から精液が零れた。


 最初見た時の君の体は、確かに女性とは言い難いし、男性とは言い難い体だった。
 けれども、肉付きもよく、健康的でしっかりとした体だった。
 今はどうだ、かつての私よりも細くなり、血の気のなく、温もりのあまりない体。
 病的で、自分一人ではどうにもならない体。
 初めての時、性的欲求を知らぬ体なのに敏感ではあった。

 私や性的行為に嫌悪や憎悪を抱いていた時はその感覚は閉ざされていたけれども。

 ニュクスに私は非道な行為をすると言ったが、アレをする気はできない。
 思い出すだけで吐き気がする。

 でも酷いことをしたと我ながら思う。

 指での愛撫――いや、嬲りだアレは。
 ニュクスの敏感な肉壺と奥を執拗に嬲った。
 嬲れば嬲る程、締め付けてくる其処は、白く濁った愛液を滴らせ、何度も潮を吹いた。
 反応的に二十は超える程絶頂していただろう。

 それでも、ニュクスは意識を保っていた、酷く疲れてたが。
 当然だ、君に体力はほとんどないのだから。
 きっと――罰意識が君の意識を中々飛ばさなかったんだろう。
 だって、最初のあの行為で意識を比較的早い段階で、飛ばしてたから。
 それに甘えて、それに苦しんでるのに、まぐわいでは意識が飛びかけてた君を何度も揺さぶって意識を取り戻させて、まぐわいを続けた。

 激しいわけではないけど、まぐわいとしては心地よいはずのものだけれども、どんなものであれ度が過ぎればそれは苦痛でしかない。


 君は自分がどんな声を出してるか、分からないだろう。

 とても興奮する声だった、雄の本能が刺激される喘ぎ声だった。

 他の者も、君の声は聞こえてない、不思議だ、何故私にだけ君の声――ニュクスの「声」が聞こえるんだろう。
 何故、君の「言葉」が分かるんだろう。

 それを、嬉しく思っている自分がいる。
 どうしようもない独占欲の塊だと自嘲したくなる。
 自分以外、ニュクスの声が聞こえないというのは不便なはずだ、君の家族は心に傷を負うかもしれない。
 だというのに、自分以外、もう君のその綺麗な声を聴くことができないなら、何て素敵なんだと思う自分がいる。
 ああ、いつの間に私はこんなに醜くなったのか。


 意識のない、ニュクスの頬を撫でる。
 顔も痩せてしまっているけれど、それでも君は変わらず美しい。

 幼い頃の君は愛らしかった、今の君も愛らしくそれでいて美しい。

 少しだけ我に返って、君の体を包んでいた服を破いてしまった事を思い出し、残骸を捨てた。

 性行為の痕が残ってると、また引き離されるのではないかと怖くてニュクスの体を拭いて、精液を掻きだして、塗れた箇所は術で乾かして証拠を隠滅した。

 行為の痕跡が全部消えたのを確認し、新しい服を着せる。
 同じ服、医療行為がしやすいようにと作られた服。
 脱がせやすい服。
 私は少しだけ感情に任せて破いたことを反省した。

 無理をさせたのは知っている、でも、それでもニュクスは私がそうだったように「止めて」とか「無理」等の言葉は言わなかった。
 言ってくれれば止めれた、歯止めをかけれた、でも君は言わなかった。
 言ってくれと責める事は私はしない。
 どちらにせよ、君を傷つけるのだ。


 君からすれば「愛」のない行為だろう、あれは。
 君がしてきたアレも「愛」のない行為だったのだろう。
 ニュクス、最初に君にした時も君にとってあれは「愛」のない行為としか思えなかっただろう、壊れていた私が我慢できなくなってした酷い行為。
 ニュクス、君にとって性行為は、ただの欲の発散としか取れないんだろう、そうしたのは他でもない私だ。

 アルゴスなら、私はあの時壊れ病んでいたから仕方ないと言うかもしれない。

 それがなんだ、壊れ病んでいたなら何をしても許されるのか?
 その結果、私はニュクスの壊れ軋みどうしようもない程傷だらけの心を追い詰めたのだ。
 本当に罰を受けるべきなのは私の方だというのに。

 本当は君を開放するのがいいんだろう、君の心と体に汚した私が触るべきではない。
 でも、ニュクス、君の言葉がそれをさせてくれない。

 どうして「愛してる」と言ってくれるんだ?
 あんなに酷いことをしたのに。

 どうして「愛してるから、終わらせて」と「愛してるから、壊して」と、「嫌いと言って、それで終わるから」等言えるんだ?
 何故、愛しているなら、そう言うんだ?
 ニュクス、私は君を愛している、だから許してくれ、君を壊せない、君を終わらせられない、君に嫌いと言えない。

 ニュクス、お願いだ、傍にいてくれ、君が居ないなんて私は耐えられない。
 今だって、君が居なくなると思うと気が狂いそうなんだ。
 自分を保てなくなる、今の自分を保つのが苦しくなるんだ。


 嗚呼、ニュクスすまない。
 私は君が恋してくれた、かつての私よりも醜く歪んで壊れてしまっている。
 君の苦しみを受け止めた「私」ではなくなっている。

 こんな私が君に愛される価値などあるとは思えない。

 ニュクス、身勝手な私を許さないでくれ――君を傷つけ続けた私を――




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