32 / 83
10.アンジェラ
2
しおりを挟む
アンジェラをベッドに休ませて、レティシアは静かに椅子に座った。
しばらくすると、アンジェラの寝息が聞こえて来た。
無理もない。
昨夜は、よく眠れなかったに違いない。
これから、どうなるのか・・・。
ウッドフィールドへ向かうのか、しばらくここへ留まることになるのか。
それは、アンヌの言う通り、フィリップの判断に任せるより他なかった。
レティシアも、疲れのせいか、少し頭痛がしていた。
考えれば、ここ二晩、まともに眠れていなかった。
けれども、不思議と眼は冴えて、眠気はなかった。
リックのことを考えると、胸が詰まった。
昨夜、求められるがまま、リックと口づけを交わした。
何度も、何度も、唇を重ねた。
頭では、いけないと分かっていた。
リックに想いを寄せても、寄せられてもいけないのだと分かっていた。
私は、恋をすることはできないのだと。
ミラージュ、ブロンディーヌ、ダニエル・・・。
そう言った言葉が、レティシアの頭の中を渦巻いて、突き放さなくてはならない、もう帰らなくてはならない、立ち去らなくてはならない、何度、そう思ったことだろう。
けれども、そうは出来なかった。
気がつけば、唇に触れるリックの温もりに酔って、その背中に腕を回していた。
自分が、リックに惹かれているのだと、初めて知った。
「レティシア、行くな」
リックは、レティシアの耳に、そう囁いた。
何故、リックは私が去ろうとしていることが、わかったのだろう。
レティシアには、それが不思議だった。
リックに手を引かれてタヴァンへ帰った後、別れ際に、もう一度強く抱きしめられて、唇を重ねた。
リックは、何も言わなかった。
けれども、その黒い瞳が、驚くほど真剣にレティシアを見つめるので、これは遊びではないのだと、リックの深い想いがあるのだと、思い知らされた。
昨夜遅く、この部屋に戻った時には、立ち去ることが、できなくなっていた。
ミラージュが、いつまたやって来て、アンヌやアンジェラを盾に、恐ろしい仕事をさせるかもしれない。
そう考えれば、発たなければならなかった。
去らなければならなかった。
けれども、そう思うたび、
「レティシア、行くな」
耳に囁かれたリックの声が、眼差しが、甦って、動けなくなった。
ほとんど眠れずに、夜を過ごし、夜明け前に少しまどろんだ後、窓から差し込む明るい光で眼が覚めた。
朝、レティシアは、深い後悔に襲われた。
どうなって行くのだろう。
これからどうなってしまうのだろう。
恋した人に想いを寄せられる喜びは、一かけらもなく、一夜明けて、不安と困惑は増すばかりだった。
タヴァンの一階は、出発する人々で、賑わっていた。
その喧噪の片隅で、フィリップは、ハリーとリックを前にして、アンジェラの体調を考えて、一旦旅を中断することを告げた。
「ここまで、連れてきてもらったのに、ふたりには、本当に申し訳ない」
そう言って、フィリップは頭を下げた。
「止めろよ」
「そうだ、頭を上げるんだ、フィリップ。仕方のないことだ。俺たちも、残念だ」
ハリーは、そう言って、白髪の混じった豊かな髪の毛を、ぐしゃぐしゃっと、かいた。
「ここに留まるにしても、どうするつもりだ?しばらく、このタヴァンにいるのか?」
リックが、尋ねた。
「いや、まだ何も決められていないんだ。でも、部屋さえ取れれば、二、三日、ここにいて、その間に、考えようと思ってる」
三人の男は、しばらく黙って、それぞれ考えを巡らせていたが、口を開いたのは、リックだった。
「今から、伯爵に手紙を書けよ。仕方がないから、届けて来てやる」
「リック・・・」
「三、四日、ここで待ってろ。リヴィングストン伯爵を連れて来てやる。奴らが、あんたに手出しできないくらいの人数も一緒に」
「そうだな。それが一番いい方法かもしれんな。じゃあ俺は、お前さんが戻って来るまで、お嬢さんたちの退屈しのぎをするか」
そう言って、ハリーは笑った。
フィリップは、万一の時、ハリーが、自分たちを守ってくれようとしているのだとわかった。
「リック、ハリー、本当に、申し訳ない」
「止めろよ」
頭を下げるフィリップに、二人は声をそろえた。
自分ひとりなら、馬で、街道を全速力で駆け抜けて行ける。
行って戻って来るのに、三日あれば、十分だ。
リックは、そう考えていた。
レティシアとは、戻って来てから、ゆっくり話をしようと、思った。
昨夜、レティシアは、拒まなかった。
何度も口づけを交わして、気持ちを確かめ合ったはずだった。
ところが、今朝、アンジェラとアンヌの朝食の支度で、下に降りて来たレティシアは、リックと眼が合うと、微笑むどころか、すぐに視線をそらした。
昨晩、抱きしめ合って、唇を重ねた女から、翌朝、無視されるというのは、中々きつかった。
リックは思った。
これは、ミラージュのせいだろうと。
過去と、先日のタリスでの一件が、レティシアをためらわせているのだろうと。
リックは、レティシアが今、ミラージュと、どう関わっているのか分からなかったが、やはり、どう考えても、レティシアが望んで関わりを持っているようには、見えなかった。
何か、事情があるのだろうと思った。
そのあたりを、一度、ふたりで話さなければならないと考えたが、レティシアは、リックがまさか、自分の過去を知っているとは思わないだろうし、知られたくはないだろうから、気の重い話になるに違いなかった。
時間を、費やすことになるだろう。
けれど、どんなに時間を費やしたとしても、必要な話し合いだと考えていた。
後戻りするつもりなど、リックには全くなかった。
正直、昨日までの自分が、馬鹿らしくなっていたところだった。
ブリストンで、レティシアが俺に微笑みかけた時から、俺は虜になっていた。
あの美しいヘーゼルの瞳に。
それを今さら、レティシアの背景を言い訳に、自分の気持ちをどう牽制したところで、牽制しきれるものではない。
ケヴィンは、命が惜しければレティシアに関わるな、と言った。
そうできたら、とっくにそうしてるんだよ。
脳裏に浮かぶケヴィンの皮肉な顔に、リックはそう呟いた。
ともかく、レティシアとは、ウッドフィールドから戻ってきたら、ゆっくり話すつもりだった。
それには、リックがウッドフィールドから、伯爵を連れて戻って来るまでの数日間に、ミラージュやリックとの関係に苦しんで、レティシアがどこかへ行ってしまわないようにしなければならなかった。
やはり、ウッドフィールドへ発つ前に、少し話しておく必要がありそうだ。
俺が、ウッドフィールドから戻るまで、ここで必ず待っていると約束させなくては。
リックは、そう思った。
けれども、その必要はないことが、直ぐに分かった。
着替えて、出発の支度を済ませたアンジェラが、タヴァンの階段を、降りて来たからだった。
傍らには、レティシアが付き添って、アンジェラに心配そうな眼差しを向けている。
「アンジェラ!」
そのアンジェラを見つけて、フィリップが驚きの声を上げた。
「お兄様、出発しましょう。ウッドフィールドへ」
アンジェラの灰色の瞳から、いつもの子供っぽさは消え、強い意志が滲んでいた。
しばらくすると、アンジェラの寝息が聞こえて来た。
無理もない。
昨夜は、よく眠れなかったに違いない。
これから、どうなるのか・・・。
ウッドフィールドへ向かうのか、しばらくここへ留まることになるのか。
それは、アンヌの言う通り、フィリップの判断に任せるより他なかった。
レティシアも、疲れのせいか、少し頭痛がしていた。
考えれば、ここ二晩、まともに眠れていなかった。
けれども、不思議と眼は冴えて、眠気はなかった。
リックのことを考えると、胸が詰まった。
昨夜、求められるがまま、リックと口づけを交わした。
何度も、何度も、唇を重ねた。
頭では、いけないと分かっていた。
リックに想いを寄せても、寄せられてもいけないのだと分かっていた。
私は、恋をすることはできないのだと。
ミラージュ、ブロンディーヌ、ダニエル・・・。
そう言った言葉が、レティシアの頭の中を渦巻いて、突き放さなくてはならない、もう帰らなくてはならない、立ち去らなくてはならない、何度、そう思ったことだろう。
けれども、そうは出来なかった。
気がつけば、唇に触れるリックの温もりに酔って、その背中に腕を回していた。
自分が、リックに惹かれているのだと、初めて知った。
「レティシア、行くな」
リックは、レティシアの耳に、そう囁いた。
何故、リックは私が去ろうとしていることが、わかったのだろう。
レティシアには、それが不思議だった。
リックに手を引かれてタヴァンへ帰った後、別れ際に、もう一度強く抱きしめられて、唇を重ねた。
リックは、何も言わなかった。
けれども、その黒い瞳が、驚くほど真剣にレティシアを見つめるので、これは遊びではないのだと、リックの深い想いがあるのだと、思い知らされた。
昨夜遅く、この部屋に戻った時には、立ち去ることが、できなくなっていた。
ミラージュが、いつまたやって来て、アンヌやアンジェラを盾に、恐ろしい仕事をさせるかもしれない。
そう考えれば、発たなければならなかった。
去らなければならなかった。
けれども、そう思うたび、
「レティシア、行くな」
耳に囁かれたリックの声が、眼差しが、甦って、動けなくなった。
ほとんど眠れずに、夜を過ごし、夜明け前に少しまどろんだ後、窓から差し込む明るい光で眼が覚めた。
朝、レティシアは、深い後悔に襲われた。
どうなって行くのだろう。
これからどうなってしまうのだろう。
恋した人に想いを寄せられる喜びは、一かけらもなく、一夜明けて、不安と困惑は増すばかりだった。
タヴァンの一階は、出発する人々で、賑わっていた。
その喧噪の片隅で、フィリップは、ハリーとリックを前にして、アンジェラの体調を考えて、一旦旅を中断することを告げた。
「ここまで、連れてきてもらったのに、ふたりには、本当に申し訳ない」
そう言って、フィリップは頭を下げた。
「止めろよ」
「そうだ、頭を上げるんだ、フィリップ。仕方のないことだ。俺たちも、残念だ」
ハリーは、そう言って、白髪の混じった豊かな髪の毛を、ぐしゃぐしゃっと、かいた。
「ここに留まるにしても、どうするつもりだ?しばらく、このタヴァンにいるのか?」
リックが、尋ねた。
「いや、まだ何も決められていないんだ。でも、部屋さえ取れれば、二、三日、ここにいて、その間に、考えようと思ってる」
三人の男は、しばらく黙って、それぞれ考えを巡らせていたが、口を開いたのは、リックだった。
「今から、伯爵に手紙を書けよ。仕方がないから、届けて来てやる」
「リック・・・」
「三、四日、ここで待ってろ。リヴィングストン伯爵を連れて来てやる。奴らが、あんたに手出しできないくらいの人数も一緒に」
「そうだな。それが一番いい方法かもしれんな。じゃあ俺は、お前さんが戻って来るまで、お嬢さんたちの退屈しのぎをするか」
そう言って、ハリーは笑った。
フィリップは、万一の時、ハリーが、自分たちを守ってくれようとしているのだとわかった。
「リック、ハリー、本当に、申し訳ない」
「止めろよ」
頭を下げるフィリップに、二人は声をそろえた。
自分ひとりなら、馬で、街道を全速力で駆け抜けて行ける。
行って戻って来るのに、三日あれば、十分だ。
リックは、そう考えていた。
レティシアとは、戻って来てから、ゆっくり話をしようと、思った。
昨夜、レティシアは、拒まなかった。
何度も口づけを交わして、気持ちを確かめ合ったはずだった。
ところが、今朝、アンジェラとアンヌの朝食の支度で、下に降りて来たレティシアは、リックと眼が合うと、微笑むどころか、すぐに視線をそらした。
昨晩、抱きしめ合って、唇を重ねた女から、翌朝、無視されるというのは、中々きつかった。
リックは思った。
これは、ミラージュのせいだろうと。
過去と、先日のタリスでの一件が、レティシアをためらわせているのだろうと。
リックは、レティシアが今、ミラージュと、どう関わっているのか分からなかったが、やはり、どう考えても、レティシアが望んで関わりを持っているようには、見えなかった。
何か、事情があるのだろうと思った。
そのあたりを、一度、ふたりで話さなければならないと考えたが、レティシアは、リックがまさか、自分の過去を知っているとは思わないだろうし、知られたくはないだろうから、気の重い話になるに違いなかった。
時間を、費やすことになるだろう。
けれど、どんなに時間を費やしたとしても、必要な話し合いだと考えていた。
後戻りするつもりなど、リックには全くなかった。
正直、昨日までの自分が、馬鹿らしくなっていたところだった。
ブリストンで、レティシアが俺に微笑みかけた時から、俺は虜になっていた。
あの美しいヘーゼルの瞳に。
それを今さら、レティシアの背景を言い訳に、自分の気持ちをどう牽制したところで、牽制しきれるものではない。
ケヴィンは、命が惜しければレティシアに関わるな、と言った。
そうできたら、とっくにそうしてるんだよ。
脳裏に浮かぶケヴィンの皮肉な顔に、リックはそう呟いた。
ともかく、レティシアとは、ウッドフィールドから戻ってきたら、ゆっくり話すつもりだった。
それには、リックがウッドフィールドから、伯爵を連れて戻って来るまでの数日間に、ミラージュやリックとの関係に苦しんで、レティシアがどこかへ行ってしまわないようにしなければならなかった。
やはり、ウッドフィールドへ発つ前に、少し話しておく必要がありそうだ。
俺が、ウッドフィールドから戻るまで、ここで必ず待っていると約束させなくては。
リックは、そう思った。
けれども、その必要はないことが、直ぐに分かった。
着替えて、出発の支度を済ませたアンジェラが、タヴァンの階段を、降りて来たからだった。
傍らには、レティシアが付き添って、アンジェラに心配そうな眼差しを向けている。
「アンジェラ!」
そのアンジェラを見つけて、フィリップが驚きの声を上げた。
「お兄様、出発しましょう。ウッドフィールドへ」
アンジェラの灰色の瞳から、いつもの子供っぽさは消え、強い意志が滲んでいた。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる