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第35話 山の神は立派な山脈をお持ちのようです!?
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いつの間にか深い森の中を歩き続けること数日が経過していた。袋の中を見てみるとビスケットが2つ。オレはその内の1つを手に取り齧る。
「持ってきた保存食も残り僅かだな。そろそろ現地調達が必要だな」
オレは残ったもう1つのビスケットを掴み、そろそろ食糧事情が芳しくなくなってきたことを再確認。その少な過ぎる食糧を見て獲物を狩ろうと決意。幸いにしてこの森の中には野生の動物がたくさんいる。オレは辺りをキョロキョロと見渡しながらそんなことを考えていた。
「サイゾウ? なにをやっているのかしら?」
「ああ、足跡を探しているんだ。縄張りを持っている動物は同じところを良く通るからね」
オレは持っていたロープを使ってくくり罠を仕掛ける場所を探していた。獲物を捕らえるのに最適な場所をオレが探しているとハンターとして鍛えられた視力が衝撃的な光景を捉えた。
泉のほとりに裸体。体を洗っている女。オレの心は一瞬でその身体に奪われた。オレの両の手で納まらないくらいのたわわに実った果実に折れそうなくらいに華奢な腰。巨人族といわれても疑う気が起きない程の重量感のある#臀部__でんぶ__)。あ、あれは間違いないはずだ。今回のターゲット!?
「アラクネ。あそこに山の神がいる。さすが山の神と言われるだけあって、立派な山脈を持ってらっしゃるな。ありがたや、ありがたや!」
「バカ、何をしているのよ。って、本当になにかいるわね。サイゾウ、あなたはどれだけ目が良いのかしら」
常に女性を見つけるために遠くばかり見てきたのだ。そんなオレがターゲットを見間違えるはずはない。なぜならば、今回の標的はあの有名なモンスターなのだから…
オレとアラクネは息を殺してこっそりとターゲットに近づく。オレは太い木に隠れて相手を観察する。
「身体を洗うのは気持ちが良いわ。早くこれを取って…」
どうやら、ターゲットは水浴びをしているようだ。だが、その扇情的な肢体がオレのハンター心を刺激する。特にあの山の神にふさわしいほどの山脈! 後ろ姿からでもわかるその素晴らしいサイズ感!!
「サイゾウ、わかっていると思うけど。勝手に…。って、聞いていないわね!!」
堪りません。もう、無理です。アラクネがなにかを言っていたようだけど、そんなことは知ったことではない!! オレは隠れていたことも忘れて走り出す。
「お嬢さん!! 良ければオレのお嫁になりませんか? いや、大丈夫。オレは優しいから。今回はオレにその柔肌を堪能させてくれるだけでも良いよ!!」
オレは男の若い情動を抑えきれずに山の神の山脈に飛びかかる。
「なんなんだ!? おまえは誰だ!!」
山の神と呼ばれる魔物がオレの声に反応してこちらを振り返る。重力の法則に支配されたオレは顔を確認する前に彼女に馬乗り。そして、驚愕!!
「山の神ってリアルで竜じゃん!! 顔が竜そのものだよ!!」
オレは押し倒した竜人の顔を見て絶叫をしてしまった。もちろん、そんな状況でも柔肌を堪能したのは言うまでもない。
「持ってきた保存食も残り僅かだな。そろそろ現地調達が必要だな」
オレは残ったもう1つのビスケットを掴み、そろそろ食糧事情が芳しくなくなってきたことを再確認。その少な過ぎる食糧を見て獲物を狩ろうと決意。幸いにしてこの森の中には野生の動物がたくさんいる。オレは辺りをキョロキョロと見渡しながらそんなことを考えていた。
「サイゾウ? なにをやっているのかしら?」
「ああ、足跡を探しているんだ。縄張りを持っている動物は同じところを良く通るからね」
オレは持っていたロープを使ってくくり罠を仕掛ける場所を探していた。獲物を捕らえるのに最適な場所をオレが探しているとハンターとして鍛えられた視力が衝撃的な光景を捉えた。
泉のほとりに裸体。体を洗っている女。オレの心は一瞬でその身体に奪われた。オレの両の手で納まらないくらいのたわわに実った果実に折れそうなくらいに華奢な腰。巨人族といわれても疑う気が起きない程の重量感のある#臀部__でんぶ__)。あ、あれは間違いないはずだ。今回のターゲット!?
「アラクネ。あそこに山の神がいる。さすが山の神と言われるだけあって、立派な山脈を持ってらっしゃるな。ありがたや、ありがたや!」
「バカ、何をしているのよ。って、本当になにかいるわね。サイゾウ、あなたはどれだけ目が良いのかしら」
常に女性を見つけるために遠くばかり見てきたのだ。そんなオレがターゲットを見間違えるはずはない。なぜならば、今回の標的はあの有名なモンスターなのだから…
オレとアラクネは息を殺してこっそりとターゲットに近づく。オレは太い木に隠れて相手を観察する。
「身体を洗うのは気持ちが良いわ。早くこれを取って…」
どうやら、ターゲットは水浴びをしているようだ。だが、その扇情的な肢体がオレのハンター心を刺激する。特にあの山の神にふさわしいほどの山脈! 後ろ姿からでもわかるその素晴らしいサイズ感!!
「サイゾウ、わかっていると思うけど。勝手に…。って、聞いていないわね!!」
堪りません。もう、無理です。アラクネがなにかを言っていたようだけど、そんなことは知ったことではない!! オレは隠れていたことも忘れて走り出す。
「お嬢さん!! 良ければオレのお嫁になりませんか? いや、大丈夫。オレは優しいから。今回はオレにその柔肌を堪能させてくれるだけでも良いよ!!」
オレは男の若い情動を抑えきれずに山の神の山脈に飛びかかる。
「なんなんだ!? おまえは誰だ!!」
山の神と呼ばれる魔物がオレの声に反応してこちらを振り返る。重力の法則に支配されたオレは顔を確認する前に彼女に馬乗り。そして、驚愕!!
「山の神ってリアルで竜じゃん!! 顔が竜そのものだよ!!」
オレは押し倒した竜人の顔を見て絶叫をしてしまった。もちろん、そんな状況でも柔肌を堪能したのは言うまでもない。
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