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4.I just can`t help but cuddle you
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まだ暗い足元に注意しつつ、うふふと、コーディリアは、笑みを漏らした。
「何?」
ランタンを手に、半歩先を行くオーランドが、コーディリアを振り返る。
「だって・・・朝が早いとは聞いていたけれど、こんなに早いなんて」
「呆れている?」
「いいえ、楽しんでいるわ。だって、こんな時間に、こんな場所を歩く機会なんて、そうないもの」
言葉通り、コーディリアは、この早朝デートを楽しんでいた。
出発の時、行こうかと、差し出された手を、コーディリアは、何の躊躇いもなく取った。
そして、夜が明けきらない林の中を、オーランドとふたりきりで、手を繋いで歩いた。
半歩先を歩く、大きな背中を見つめていると、頼もしいような、愛しいような感情が溢れてくる。
それは、婚約者だったヴィクターには、抱いたことがなかった感情だった。
ヴィクターの穏やかな人柄を尊敬はしていたが、今、オーランドに対する、溢れるような想いがあったかと尋ねられれば、確かにあったと、答えることができなかった。
ひと月前、ヴィクターの仕打ちに深く傷ついて、チェストルへやって来たコーディリアだったが、チェストルでの生活を満喫する近頃は、ヴィクターのことなど、考えることも、思い出すこともなかった。
そして、気づけば、心の中にはオーランドの存在があった。
大らかで、心の広い・・・、太陽の匂いのする人。
オーランドの背中を見つめながら、コーディリアは自分の想いを知った。
着いたよ、と、オーランドがコーディリアに声を掛ける。
ふたりは林を抜け、見晴らしのいいモーリンヒルの頂上に立っていた。
モーリンヒルは、ウォルトンからチェストルにやってきたコーディリアを、サディアスとキースが出迎えた丘だった。
「とっておきの、特別な場所って、ここ?」
「そう」
コーディリアは辺りを見渡した。
辺りは、明るくなり始めていたが、まだ、薄暗く、灯りが頼りだった。
「まだ、暗くて、良く見えないけれど・・・、この、大きな岩と木以外、何もないわ」
傍らにある岩と木以外、何もコーディリアの眼に入らなかった。
「もう少し、待って。あと、十分くらいかな」
オーランドはそう言ったが、コーディリアは十分もしないうちに、
「もしかして・・・」
と、オーランドを振り返った。
遠くの丘の空が白み始め、ゆっくりと空が茜色に染まっていく。
やがて、静寂の中、眼下に広がる畑や村に、力強い光が届き始めた。
「素晴らしいわ」
圧倒されそうに美しい、朝焼けの風景だった。
コーディリアは、それ以上の言葉が見つからなかった。
ふたりは、寄り添い、手を取りあって、ただ朝日が昇ってゆく風景の中で、時間を過ごした。
「この風景を、君と一緒に見ることが出来て、幸せだよ」
「わたくしこそ・・・、幸せだわ」
コーディリアは、オーランドの大きな腕に包まれて、初めての口づけを交わした。
「こんなに夢中になるなんて・・・、思いもしなかった」
抱きしめたコーディリアの髪に頬を寄せて、オーランドは呟いた。
眼を閉じて、コーディリアは、喜びに浸った。
愛される喜びに、浸った。
二階から降りて来たキースは、廊下でサディアスの姿を見つけ、呼び止めた。
「書庫の鍵を、持ってる?畑の所有権のことで、ちょっと調べたいことがあって、資料を見たいんだ」
「いや、俺は持っていない。オーランドじゃないか?」
「やっぱりそうか・・・。もう帰って来るかな?」
八月に入って最初の日曜日の今日、オーランドとコーディリアは、午後からホレスへ出掛けていた。
八月の太陽は、まだ当分空に居座ったが、時刻は、五時に近かった。
「一晩帰って来ないかもしれないな」
「まさか!・・・本当に?」
「冗談だよ」
一昨日、オーランドから、コーディリアと交際することになったと、知らされたサディアスと、キースだった。
誰がどこから見ても幸せそうなふたりは、似合いのカップルで、フォーシーズンズ・ハウスに、活気と喜びをもたらしていた。
「色々と気を揉んだけど、うまくいって本当に良かったよ。秋には結婚式かな」
敬愛する兄の幸せは、キースにとっても大きな喜びだった。
「気を緩めるな。まだ、何があるかわからない」
「サディアスは、悲観的過ぎるよ。あんなに仲良さそうなのに、一体、何があるっていうのさ」
サディアスの水を差すような発言に、キースは少々不満を覚えた。
「好事、魔多し、っていうだろう?落とし穴って言うのは、思いがけないところにあるんだよ」
「そんなのないよ」
「いや、わからないね」
「珍しい、兄弟喧嘩か?」
サディアスとキースが振り返ると、ホレスから戻ったばかりのオーランドとコーディリアが、立っていた。
「諍いの原因は何だ?仲裁しようか?」
「いや・・・、いいよ」
「大したことじゃない」
キースもサディアスも、流石に、口喧嘩の理由を説明する訳にはいかなかった。
「じゃあ、仲直りの握手だ」
オーランドに促されて、若干、不服ぎみではあったが、ふたりは握手を交わした。
「オーランド、ふたりとも、今夜、おいしいものを頂いたら、すっかり仲直りするんじゃないかしら」
笑顔で取りなすコーディリアだったが、その表情から、今日のデートが、どれほど充実した、楽しい時間だったかが、わかった。
コーディリアがそう言い出したのには、理由があった。
本日の午後、予てから言っていたパーシーへの贈り物を探すため、コーディリアはオーランドとホレスへ出掛けた。
何がいいかと、ふたりで色々と考えたのだったが、パーシーの店には、カウンターに小さな時計がひとつあるだけで、老眼のパーシーが随分、見にくそうにしていたので、数字の大きな壁掛け時計がいいんじゃないか、ということになり、ゼンマイ式の柱時計を購入し、そのまま、パーシーの店へ届けた。
パーシーは、チェストルの領主が直々に、贈り物を抱えて訪れたことに、酷く恐縮した。
そして、趣のある柱時計を大層気に入って、何処に掛けたらよいか、早速、息子に相談してみると、上機嫌だった。
用を済ませた後、帰るまでにはまだ時間があると、オーランドとコーディリアは、ホレスを散策することにした。
オーランドにしてみれば、ホレスは小さなころから慣れ親しんだ街で、取り立てて目新しい場所などなかったが、コーディリアとふたりでの散策は、それだけで新鮮だった。
アクセサリーショップの前を通りかかった際、こうしてふたりで来たのだから、気に入るものを探そうと、オーランドはコーディリアを店へ誘ったのだったが、コーディリアは少し考えて、欲しいものは他にあるのだけど、と、答えた。
コーディリアの欲しいものというのは、自分専用の小さなティーポットだった。
平日の午後、三兄弟が留守の際のお茶の時間、コーディリアは一人用の小さなティーポットを使っていたのだったが、先日、蓋の部分にひびが入っていることに気づいたので、せっかくなら自分が気に入ったものに買い替えたい、ということだった。
オーランドに異存はなく、それならば、と、ダウディング食器店へと足を向けた。
店には、ロビンがいて、オーランドの顔を見るなり、ああ、ちょうど、これからフォーシーズンズ・ハウスへ、遣いをやろうとしていたところです、と、笑顔を見せた。
キースの親友ということで、子供の頃から、時折、フォーシーズンズ・ハウスへ招かれ、領主一家と顔を合わせる機会のあったロビンは、オーランドの顔を見ても、パーシーのように恐縮することはなく、親しみのある表情で話し始めた。
ロビンの用というのは、鶏だった。
農場を経営する親戚が、今日ちょうど食べごろの鶏を二羽、譲ってくれたのだという。
肉付きが良く、味も良い、ということなので、それならぜひ一羽、フォーシーズンズ・ハウスへ届けに上がろう、ということになった、とのことだった。
ダウディング家にとって、キースはロビンの親友であり、そして、フィンドレー家は、得意客でもあったから、その礼に、という意味もあった。
遣いの者が、すぐ届けに上がるので、夕食には間に合うでしょう、良かったらご賞味くださいと、ロビンは、話したのだった。
オーランドは礼を述べ、早速、今夜、みんなで頂くことにするよと、応じ、遣いを通じて、その支度をフォーシーズンズ・ハウスの召使に伝えた。
それから、オーランドとコーディリアは、ダウディング食器店で、ティーポットを吟味し、ティーポットと揃いのカップがついた、可愛らしいデザインのものを選び、そして、最後に、青空市場のプラムソーダを飲み干し、帰路に就いたのだった。
「何?」
ランタンを手に、半歩先を行くオーランドが、コーディリアを振り返る。
「だって・・・朝が早いとは聞いていたけれど、こんなに早いなんて」
「呆れている?」
「いいえ、楽しんでいるわ。だって、こんな時間に、こんな場所を歩く機会なんて、そうないもの」
言葉通り、コーディリアは、この早朝デートを楽しんでいた。
出発の時、行こうかと、差し出された手を、コーディリアは、何の躊躇いもなく取った。
そして、夜が明けきらない林の中を、オーランドとふたりきりで、手を繋いで歩いた。
半歩先を歩く、大きな背中を見つめていると、頼もしいような、愛しいような感情が溢れてくる。
それは、婚約者だったヴィクターには、抱いたことがなかった感情だった。
ヴィクターの穏やかな人柄を尊敬はしていたが、今、オーランドに対する、溢れるような想いがあったかと尋ねられれば、確かにあったと、答えることができなかった。
ひと月前、ヴィクターの仕打ちに深く傷ついて、チェストルへやって来たコーディリアだったが、チェストルでの生活を満喫する近頃は、ヴィクターのことなど、考えることも、思い出すこともなかった。
そして、気づけば、心の中にはオーランドの存在があった。
大らかで、心の広い・・・、太陽の匂いのする人。
オーランドの背中を見つめながら、コーディリアは自分の想いを知った。
着いたよ、と、オーランドがコーディリアに声を掛ける。
ふたりは林を抜け、見晴らしのいいモーリンヒルの頂上に立っていた。
モーリンヒルは、ウォルトンからチェストルにやってきたコーディリアを、サディアスとキースが出迎えた丘だった。
「とっておきの、特別な場所って、ここ?」
「そう」
コーディリアは辺りを見渡した。
辺りは、明るくなり始めていたが、まだ、薄暗く、灯りが頼りだった。
「まだ、暗くて、良く見えないけれど・・・、この、大きな岩と木以外、何もないわ」
傍らにある岩と木以外、何もコーディリアの眼に入らなかった。
「もう少し、待って。あと、十分くらいかな」
オーランドはそう言ったが、コーディリアは十分もしないうちに、
「もしかして・・・」
と、オーランドを振り返った。
遠くの丘の空が白み始め、ゆっくりと空が茜色に染まっていく。
やがて、静寂の中、眼下に広がる畑や村に、力強い光が届き始めた。
「素晴らしいわ」
圧倒されそうに美しい、朝焼けの風景だった。
コーディリアは、それ以上の言葉が見つからなかった。
ふたりは、寄り添い、手を取りあって、ただ朝日が昇ってゆく風景の中で、時間を過ごした。
「この風景を、君と一緒に見ることが出来て、幸せだよ」
「わたくしこそ・・・、幸せだわ」
コーディリアは、オーランドの大きな腕に包まれて、初めての口づけを交わした。
「こんなに夢中になるなんて・・・、思いもしなかった」
抱きしめたコーディリアの髪に頬を寄せて、オーランドは呟いた。
眼を閉じて、コーディリアは、喜びに浸った。
愛される喜びに、浸った。
二階から降りて来たキースは、廊下でサディアスの姿を見つけ、呼び止めた。
「書庫の鍵を、持ってる?畑の所有権のことで、ちょっと調べたいことがあって、資料を見たいんだ」
「いや、俺は持っていない。オーランドじゃないか?」
「やっぱりそうか・・・。もう帰って来るかな?」
八月に入って最初の日曜日の今日、オーランドとコーディリアは、午後からホレスへ出掛けていた。
八月の太陽は、まだ当分空に居座ったが、時刻は、五時に近かった。
「一晩帰って来ないかもしれないな」
「まさか!・・・本当に?」
「冗談だよ」
一昨日、オーランドから、コーディリアと交際することになったと、知らされたサディアスと、キースだった。
誰がどこから見ても幸せそうなふたりは、似合いのカップルで、フォーシーズンズ・ハウスに、活気と喜びをもたらしていた。
「色々と気を揉んだけど、うまくいって本当に良かったよ。秋には結婚式かな」
敬愛する兄の幸せは、キースにとっても大きな喜びだった。
「気を緩めるな。まだ、何があるかわからない」
「サディアスは、悲観的過ぎるよ。あんなに仲良さそうなのに、一体、何があるっていうのさ」
サディアスの水を差すような発言に、キースは少々不満を覚えた。
「好事、魔多し、っていうだろう?落とし穴って言うのは、思いがけないところにあるんだよ」
「そんなのないよ」
「いや、わからないね」
「珍しい、兄弟喧嘩か?」
サディアスとキースが振り返ると、ホレスから戻ったばかりのオーランドとコーディリアが、立っていた。
「諍いの原因は何だ?仲裁しようか?」
「いや・・・、いいよ」
「大したことじゃない」
キースもサディアスも、流石に、口喧嘩の理由を説明する訳にはいかなかった。
「じゃあ、仲直りの握手だ」
オーランドに促されて、若干、不服ぎみではあったが、ふたりは握手を交わした。
「オーランド、ふたりとも、今夜、おいしいものを頂いたら、すっかり仲直りするんじゃないかしら」
笑顔で取りなすコーディリアだったが、その表情から、今日のデートが、どれほど充実した、楽しい時間だったかが、わかった。
コーディリアがそう言い出したのには、理由があった。
本日の午後、予てから言っていたパーシーへの贈り物を探すため、コーディリアはオーランドとホレスへ出掛けた。
何がいいかと、ふたりで色々と考えたのだったが、パーシーの店には、カウンターに小さな時計がひとつあるだけで、老眼のパーシーが随分、見にくそうにしていたので、数字の大きな壁掛け時計がいいんじゃないか、ということになり、ゼンマイ式の柱時計を購入し、そのまま、パーシーの店へ届けた。
パーシーは、チェストルの領主が直々に、贈り物を抱えて訪れたことに、酷く恐縮した。
そして、趣のある柱時計を大層気に入って、何処に掛けたらよいか、早速、息子に相談してみると、上機嫌だった。
用を済ませた後、帰るまでにはまだ時間があると、オーランドとコーディリアは、ホレスを散策することにした。
オーランドにしてみれば、ホレスは小さなころから慣れ親しんだ街で、取り立てて目新しい場所などなかったが、コーディリアとふたりでの散策は、それだけで新鮮だった。
アクセサリーショップの前を通りかかった際、こうしてふたりで来たのだから、気に入るものを探そうと、オーランドはコーディリアを店へ誘ったのだったが、コーディリアは少し考えて、欲しいものは他にあるのだけど、と、答えた。
コーディリアの欲しいものというのは、自分専用の小さなティーポットだった。
平日の午後、三兄弟が留守の際のお茶の時間、コーディリアは一人用の小さなティーポットを使っていたのだったが、先日、蓋の部分にひびが入っていることに気づいたので、せっかくなら自分が気に入ったものに買い替えたい、ということだった。
オーランドに異存はなく、それならば、と、ダウディング食器店へと足を向けた。
店には、ロビンがいて、オーランドの顔を見るなり、ああ、ちょうど、これからフォーシーズンズ・ハウスへ、遣いをやろうとしていたところです、と、笑顔を見せた。
キースの親友ということで、子供の頃から、時折、フォーシーズンズ・ハウスへ招かれ、領主一家と顔を合わせる機会のあったロビンは、オーランドの顔を見ても、パーシーのように恐縮することはなく、親しみのある表情で話し始めた。
ロビンの用というのは、鶏だった。
農場を経営する親戚が、今日ちょうど食べごろの鶏を二羽、譲ってくれたのだという。
肉付きが良く、味も良い、ということなので、それならぜひ一羽、フォーシーズンズ・ハウスへ届けに上がろう、ということになった、とのことだった。
ダウディング家にとって、キースはロビンの親友であり、そして、フィンドレー家は、得意客でもあったから、その礼に、という意味もあった。
遣いの者が、すぐ届けに上がるので、夕食には間に合うでしょう、良かったらご賞味くださいと、ロビンは、話したのだった。
オーランドは礼を述べ、早速、今夜、みんなで頂くことにするよと、応じ、遣いを通じて、その支度をフォーシーズンズ・ハウスの召使に伝えた。
それから、オーランドとコーディリアは、ダウディング食器店で、ティーポットを吟味し、ティーポットと揃いのカップがついた、可愛らしいデザインのものを選び、そして、最後に、青空市場のプラムソーダを飲み干し、帰路に就いたのだった。
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