光は憤怒の闇に抱かれて堕ちる~狂気に堕ちた父は我が子を孕ませる~

琴葉悠

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この壊れた世界で

苦痛と快楽

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「あ゛ぅ゛う゛!!」
 ルミエールはシーツを掴み、目から涙を流し、口からは唾液を零して苦鳴じみた喘ぎ声を上げていた。
 父が再びルミエールを犯すようになった日の翌日から、触手の後に、触手の甘い快楽を忘れさせるように触手に似ているが明らかに違う異形の生き物に犯されるようになった。
 苦痛と快楽の入り混じる行為。

 自分は知らぬまに父の機嫌を損ねる行為をしていたのだろうかと。
 何が父の機嫌を損ねてしまったのだろうかと、ルミエールは必死に考えたが分からなかった。

 ルミエールには父が、何を考えてるか、理解できないからだ。

 自分の体がこのような体になったのは何故か、父が自分を犯すようになったのは何故か、ルミエールは分からなかった。

 そして――いたはずの誰かの事も、ルミエールは思い出すことができなくなっていた。

 ただ、何故こんな事をするのか、いつからこうなったのか、ルミエールは分からないまま、犯され続けていた。

 秘所を歪な触手で貫かれ、敏感な箇所を突起がえぐるように刺激し、子宮口に何かが張り付いて直に刺激を与えてくる感触――度の過ぎた快感は苦痛でしかない。
「お゛ぅ゛あ゛ぁ゛!!」
 後孔をこじ開けて貫いて腸内をごりごりと突く歪な触手達。
 前立腺を嬲り、結腸を突き、それよりも奥を犯して液体を吐き出してくる感触に、快感と苦痛、吐き気を感じた。
「お゛ぇ゛え゛!!」
 びちゃびちゃと膨らんだ腹でも許容しきれなかった液体が口から吐き出される。
 白濁とした気色の悪い液体を何度も吐き出す。


 この触手の贄になる前に、飲まさせれた薬の効果が切れるまでルミエールの苦しみは終わらない。
 その効果がなくなったと同時に、ルミエールは無理やり覚醒させられ続けた意識を暗転させて、その場に倒れ込む。
 それでも、異形の触手がルミエールを犯すのは止めない。
 主人が――ラースが来るまで。


 主人が来るなり、異形はルミエールを犯している物全てを彼の体内から抜いた。


 ラースは創造した異形の生き物に犯され、妊婦のようになったルミエールを見て薄く笑う。
 近寄り、腹を触ると、ルミエールは目を見開き、濁った声を上げて白濁した液体を吐き出し、後孔からどろどろと液体を垂れ流す。
 しばらくすると、ルミエールの腹は凹み元通りになる。
 目は開いてるが、完全にはルミエールは覚醒していない、体を震えさせぐったりと濡れたシーツの上に横たわっている。
 汚れた体を優しく抱きあげてローブで体を包み、その場を後にする。
 入れ替わるように入って来た傀儡にシーツなどの交換を命じて。

 意識のない間に、ルミエールの体を洗わせ、汚れを全て落とさせ、美しい状態にさせてからラースは自身の部屋のベッドにルミエールを寝かせる。
 そして目覚めるまでしばらく椅子に腰をかけて、ルミエールを見つめる。

 異形に散々嬲らせて、苦しみを与えさせる。
 異形には繁殖能力はないので、ルミエールが孕むことはない。

 まだ、孕める状態になっていないから関係ないかもしれないが、それでも気を使った。
 孕めるまでまだ時間がかかる事には苛立つが、ラースは愛しい我が子がゆっくり自分の与える快楽に溺れるのが分かって機嫌が良くなった。


「……」
 ルミエールはゆっくりと目を開ける。
「起きたかルミエール」
 父が優しく頬を撫でる、何を考えているか分からないが、今の父は機嫌がいいようだ。
 だから、ルミエールは大人しくすることにした「父に嫌われたら」、「見捨てられたら」どうしたらよいか分からないから。
「……おはよう、ございます、ちちうえ……」
「苦しかっただろう? 大丈夫、その分優しく愛でてあげよう」
 父の白い手が体を這う感触の甘い快感に、ルミエールは口から、喘ぎ声を溢した。




 その様に、ラースが歪に笑っていることなど、気づかずに。




「あっ……あっ……」
 くちゅくちゅと甘く膣肉を指になぞれば感触にルミエールは声を上げた。
 その奥を指でなぞり、押しつぶした。
「あ、あ、い……くぅ……!!」
 ルミエールはのけ反り舌を出して、体を震わせ、潮を吹いた。
 ぎゅうと膣内の締まる感触が心地いい。
 甘く勃ち上がっているルミエールの雄からは白い液体がとぷとぷと零れていた。
 指を抜き、白い液体を零す桃のように熟れたわずかに膨らんできた胸の先端を揉み、摘まんだ。
「あ……あぁ……」
 甘い声を上げ、体を震わせ、より白い液体を先端から垂らし、雄からぴゅっぴゅと弱い射精を繰り返していた。
 白い体が薄紅に染まっている。
 顔も淡い紅に染まり、熱っぽい息を吐きだして、目は蕩けた目をしている。
 その様にラースは笑みを浮かべた。

 あの触手達に、成熟の処置等をさせた後、作った触手状の生物にルミエールを犯させるようにさせた。
 苦痛を徹底的に与える行為、嬲りでルミエールを追い詰める。
 薬の効果が切れ、意識を失ったルミエールを触手は犯し続けるが、ラースが戻り、触手から解放してやり、体を清めてラースの部屋のベッドで寝かせるてしばらくたつまでルミエールは薬の副作用で目覚める事は決してない。
 そして目覚めたルミエールにただ、快楽だけを与えることにした。

 飴と鞭という人間共の言葉があるが、それに行いをしているのだ。

 苦痛の味で傷ついた体を、甘い快楽で、まぐわいで癒すように抱く。
 何故あの生物に嬲られるか理解していないし、まだ何処か自分に怯えているからこそラースはに嬲らせ続けている。
 だが、自分が与える、快楽に堕ちて、ラース無しで生きられなくなった頃にそれを止めるつもりだ。
 その頃にはおそらく「孕める」ようになっているとラースは確信している。
 そうしたら、触手達はよほどの事が無い限り必要としなくなる。

 依存相手は、自分だけ、ルミエールはラースに従順な存在になるだろうと思っている。
 実際、少しずつ、自分への依存が増しているのがその証拠だ。

「ちち、うえぇ……」
 甘い声を上げ、腕を首に回し、ねだるその様が愛おしくてたまらなかった。
 口づけをすれば、舌を絡ませてくる。
 昂っている雄を秘所にちゅぷと先端を押し当てれば、脚開き、わずかに動いた。
 その行為で、少しだけ雄が膣内に入っていく。
 まるで飴を舐る様な仕草に、ラースは我慢ができず一気に奥まで雄で突いた。
「~~~~!!」
 口づけをし、ラースの首に腕を回したまま、絶頂したのか、体を震わせ、膣内がぎゅうと締まりが良くなり、雄をしゃぶるような感覚が強まる。
 口を開放し、腕をシーツの上にある状態にさせる。
 蕩けた表情で、ルミエールはラースを見てる。
「ちちうぇ……」
「どうしたのだ、ルミエール?」
 頬を撫でる。
「ちちうぇの……こだねを……ください」

「よごされたわたしのなかを、ちちうえので……そめてください」

 熱に浮かされた強請る声に、ラースは心の中で独占欲に満ちた笑みを浮かべ、表面では優しい微笑みを浮かべた。
「よいとも、注いであげよう、満たしてあげよう」
 ラースの言葉に、ルミエールは虚ろな笑みを浮かべた。

 ばちゅんばちゅんと突きあげる音がするまぐわいがはじまる。
「あ゛っあ゛ぁ!!」
 奥を突くたびに、ルミエールは高い喘ぎ声を上げて、乱れる。
 銀色の長い髪が広がり、白い肌は汗ばみ薄紅に染まり、口からは唾液を零し、目は快楽の色に染まっていた。

――もっと早くこうしておけばよかったのだ――

 自分の優柔不断さ、判断の遅さに心の中で舌打ちをしながら、ラースはルミエールの膣内を堪能する。
 温かな膣内は、雄を締め付け、精液を欲しがるようにしゃぶりつき、絡みついてくる。
 僅かに動かすだけで、強い快楽を感じ、簡単に絶頂する。
 酷く敏感な女の箇所。

――ああ、早く孕ませたい――

 まだ、孕むことができない膣内に子種を吐き出すのは少しばかり不満だった。
 だが、以前のルミエールは精液を自身の体内に出されることを拒否していたが、今は自分から精液を膣内や腸内に出して欲しいと強請るようになってきた。
 口淫などの奉仕も進んで行うようになった。

 昔のような、凛とした姿の息子ルミエールはもういないが、ラースはこの自分に従順なルミエールが愛しかった。

――永遠に手放すものか、もう二度と私の手元から失わせるものか――

 どろりとした感情を抱いたまま、ラースはルミエールの子宮口に雄を押し付け、精液を吐き出した。




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