騎士団長のお抱え薬師

衣更月

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荒療治

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 獣人は痛みに強く優れた自己治癒力があるけど、人族と獣人の混血は事情が異なる。
 人族の親に似れば魔力を有し、身体能力も人族寄りになる…というのは、意外と有名らしい。私は説明を受けるまで、キース副団長は人族だと思っていた。
 今は、それが周知の事実だと理解している。
 そして、今回は新たな発見があった。
 魔力の有無だけでなく、痛みに対する耐性も、どちらの親に似るかでふり幅が大きいらしい。
 キース副団長は痛みに関して獣人に近いのか、骨が見えるほど肉が抉れた重傷でも泣き喚くことはなかった。むしろ笑みを浮かべていた。対して、同じ混血…人族とイヌ科獣人の混血、風属性の魔導師シモン・キーファーは、痛覚も人族寄りらしい。涙目で「いぎゃあああ!!」と絶叫しながら、足をばたつかせて悶絶している。
 治療するのは、もちろん私。
 悶絶するシモンを押さえるように丸椅子に座らせているのが、シモンの付き添いで来ていたロッドだ。
 今は鋏を手に、シモンの隊服を切り刻んでいる最中で、些細なことでシモンは瞳を潤ませ、悲鳴の合間に「俺の隊服が…」という嘆きを繰り返し口にしている。
 確かに、上等な生地で仕立てられた隊服を切り刻むのは抵抗を覚えるけど、優先すべきは治療だ。服があれば治療ができない。脱がすこともできないから、ジョキジョキと切り裂いていくしかない。
 何しろ、シモンの左肩から背中にかけて黒い棘が刺さっている。
 見えている部分の棘の長さは10cm前後。
 怪我は治癒魔法で治せても、棘が刺さったままでは意味がない。棘を抜かなければならないけど、この棘にはかえしが付いているので、まずは服を脱がす必要がある。
 ということで隊服に鋏を入れているのだ。
 でも、流石は騎士団の隊服。
 頑丈な生地なので、鋏を入れるにも力がいる。力を込めてジョキジョキ切ると、棘を引っ張っているようでシモンが「ぎゃあ!」と悲鳴を上げる。
「シモン。泣くな」
「泣いてない…」
 ぐっ、と歯を食いしばって、涙の膜が張った灰褐色の瞳を天井に向ける。
 泣くのを我慢する子供みたいだ。
「イヴ。俺が切る。生地が固いだろ?」
「ありがとうございます」
 深く息をついて、鋏をロッドに手渡す。
 変な力が入っていたのか、指だけでなく手首にも気怠い痛みがある。
「それにしても、すごい棘。ディノガですよね?」
「ああ。灌木に潜んでたんだよ」
 ロッドは苦々しげに顔を顰め、ジョキジョキと隊服と下に着込んだ生成り色のシャツを一緒に切っていく。
 ディノガというのは、全長250cm前後の中型の魔物で、特徴は全身を覆う棘状の体毛だ。無毒の魔物ながらに、臆病な性質のディノガは恐怖を感じると体毛を四方へ発射する。
 その威力はシモンを見れば分かる通りだ。
 シモンは泣いているだけで済んでいるけど、当たり所が悪ければ泣くこともできない。実際、毎年のようにディノガの棘によって失明したり、命を落とす冒険者がいるのだ。
「まさかあんな所に…っ!…潜んでるとは思わなかったっ!痛い!優しくして!」
 ひぎぎ、と歯を食いしばってシモンが悶える。
「ディノガの棘は返しがついてるので、抜く時が一番痛いんですよ」
「イヴ~!脅すな~!」
 うわぁうわぁ、と叫びながらシモンが滂沱の涙を流す。
 ロッドが苦笑している。
「一応、抜くと同時に治癒魔法をかけるので、マシだと思いますよ?瞬間的な痛みは強いですけど…」
 鎮痛薬があれば良かったのだけど、鎮痛薬の多くは麻薬成分を有する薬草から調合されるので、薬師資格がなければ取り扱い不可となる。
 販売目的でなくてもダメなので、キャトラル王国で個々の家庭で作られる民間鎮痛薬の多くはラベンダーやカモミールなどのハーブが代用されていた。劇的な効果はなくとも、軽度の頭痛などには効くので十分だ。
 ただ、シモンのような場合では気休めにもならない。
「痛いのは一瞬…?」
「はい。一瞬です。それは間違いないです」
 ジョキジョキとシャツを切り裂いて、だいぶ肌が露出している。
 キース副団長もそうだったけど、魔導師ながらに鍛え抜かれた体をしている。
 分厚い大胸筋に、6つに割れた腹筋。腕もゴツイし、棘だらけの背中もバキバキの筋肉だ。見惚れてしまうほど均整がとれた体躯は、剣士としても有能そうだ。
 ただ、筋肉に食い込んだ反しを引き抜くのはかなり痛いと思う…。
「イヴは男の裸を見ても動揺しないね」
「裸って上半身ですよ?そんなのでイチイチ動揺してどうするんですか。さすがに下半身はダメですけど…。もし、お尻に棘が刺さっていたら、そこはロッドに刺抜きを任せて私は外に出てました」
「尻じゃなくて良かったな」
 ロッドが大口を開けて笑い、シモンは青い顔で何度も頷く。
 ジョキジョキ、ジョキジョキ。
 30分近くかかって、ようやく服を取り除くことができた。
 シモンが静かにしていれば、もう少し早くできていたと思う。
「左肩に2本。背中に6本。後頭部に刺さってなくて良かったです。ディノガの棘は骨も貫通するので、頭や首、胸に刺さって即死するケースがあるんです。目に棘が刺さったまま、ギルドに生還してきた冒険者を見たことがあります。目に刺さると眼球を摘出しなくちゃならないので、いくら治癒魔法をかけても失明してしまうんです。治癒魔法では眼球を復元できないので。ちなみに、摘出するのは医師資格がいるので、町の診療所まで搬送です。だから、ディノガに攻撃されたら腕で頭部だけは守って下さい」
 私が言うと、2人は揃って身震いした。
 ディノガの厄介なところは、魔物のくせに臆病な性質にある。
 普通の魔物は殺気を飛ばしながら姿を現すのに対し、ディノガは隠れている。シモンを攻撃したディノガも灌木に隠れていた。シモンはディノガに気づかなかったというけど、ディノガにしてみれば剣を手に近づいて来たシモンは脅威だと捉える。だから攻撃したのだ。
 この不意打ちに、多くの冒険者は深手を負わされる。
 ディノガの討伐は、ディノガに気づかれず、矢で射ることが推奨されている。もし気づかれてしまった場合、最初の攻撃を回避すれば討伐は難しくない。
 ディノガの棘は連射できないのだ。
 1撃目を回避できれば、討伐は難しくない。シモンを攻撃したディノガも、ロッドが討伐したそうだ。
「それじゃあ、最初に消毒しますね」
 精製水にグリセリン、抽出したティーツリーとユーカリのオイルで作ったヴァーダト印の消毒液に、ピンセットに摘まんだ脱脂綿を浸す。それで、棘の周りを消毒する。
 これは祖父から習った。
 治癒魔法を使う前に、傷口は消毒するようにと。傷口から入り込んだ汚れを体内に残したら大変なのだという。
 だから、丁寧に汚れを脱脂綿で拭っていく。
「肩から抜きますね」
「ちょちょちょちょちょちょっと待って!」
 すーはー、とシモンが深呼吸を繰り返した後、ぎゅっと目を瞑った。
 右手で目元を隠したのは、棘抜き作業をうっかり見てしまわないようにだろう。
 ロッドは呆れたように嘆息するけど、シモンの気持ちは分かる。私もこういうのは見たくない派だ。
 ピンセットを手にして、棘の付け根を摘まむ。
 そして、一気に引っこ抜くと同時に治癒魔法をかける。
 シモンが「ひぎゃ!!」と声をあげたけど、手を止めずに残りの1本も引っこ抜いた。
「肩の棘は抜けましたよ」
 濡らしたタオルで、左肩の血を拭う。
 我ながら治癒魔法は完璧だ。傷跡が残らず消えている。
 なのに、シモンの目から涙が止まらない。えぐえぐと嗚咽を零しながら、「めちゃくちゃ…痛い…っ!!」と洟を啜る。
「それはそうですよ」
 盥の水で、引き抜いた棘についた僅かな肉片と血を洗う。
「これが刺さってるんですよ?」
 汚れを除いた棘を2人の前に掲げれば、2人揃って顔面蒼白で沈黙した。
 見た目は完全に漁師が使う銛だ。
「この手の怪我は、治癒魔法の使い手がいない場合、外科手術になるそうです。一本一本メスで皮膚を切って抜くんです」
「あ~…つまり、引っこ抜けば肉が抉れるってことか」
 ロッドの冷静な分析に、シモンの顔色がますます悪くなる。
 抜き取った血まみれの棘を、必死に視界の外に追いやっているのは賢明だと思う。
「この地域ではディノガの目撃情報はなかったんだけどな。これも白魔茸の影響か…」
「そうなんですか?」
「白魔茸の群生が確認される年は、魔物が迷い出てくるケースが頻発するんだ。すべての地域に当て嵌まるわけじゃないし、前回は魔物ではなく大型の獣が田畑を荒らす被害が多発していたしね」
「今回はたまたま魔物なんですね」
「そう。しかも深層部に棲息するトード種…これはトードブルーを見つけただけで、シンリントードが見つかったわけではないけどね。ディノガもトード種同様に深層部に棲息する種だ。人里近くに出る深層部の魔物のことを、冒険者たちは”はぐれ”と呼んでた気がするな。まぁ、危険な種ってことには変わりないよ」
 ロッドは言って、シモンの背中に刺さる棘を睨む。
 これは気を引き締めないといけない。私は魔力量が豊富な貴族とは違って、魔力量の少ない平民だ。騙し騙しレベル3までの治癒が行えるけど、連発するほどの魔力はない。
「さっさと残りも抜いちゃいますね!次に患者が来るまでに魔力を回復させておかないといけないので」
「え!?ちょ!心の準備!」
「イヴ。ちゃちゃっと抜いてくれ」
 ロッドは苦笑して、シモンの口に真新しいタオルを押し込んだ。
「抜きますね」
 カチン、とピンセットを鳴らして、残りの棘を6本、手を止めることなく引き抜いた。
 結果、シモンはベッドで横になって泣いている。
 使うことはないと思ったベッドだけど、シモンを見てベッドがあって良かったと思った。
「情けない」とはロッドの言葉だ。
「イヴは流石だね。普通の女の子なら、血を見るだけで卒倒するよ」
「小さい頃から血は見慣れてます。冒険者に登録したら、”怪我を見てくれ!”って人もたくさんいましたよ」
 それこそ皮膚を突き破るような骨折患者も見たし、魔物に腕を引き千切られた患者も見た。
 さすがに死体までは運ばれて来なかったけど、際どい患者は数えきれないくらい見てきた。
 だからこそのレベル3なのだけど。
「以前、キース副団長も酷い怪我で来ましたよ。キース副団長は笑ってましたけど」
「へぇー。ディノガ…じゃないよな?」
「カズィクルに突っ込んだって言ってましたよ。肉が抉れる酷い怪我でした」
「串刺し草!」と、ロッドとベッドに横になったシモンが声を揃える。
 通称串刺し草と呼ばれるカズィクルは、知識として知るだけで実物は見たことがない。
 でも、2人の引き攣った声を聞くに、2人には見知った植物らしい。
「あんなのに突っ込んで笑ってられるのは、キース副団長くらいだな。俺でも無理だ。泣く」
 ロッドは苦笑し、シモンは「俺は気絶する…」と震え上がった。
 そんなことを話していると、「治癒してくれ~」と次々と騎士がやってきた。
 魔物に負った怪我は消毒してから癒す。草木にかぶれた肌には塗り薬を塗布して包帯を巻いた。口々に聞くのは「魔物が多い」だ。
 魔物の暴走スタンピードとは異なり、目的をもって”魔女の森”から迷い出ているらしい。その目的は農作物で、やっぱり白魔茸や魔物は大雪と深い関係があるようだ。
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