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君を守るため
もどりたくない ~自制するというのは本当大事だな!!~
しおりを挟むグリースが道具等をもって寝室に戻ると、ルリが青いベビードールだけの恰好でベッドに座っていた。
――やっべ、えっろ――
脳内でグリースの本音が漏れる。
口に出さないで良かったとグリースは安堵した。
「どう、かな?」
「似合ってる、可愛いよ」
グリースはいつもの調子で照れてるルリの頭を撫で額にキスをする。
「じゃあ、それつけたまま、する」
「……うん、あでも……」
「ずらして挿れるのもできるから、それくらいなら着たままできるよ、あと今日はローションはお尻の方だけ、ベビードールが汚れちゃうからね」
「うん……」
――男としての欲で言えば汚したいけど、本音は。だが言わん――
――それにしても我ながら自分の性欲やらが理解ができんな未だに……いや、昔よりは分かりやすいか、やや男側に正確と性欲も寄っているんだろうな……男性に恋愛感情を抱いたのは二千年前の……ああ、止めとこ、あの二人の事を思い出すと色んな感情で頭がぐちゃぐちゃになって制御しにくくなる!!――
グリースは思考を打ち切って、ルリの頬を撫でる。
怯える様子は今では一つもない、体も程よく力を抜いている。
自分限定だろう、あと、この場所限定というのもある。
あの二人が来ない、あの二人が強要しないということがルリを安心させる要素になっているのが分かった、城に戻った時の不安がまだ消えない、それにいつ城に帰すべきかもまだわからない。
あと一週間とちょっとで一か月が経過する。
最近、アルジェントがフェロモンで依存症状は抑えられるが、精神のルリを求める感情が日に日に悪化してるのか自分に対して敵対行動になりがちが、出会って早々氷の塊ぶん投げられる身にもなって欲しい。
ヴァイスはまともに血を飲むようにはなったが、パックのナカにこびりついてる血まで飲もうとしてパックを破くので配下には見せられないなとルリの血を持ってくる度思った、あとぴりぴりしている為か、配下がへますると今までなら割と寛容だったのが結構きつくなっているので、配下への罰が結構厳しくなっている。
わりと馬鹿な配下もグリースとしては多く感じたため、行動を改めるいいきっかけになるだろうとグリースはヴァイスをたしなめる等はしなかった。
最大の問題、ルリを返した時のこの二人の反応が怖い。
正確にはルリへの対応がどうなるか分からないから非常に恐ろしいのだ。
自分が頑張ってルリに精神や肉体の負荷を取って返したとしても、この二人がやらかすとまた逆戻り、一からやり直しになる。
さすがにその時はぶちギレてもいいと自分でも思ってる、だが人間と吸血鬼双方を敵に回す気ではいるものの、できれば避けたいとは思っている。
だから、アルジェントとヴァイスに会う度言っている。
「ルリちゃんに強要するな、無理強いするな、彼女の意思を尊重しろ」
と。
だが、自分の言ってることをちゃんと受け止めてくれているのかと問われたら受け止めてくれている即答できる自信はない。
アルジェントはグリースに敵意を向けているその上ルリの事となるとルリに会う前まであった自制心などは何処へ行ったと問いたくなるほど暴走する。
ヴァイスもルリの事となると暴走しがちになる、そして吸血欲に抗うのが辛いとの本人談がある、こっちもこっちで面倒だった。
グリースは色々考えることが多すぎて頭が痛くなってきたが、それを表に出すことはない。
「グリース?」
「あ、何でもないよルリちゃん、じゃあしようか?」
グリースは薬を取り出し、ルリに飲ませると、ルリを押し倒すような体勢をとった。
グリースはルリの身に着けたランジェリーを脱がさないようにしながら愛撫を始める。
ランジェリーの隙間などに、手を差し込み、胸の先端を優しく触りつまみ刺激すると、ルリはびくんとわずかに体を震わせて弱い絶頂に浸っていた。
首筋に舌を這わせ甘く噛むと、また体をぴくんと震えさせる。
――本当敏感だなぁ……あの二人扱いが違ったら俺の入る余地なんかなく独占できたかもしれないのに、馬鹿だな、マジで――
胸を愛撫しながら、弱い箇所である子宮へと刺激を与える、そこそこ強めに。
「あっ、ふぁ」
甘い声を上げながら体を震わせている。
しばらく続けて、何度かルリの体が震え、のけ反るのを見てから、ショーツに手を入れる。
ショーツは達した際のルリが滴らせた体液でぐっしょりと濡れていた。
触れた秘部も濡れていて引くつき、指が簡単に侵入した。
「んっ……」
くちゅくちゅと音がなり、ルリの吐息が熱っぽい物に変化する。
膣内感触が心地よい、絡みついてくる感触、吸い付いてくるような感触が指でも心地よく感じられる。
愛液がとろとろと零れていく。
膣内への愛撫の際は弱い箇所は未だ避けるようにしてる、一度触った時酷く怖がったからだ、どっちかが相当ねちっこくやったに違いないとグリースは判断した。
柔らかくなった膣内から指を抜き、ショーツを少しだけずらした。
ピンク色の秘部が見えた、グリースは濡れてぐちゅぐちゅになったソコに、ゆっくりと自身の雄を挿入した。
「ん~~っ!!」
膣肉の絡みつく様な、吸い付く様な感触が気持ちがよい。
締め付けもきつく、初初しい。
いつ抱いても、本当に貪りたくなる衝動をこらえるのが大変だと心の中で自嘲する。
衝動を堪え切れず、ルリにダメージを与えている二人はこの期間に我慢するということを覚えればいいのにと思いながら、ルリの奥を突く。
ルリの口から嬌声が上がり、びくりとのけ反る。
グリースは少し強めに動かしたかと焦り、なるべくゆっくりと腰を動かすようにする。
「っふ、うぅ……あ……」
ルリは口を手で覆いながら、声をこぼしていた。
グリースにはその仕草が可愛らしいくてたまらなかった。
「ルリちゃん、キスしよ? していいなら手をどけて?」
ルリに優しい声色でグリースはお願いをする。
ルリは恐る恐る、口を覆っていた手を胸元に動かした。
「ありがとう」
グリースはそう言って、ルリに軽く触れるキスをする。
ルリの方が口を開けて舌を出したのを見せると深く口づけをしながらまぐわう。
ルリが絶頂したのに合わせて口を開放し、奥に射精する。
「ふぁ……」
ルリの体が射精される快感に震えている。
「こっちは、今日はこれでお終い、じゃあお尻の方でするから、こっちだめならすぐいってね」
「うん……」
グリースはずるりと雄を抜いて、タオルで拭いてからいったん仕舞い、ルリの頬を撫でる。
ルリは小さく頷いた。
グリースはローションで手を濡らすと、ずらしたショーツから見える、後孔をローションで塗れた指で軽く撫でてから、つぷ……と指を押し込んだ。
「ひゃう?!」
久しぶりの感覚にルリは戸惑っているような声を上げていた。
ルリの負担にならない様にローションを足しながらゆっくりと後孔をほぐしていく。
腸内は異物を締め出す――のではなく、指に甘く絡みついてくる。
随分されていないのに、覚えてるのもすごいなと思いつつ、グリースはほぐれた後孔から指を抜き、アナルパールを掴みローションで濡らして、一個ずつ玉を押し込んでいく。
「あ……う」
「大丈夫? ここでやめる?」
少し戸惑いの色が強くなってきたので、グリースは問いかけた。
ルリはふるふると首を横に振った。
グリースはルリの様子を見ながらゆっくりと玉を一つずつ押し込んでいった。
グリースの予想に反して、ルリは戸惑いはしているものの、怯えの色はそこまで見せなかった。
また、多少引っかかって一度は出す必要があるかなぁと思っていたアナルパールは何なく腸内に全て収まった。
念のため自分のを入れる事も考えて少しずつ大きくなってるタイプの物を選んだが、それを予想に反して受け入れれたのは少しだけ驚いた。
「ゆ、ゆっくり抜いてね……」
「わかってるよ。ルリちゃんもリラックスしててね」
どうやらルリの言葉と反応から自分で排出するのが苦手のようだとグリースは感じた。
不死人になった時点で排泄行為は無くなってしまうんだから、それもそうかと我ながら納得した。
グリースはゆっくりと掴むところを引っ張り、玉を一個ずつゆっくりと排出させた。
「っふ……あ……」
何処か甘い声を上げながら、玉が一個ずつでていく感触に体を震わせている。
最後の一個が抜ける時、びくっと体をはねさせた。
ルリの秘部からとろりと愛液が垂れていた。
グリースはアナルパールを袋に仕舞うと、コンドームを取り出し、自身の雄に被せる。
その上にローションを垂らして、ひくひくとしているルリの後孔に押し付ける。
「いい、ルリちゃん、力ぬいてね」
グリースがそう言うとルリはこくこくと頷いた。
グリースはふうと息を吐くと、ゆっくりと後孔に自身の雄を挿れていった。
ほぐされたソコは性行為に使われてた時のことを思い出したかのように、自然にグリースの雄を侵入させ、絡みつき、締め付け、びくびくと蠢いていた。
ルリはふぅふぅと息を吐いている。
「大丈夫?」
ルリはこくりと頷いた。
グリースはルリの頬を優しく撫で、額にキスをしてから、ゆっくり動かし始めた。
「あ、う、や」
ルリが再び戸惑いの様子を見せたので、グリースはルリが怯えないよう気を付けながら腰を動かした。
しばらく動かすと、ルリの腸内がぎゅうと締まり、グリースはその締め付けに促されるようにコンドーム越しに射精した。
グリースはゆっくりと自身の雄を抜く。
ルリは秘部からだらだらと愛液をたらしながら、少し放心しているようだった。
「ルリちゃん、大丈夫?」
グリースはルリの頬を軽く触ると、ルリははっとしたのか首を縦に振った。
「じゃ、今日はここまで、いいよね?」
「うん……」
ルリが頷くと、グリースは微笑んでルリの口に軽くキスをしてから、使用済みのコンドームを袋に入れた。
そしてルリを抱きかかえていつものように温泉へと向かった。
ルリは温泉の温かな液体に包まれながら、隣で何か考え事をするようになったグリースを見る。
ずっと此処に居たい、でもそれでは駄目だと理解してる。
でも、グリース以外が怖くて仕方ない、あの二人が怖くて仕方ないのだ。
もし、城に戻った時、あの二人にまた要求され強要されたら、ここで癒えた傷が全て一気に噴き出すというのが自分でもわかっていた。
それくらい、あの二人は自分の事を「傷つける」のだ。
――怖い、怖い――
ルリは怖くなって横にいるグリースに抱き着いた。
「? どうしたルリちゃん?」
グリースが問いかけてもルリは何も答えず、ただグリースに抱き着いている。
やはりまだ不安なのだろうと、自分なりに答えを出し、グリースはルリの頭を優しく撫でながら抱き寄せた。
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