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半吸血鬼の彼氏から見て
君以外考えられない
しおりを挟む彼女は私の頭を撫でてきた、その直後、触手の先端が後孔に入って来た。
漸く来たという感情と、これは違うという感情と、ああ、でもこれで何をしてくれるんだろう、という感情混じり合い、熱が酷くなる。
入って来た触手がぞりっと前立腺の部分を触る。
ああ、そこ、そこを嬲って欲しい!!
接触部がブラシのようになっていると思われる触手が、前立腺をすりあげ、押しつぶし、摘まんでぞりぞりと嬲る感触に我慢ができない。
「お゛あ゛っ……!!」
声が出てしまう、我慢できない、こんな快感耐えられるわけがない!!
自身の雄がもう限界状態に近かった、限界まで勃起している。
出したい、もう我慢できない、早く、早く、お願いだ!!
筒の様な触手に勃起した雄が包まれる、オナホールとかとは全く違う、包まれてるだけなのに温かく、それでいて絡みついてくる感触が気持ちよすぎて苦しい。
もっと、強く押しつぶして、出したい、出したい!!
筒の様な触手が勃起した雄を扱いて、絡みついてしゃぶりつくような刺激を与え、前立腺がさらに強く、押しつぶされごりごりとぞりぞりと刺激を与えられる。
「っぅ――!!」
今までの治療のような苦しさがない、暴力的な快感に耐えきれず体を丸め、声を上げた。
ああ、出てる……気持ちいい……。
今まで治療で射精させられた時は苦しくて仕方なかった、射精が気持ちいいとは思えなかったし、その為の刺激も苦しくてしかたなかった。
だから、こんなに気持ちがよい射精は初めてだった。
呼吸がうまく整えられない、刺激を与えられた腸内はより疼きが増していく。
奥まで貫いてほしいと、出してほしいと。
椅子状になってる其処に脱力してもたれかかる私の頭を、彼女は撫でながら声をかけてきた。
「先輩、今日はこれで終わりにしますか?」
終わり?!
待ってくれ、まだ、まだ足りない!!
ああ、お願いだ、貫いてくれ、まだ満足してない!!
私は頭を横に振った、このままじゃ不完全燃焼で辛くてたまらない。
「大丈夫ですか? 苦しくありませんか?」
彼女の優しさが嬉しい反面、酷くもどかしい、恥も外聞も捨てて、ぐちゃぐちゃにして欲しい言いたくなったが、そんなことを言ったら彼女にドン引きされかねない。
それが怖くて少しだけ小さく頷くと、彼女の触手が私の体を触り、手は頬を撫でてきた。
何か、調べる様に。
「じゃあ、奥まで挿れますね。でも、ちゃんと言ってくださいね、無理とか、でしたらすぐ止めますので」
あまり頭を強く振って、既にみっともないのに、これ以上みっともなくて下手をすれば引かれかねないのが怖くて小さく頷いた。
触手が後孔から引き抜かれる感触が気持ちいいと同時に切なくてたまらなかった。
だけれども、これから奥まで貫いてもらえるという悦びの方が強くて、鼓動が高まっていく。
「先輩、中出ししない方がいいですか?」
ああ、貫いてもらえると思った時、彼女が念を押すように、問いかけてきた。
ああ、ナカに――……
押さえつけられ、無理やりナカに男の欲を吐き出された感触を思い出した。
ああ、いやだ、気持ち悪い。
でも、ナカは熱を欲しがっている、大丈夫、彼女の触手の出す物だ、あのような汚らわしい雄共の精液じゃない、私は自分にそう言い聞かせる。
私は首を横に振った。
「中に出していいんですか? あ、精液はまだ早いと思うので体液でいいですか? 体液なら後処理とか困らず吸収されるので」
精液じゃないのも出せる?
体液は精液と違う……それに吸収される、後処理に困らなくてすむ?
……ああ、まだ精液は少し怖い、なら――
私は首を縦に振った。
「わかりました」
彼女はそういうと、私の後孔を何か――触手がつつく感触がした。
ああ、早く早く!!
ゆっくりと挿れられる感触、ナカを貫かれる感触、ああ、これが欲しかった!!
なのに、前立腺の部分をすり上げるような、突き上げ、抜く動作が気持ちよくてのけ反ってしまう。
でも、足りない、確かに其処も気持ちいい、でも欲しいのは奥、お願いだから奥を!!
私は奥をねだるような仕草をしていた、みっともないとかもうどうでも良かった。
触手が奥まで入ってきて、とん、と押される感触がしてから、抜かれ、奥まで突き上げるという動作がはじまった。
「っ――!!」
耐えきれずのけ反った、気持ちよくてたまらない、ああ、これが欲しかった!!
触手に包まれて見えなくなってるが、雄は勃起して精液を噴き出してるのが分かる。
精液が尿道を通って噴き出される感触が気持ちよくてたまらない。
触手は気持ちよくナカを突いて、もっともっとと欲しくて触手を締め付けて、腹のナカが蠢いているのが分かる。
びくびくしているナカを貫かれる感触が気持ちよくてたまらない、ああ、もっともっと欲しい、そう思っていたけども、快感を与えられ続ければ、寸止めでなければ来るものが来てしまう。
「い……ぐぅ……!!」
絶頂に至り、濁った声でそれを訴えた。
絶頂の反動で触手を締め付けてしまう、腹の奥に温かい液体が吐き出されるのを感じた。
「あ……」
思わず声がでる、温かな液体の感触が気持ちよかった、弱い甘い絶頂に体がぞわぞわする。
どれ程ぶりか分からない、性行為。
触手との性行為だけれども、恐怖も、苦しさも、痛さも何もない、ただ気持ちよい――快感と絶頂だけがある初めての性行為に、安心した。
安堵すると同時に、過去の――強姦された時の事がそれを蝕むように出てきて苦しい、これ以上はやめてくれ、と言いたいがうまく言えない。
彼女が何か探っているようだった、少しすると、触手達は私の体から離れていく。
雄を包んでいた触手は雄を包むのを止めて放れていき、ナカに入っていた触手も全て抜かれる。
彼女はその間、私の体が倒れないように支えてくれていた。
「先輩、立てますか?」
「……ああ、すまない」
自分はほとんど動いていないというのに、体は疲弊していたのかふらついてしまう。
彼女の触手が体を支えてくれた。
「先輩、一応汚れたと思うのでシャワーとか浴びてきてください、あ、雑巾はどこにありますか?」
「床を拭くのならそこに……」
「有難うございます」
私はよろよろとバスルームへ向かった。
確かに、触手の体液で体は濡れていた、だが不思議と不快な感じはしなかった。
我ながらおかしな行動だと思うが、体についていた触手の体液を舐めた。
血とは違う意味で、甘い味がしてとろみのある液体だった。
匂いも、少し甘い花の香りがした。
そう言えば彼女の手もこの香りがした、触手族は花のような香りをするのだろうかとふと思った。
後処理する必要がないという言葉を信用して、私は後処理をしない事にした。
ボディソープで体を洗い、シャワーのお湯で泡を洗い流す。
バスルームに置いてあるバスタオルで体を拭いて出ると、バスルームの入り口の所に着ていた衣類が畳んで置いてあった。
彼女はスカートを履いて、完全に人型の状態に戻ってソファーに座っていた。
床は綺麗に磨かれていた。
ああ、次からは着替えを出しておこう、きっと彼女はクローゼットを漁るのはどうかと思って私が着ていた服を置いておいたのだ。
彼女の善意を踏みにじるつもりはないので、私はその下着や服を身に着けた。
「――クルス先輩、どうでしたか?」
「……楽になった、ありがとう」
本当だ、今まで苦しくてたまらなかったのが漸く楽になったんだ、ありがとう。
「いえ、どういたしまして……んーでも先輩、私なんかが彼女でいいんですか?」
「……失礼な言い方だが、彼女の方が何かと都合がいい。彼女がいないからという名目で色々と連れまわされてきたがそれが苦痛でたまらなかった」
あれは苦痛でたまらなかった。
「あーなるほど……」
「それに……」
「それに?」
「……私は、多分君以外だと無理だと思う。君のような子はそうそういないしそれに……」
「それに?」
「……君は、私の弱みを握った、と言う風には考えていない。君は酷く善良だ、もし弱みを握ったと思うような輩なら、私のことを此処迄気を使う事はないだろう」
「はぁ」
「そのだから――」
ああ、だからもう、私は君以外、考えられない。
「結婚前提で、付き合いをお願いしたい」
私の言葉に、彼女はぽかんとした顔をしていた。
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