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異形性の発露~番いの対処方~
しおりを挟む「う゛ーだめだ、壊したくて仕方が無い、零さんの所行こう」
フエはそう言って零の所へ向かうべく姿を消した。
「さて、今日の仕事は……」
「零ざーん……」
仕事の為着替え終えた零の前に血走った目のフエが現れる。
「どうした、フエ」
「異形性が発露してて、壊したくて仕方ないから相手してぇ……」
「仕方ない……レオン、今日は荒井とニルスの三人で対応してくれ」
「分かりました」
レオンが部屋から出ると、鍵をかけ、零は服を脱いで、裸になり、ベッドをとんとんと、叩いた。
「おいで」
「──」
フエは声にならない声を発して、零を押し倒した──
「あーすっきりした」
ヤルことをやったフエはすっきりとした表情になっていた。
一方、汗と白い液体でどろどろになってうつ伏せていた零は起き上がりふぅと息を吐く。
「腹上死の三文字が頭をよぎるなこれは」
「大丈夫死なないから死なないから」
「そうか……」
「じゃあ、私いったん帰ってお礼の品──」
「う゛ー……」
戻ろうとするフエの前にマヨイが現れた。
表情がかなりピリピリしている。
「マヨイどうしたの……? あ、もしかして異形性の発露?」
「う゛」
マヨイは小さく頷いた。
「あー……零さん大丈夫?」
「明日起きれないのが確定だが大丈夫だろう、マヨイ、おいで」
最低限の汚れをタオルで拭いた零が手を差し伸べる。
するとマヨイは、無言で零を押し倒した。
「今日は二人も異形性の発露か……」
「明日零さん動けないの確定だね」
会議室で、紅とフエは会話をしていた。
「で、お前の番いはどうなんだ?」
「戻って来てすぐ抱き潰したから問題ないよ」
「そうか」
「浮気者と言われたからにはそうせざるおえない」
「なるほど……番いがいるのも大変だな」
「う」
ひょこっとマヨイが姿を現した。
「おお、マヨイ。どうした」
「隼斗さんがしょげてたからだきつぶしてきた」
「おい、フエ。お前の悪癖をマヨイが学習してしまったではないか」
「えー学習したっていうより、それしか手がないと言うか……」
「そうなの、隼斗さんはおきてるとよけいなことかんがえるからだめなの」
「自分より精神年齢低い子に言われるって……」
「それはいわんお約束ですがな」
フエは肩をすくめた。
そんなフエとマヨイを見て、紅は青い煙を吐き出した──
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