泣き虫令嬢は自称商人(本当は公爵)に愛される

 エステル・アッシュベリーは泣き虫令嬢と一部から呼ばれていた。
 そんな彼女に婚約者がいた。
 彼女は婚約者が熱を出して寝込んでいると聞き、彼の屋敷に見舞いにいった時、彼と幼なじみの令嬢との不貞行為を目撃してしまう。

 エステルは見舞い品を投げつけて、馬車にも乗らずに泣きながら夜道を走った。

 冷静になった途端、ごろつきに囲まれるが謎の商人に助けられ──


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