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5.聖夜
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二階のリビングが温まり、レティシアは、ウイスキーにクラッカーとチーズを用意して、二階に上がった。
「顔が赤い」
と、上がってきたレティシアを見て、リックは笑った。
「飲みなれないから。リック、ちっとも、顔に出ない」
レティシアは、頬に手をやりながら、恥ずかしそうに、そう言った。
「飲みなれているから」
リックは、笑ってそう言いながら、リビングのソファに座った。
そのリックの前に、ウイスキーの用意しながら、
「さっきの、・・・マフラー、もう使ってる」
レティシアが少し照れながら、そう言った。
「ケイティから受け取った。暖かくて、最高だ」
リックが、今夜、ここへ来るときに首にしていた濃い茶色のマフラーは、レティシアからリックへのクリスマスプレゼントだった。
レティシアにしてみれば、何かと世話になっているリックには、気持ちばかりのものでも、贈りたかった。
だから、大急ぎで、クリスマスに間に合うよう仕上げた。
そして、リックが、クリスマスにはマクファーレンの家へ帰るだろうと思って、ケイティに預けたのだった。
「ありがとう。でも、気を使わないで。スーツには、少し、合わない。気に入らなかったら、使わないで」
「今夜から、寝るときも巻いておく」
レティシアは、声を立てて笑った。
アダムにも、色を変えて編んだのよ、というレティシアの言葉が、少々、リックの気に入らなかったのは事実だが、細かいことは聞き流すことにした。
リックは立ち上がって、レティシアがハンガーにかけていた、フロックコートの内ポケットから、綺麗に包装された小箱を取り出すと、そのままレティシアに差し出した。
「私に?開けていい?」
リックの承諾を得て、レティシアは、包みを解いた。
そして、小箱を開けたかと思うと、息をのんで、すぐに閉じた。
「リック・・・、これは、もらえない」
と、真顔で、リックの前に、小箱を戻した。
「なぜ?」
「だって・・・、こんな、高価なもの、私に、だめ。こういうもの、他の・・・」
恋人や、奥さんに贈るものよ、と言いかけて、言葉を飲み込んだ。
先ほど、リックが昔、好きだった人の話を聞いたからだった。
小箱の中身は、ブローチだった。
いくつもの小さな木の葉を描く彫金に、光沢のある真珠があしらってあり、それが、高価な品物であることは、容易に想像がついた。
「俺が、持っていても仕方ないだろう。難しく考えるな」
と、リックは、レティシアに小箱を押し戻した。
「リック、私、これ、受け取れない。これもらっても、私、何も返せない。私に、もったいない。今は、居なくても、あなたに、相応しい人、渡さないと。これは、受け取れない」
「聞けよ」
再び、小箱を押し戻そうとしたレティシアの手を、リックは抑えた。
手に触れられたことと、その声がこれまでと違って、真剣だったので、レティシアは、はっとして、リックの顔を見つめた。
「これは、俺が、お前に買ったものだ。他の女のために、選んだものじゃない」
「リック・・・」
「受け取れよ。勉強を頑張った、ご褒美だと思えばいい。きっと、お前によく似合う」
リックは、小箱を開けて、ブローチを取り出した。
そうして、レティシアの手を開いて、その上に乗せた。
レティシアを見つめるリックの表情が、いつになく熱心だったので、それ以上、押し返すことはできなくなった。
それでも、レティシアは、まだ、ためらう様に、手のひらに置かれた、真珠の輝きをみつめていたが、やがて後ろのピンを外して、左胸の少し高い位置に留めた。
「やっぱり・・・、この洋服には、もったいない」
レティシアは、そう言って、照れたようにうつむいた。
「そんなことはない。とても、よく似合っている」
リックには、後悔があった。
それは、四年前、レティシアに、なにひとつ、贈り物ができなかったことだった。
ふたりで過ごした時間は、短かかった。
しかも、暗殺者に狙われている身だった。
だから、そういったことができなかったとしても、仕方がなかったのかもしれないが、初めて口づけを交わした日、ワンコインの子猫のバッジしか、渡せなかったことが、いつも心の片隅に、引っかかっていたのだった。
「この、ブローチは・・・、タリスで?」
「そうだ、時間を見つけて、立ち寄った。そのブローチを見つけて、すぐそれに決めた」
「仕事、忙しい。わざわざ、ごめんなさい」
「謝るのはなしだ」
顔を見合わせて、ふたり、微笑んだ。
「リック、機関車、いつ走る?」
「そうだな、上手くいけば、再来年には」
「再来年・・・」
「どうした?」
「私、それを、見ることできない。でも、うまく、機関車が走るよう、お祈りする。修道院で」
レティシアは、何故か、胸が苦しかった。
「このブローチを見て、いつも、あなたのこと、祈ってる。機関車、きっとうまく、いきますように」
そう言いながら、レティシアは、そっと胸のブローチに触れた。
「お前も、見ればいい」
そのリックの言葉に、レティシアは顔を上げた。
「お前も乗ればいい。機関車が走ったら、俺が、一番に乗せてやる」
リックの眼差しが、何故か、刺す様に痛かった。
レティシアは、答えずに、曖昧に微笑んでから、顔を伏せた。
「明日は?」
気を取り直す様に、リックが、グラスを口に運んで、レティシアに尋ねた。
「明日?明日は、お昼に、ローズと会う」
「ローズ?食料品店をやっているっていう友達か」
「ええ、そう。ローズも、ひとり。クリスマス、一緒に、って」
「もうひとり、ひとりの奴がいるんだ」
「もうひとり?誰?」
「アダムだ」
「アダム?」
「奴は、今頃、食ってくれる家族もないくせに、明日のために、七面鳥を焼いている。料理人の性だな。お前が、友達と行くと聞いたら、大喜びだ。何せ、最近、奴は俺の顔を見るたびに、お前がどうしているか、今度いつバッカスに来るのか、お前の話しかしない。・・・レティシア?どうした、眠いのか」
レティシアは、ソファに座ったまま、うとうとと、目を閉じかけていた。
「ああ、ごめんなさい。慣れないお酒、飲んだから、つい・・・」
そういう間にも、瞼が落ちそうだった。
しばらくすると、ソファに座ったまま、寝息が聞こえ始めた。
「こんなところで寝ると、風邪をひくぞ」
リックがそう声をかけても、もう、レティシアは答えなかった。
テーブルに置いた、ひっそりとした灯りに、レティシアの寝顔が、浮かんだ。
安らかで、穏やかな寝顔だった。
リックは、グラスを置いて立ち上がると、レティシアに近寄った。
「レティシア?」
レティシアは、答えなかった。
リックは、慈しむように、レティシアのダークブロンドに、そっと指をあてた。
起きる気配は、なかった。
リックは、そのまま、指で、うっすらと赤みのさすレティシアの頬に、触れた。
「リック」
名前を呼ばれて、リックは、指を止める。
寝言のようだった。
「ありがとう、・・・リック」
レティシアの唇から、そう零れた。
リックは、キッチンに置いたままにしてあった、ショールを取ってくると、レティシアの肩にかけた。
それから、書斎に行き、ペンにインクをつけて、紙に何事かを書き付けると、リビングのテーブルの上に置き、紙片が飛ばないよう、ウイスキーのボトルで押さえた。
そして、チェストを一つ二つ開けていき、家の鍵を探し当てると、身支度を整え、表に出た。
玄関の鍵をかけて空を見上げると、先ほどよりも、さらにたくさんの粉雪が舞い、リックの肩に頬に、降りかかった。
リックは、白い息を吐いて夜空を仰ぎ、目をつむった。
深夜、レティシアは寒さを覚えて、ぶるっと、身を震わせた。
思わず、肩のショールを掻き合わせていた。
瞳を開けると、頭は冴えなかったが、ソファから、身を起こした。
向かいにリックの姿はなく、テーブルの上に、ウイスキーのボトルと、空になったグラスと皿が残されていた。
それで、リックは帰ったのだと、わかった。
レティシアが、皿を片付けようと立ち上がった時、ウイスキーのボトルの下にある紙片に気づいた。
手を伸ばして、紙片を開いた。
明日は、アダムの家へ行く。
昼前に迎えに来る。
鍵は、預かっている。
「顔が赤い」
と、上がってきたレティシアを見て、リックは笑った。
「飲みなれないから。リック、ちっとも、顔に出ない」
レティシアは、頬に手をやりながら、恥ずかしそうに、そう言った。
「飲みなれているから」
リックは、笑ってそう言いながら、リビングのソファに座った。
そのリックの前に、ウイスキーの用意しながら、
「さっきの、・・・マフラー、もう使ってる」
レティシアが少し照れながら、そう言った。
「ケイティから受け取った。暖かくて、最高だ」
リックが、今夜、ここへ来るときに首にしていた濃い茶色のマフラーは、レティシアからリックへのクリスマスプレゼントだった。
レティシアにしてみれば、何かと世話になっているリックには、気持ちばかりのものでも、贈りたかった。
だから、大急ぎで、クリスマスに間に合うよう仕上げた。
そして、リックが、クリスマスにはマクファーレンの家へ帰るだろうと思って、ケイティに預けたのだった。
「ありがとう。でも、気を使わないで。スーツには、少し、合わない。気に入らなかったら、使わないで」
「今夜から、寝るときも巻いておく」
レティシアは、声を立てて笑った。
アダムにも、色を変えて編んだのよ、というレティシアの言葉が、少々、リックの気に入らなかったのは事実だが、細かいことは聞き流すことにした。
リックは立ち上がって、レティシアがハンガーにかけていた、フロックコートの内ポケットから、綺麗に包装された小箱を取り出すと、そのままレティシアに差し出した。
「私に?開けていい?」
リックの承諾を得て、レティシアは、包みを解いた。
そして、小箱を開けたかと思うと、息をのんで、すぐに閉じた。
「リック・・・、これは、もらえない」
と、真顔で、リックの前に、小箱を戻した。
「なぜ?」
「だって・・・、こんな、高価なもの、私に、だめ。こういうもの、他の・・・」
恋人や、奥さんに贈るものよ、と言いかけて、言葉を飲み込んだ。
先ほど、リックが昔、好きだった人の話を聞いたからだった。
小箱の中身は、ブローチだった。
いくつもの小さな木の葉を描く彫金に、光沢のある真珠があしらってあり、それが、高価な品物であることは、容易に想像がついた。
「俺が、持っていても仕方ないだろう。難しく考えるな」
と、リックは、レティシアに小箱を押し戻した。
「リック、私、これ、受け取れない。これもらっても、私、何も返せない。私に、もったいない。今は、居なくても、あなたに、相応しい人、渡さないと。これは、受け取れない」
「聞けよ」
再び、小箱を押し戻そうとしたレティシアの手を、リックは抑えた。
手に触れられたことと、その声がこれまでと違って、真剣だったので、レティシアは、はっとして、リックの顔を見つめた。
「これは、俺が、お前に買ったものだ。他の女のために、選んだものじゃない」
「リック・・・」
「受け取れよ。勉強を頑張った、ご褒美だと思えばいい。きっと、お前によく似合う」
リックは、小箱を開けて、ブローチを取り出した。
そうして、レティシアの手を開いて、その上に乗せた。
レティシアを見つめるリックの表情が、いつになく熱心だったので、それ以上、押し返すことはできなくなった。
それでも、レティシアは、まだ、ためらう様に、手のひらに置かれた、真珠の輝きをみつめていたが、やがて後ろのピンを外して、左胸の少し高い位置に留めた。
「やっぱり・・・、この洋服には、もったいない」
レティシアは、そう言って、照れたようにうつむいた。
「そんなことはない。とても、よく似合っている」
リックには、後悔があった。
それは、四年前、レティシアに、なにひとつ、贈り物ができなかったことだった。
ふたりで過ごした時間は、短かかった。
しかも、暗殺者に狙われている身だった。
だから、そういったことができなかったとしても、仕方がなかったのかもしれないが、初めて口づけを交わした日、ワンコインの子猫のバッジしか、渡せなかったことが、いつも心の片隅に、引っかかっていたのだった。
「この、ブローチは・・・、タリスで?」
「そうだ、時間を見つけて、立ち寄った。そのブローチを見つけて、すぐそれに決めた」
「仕事、忙しい。わざわざ、ごめんなさい」
「謝るのはなしだ」
顔を見合わせて、ふたり、微笑んだ。
「リック、機関車、いつ走る?」
「そうだな、上手くいけば、再来年には」
「再来年・・・」
「どうした?」
「私、それを、見ることできない。でも、うまく、機関車が走るよう、お祈りする。修道院で」
レティシアは、何故か、胸が苦しかった。
「このブローチを見て、いつも、あなたのこと、祈ってる。機関車、きっとうまく、いきますように」
そう言いながら、レティシアは、そっと胸のブローチに触れた。
「お前も、見ればいい」
そのリックの言葉に、レティシアは顔を上げた。
「お前も乗ればいい。機関車が走ったら、俺が、一番に乗せてやる」
リックの眼差しが、何故か、刺す様に痛かった。
レティシアは、答えずに、曖昧に微笑んでから、顔を伏せた。
「明日は?」
気を取り直す様に、リックが、グラスを口に運んで、レティシアに尋ねた。
「明日?明日は、お昼に、ローズと会う」
「ローズ?食料品店をやっているっていう友達か」
「ええ、そう。ローズも、ひとり。クリスマス、一緒に、って」
「もうひとり、ひとりの奴がいるんだ」
「もうひとり?誰?」
「アダムだ」
「アダム?」
「奴は、今頃、食ってくれる家族もないくせに、明日のために、七面鳥を焼いている。料理人の性だな。お前が、友達と行くと聞いたら、大喜びだ。何せ、最近、奴は俺の顔を見るたびに、お前がどうしているか、今度いつバッカスに来るのか、お前の話しかしない。・・・レティシア?どうした、眠いのか」
レティシアは、ソファに座ったまま、うとうとと、目を閉じかけていた。
「ああ、ごめんなさい。慣れないお酒、飲んだから、つい・・・」
そういう間にも、瞼が落ちそうだった。
しばらくすると、ソファに座ったまま、寝息が聞こえ始めた。
「こんなところで寝ると、風邪をひくぞ」
リックがそう声をかけても、もう、レティシアは答えなかった。
テーブルに置いた、ひっそりとした灯りに、レティシアの寝顔が、浮かんだ。
安らかで、穏やかな寝顔だった。
リックは、グラスを置いて立ち上がると、レティシアに近寄った。
「レティシア?」
レティシアは、答えなかった。
リックは、慈しむように、レティシアのダークブロンドに、そっと指をあてた。
起きる気配は、なかった。
リックは、そのまま、指で、うっすらと赤みのさすレティシアの頬に、触れた。
「リック」
名前を呼ばれて、リックは、指を止める。
寝言のようだった。
「ありがとう、・・・リック」
レティシアの唇から、そう零れた。
リックは、キッチンに置いたままにしてあった、ショールを取ってくると、レティシアの肩にかけた。
それから、書斎に行き、ペンにインクをつけて、紙に何事かを書き付けると、リビングのテーブルの上に置き、紙片が飛ばないよう、ウイスキーのボトルで押さえた。
そして、チェストを一つ二つ開けていき、家の鍵を探し当てると、身支度を整え、表に出た。
玄関の鍵をかけて空を見上げると、先ほどよりも、さらにたくさんの粉雪が舞い、リックの肩に頬に、降りかかった。
リックは、白い息を吐いて夜空を仰ぎ、目をつむった。
深夜、レティシアは寒さを覚えて、ぶるっと、身を震わせた。
思わず、肩のショールを掻き合わせていた。
瞳を開けると、頭は冴えなかったが、ソファから、身を起こした。
向かいにリックの姿はなく、テーブルの上に、ウイスキーのボトルと、空になったグラスと皿が残されていた。
それで、リックは帰ったのだと、わかった。
レティシアが、皿を片付けようと立ち上がった時、ウイスキーのボトルの下にある紙片に気づいた。
手を伸ばして、紙片を開いた。
明日は、アダムの家へ行く。
昼前に迎えに来る。
鍵は、預かっている。
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