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5.SAY YES
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幾分暑さが控えめな、八月末の日曜日の午前、アンヌは、身支度をして、客を待っていた。
アンヌは、もうすぐ訪ねて来る客から、先日、誘いの手紙を受けとって、これから出掛ける約束をしたのだったが、ランドルフには、そのことを告げなかった。
隠す必要もないように思われたが、敢えて言う必要もないだろうと、話さなかった。
ランドルフは、今朝も、いつものように、屋敷に顔を出した。
モーガン邸を出るときに、まさか野良着で出るわけにいかなかったから、いつもそうしているように、アンヌの屋敷で、作業がしやすいようにスーツから野良着に着替え、アンヌととりとめのない話を少しした後、畑へ出向いて、日の落ちる八時頃まで、屋敷には戻らない予定だった。
アンヌは、遅くとも夕刻には戻るつもりだったので、ランドルフは、これから訪れる客と、顔を合わせるはずがなかった。
ところが、約束の十時が近くなって、アンヌが、そろそろ客のやって来る頃かと、玄関を出てみると、荷馬車の手綱を取って、屋敷に戻って来るランドルフの姿が、目に入った。
この時刻に、ランドルフが戻って来るのは予想外で、アンヌは、少々慌てた。
「今朝、君に聞き忘れたことがあって、戻って来た。今夜、仕事が終わったら、君に渡したいものがあるんだ。今日は外出するって言っていたから、何時ごろ、屋敷に戻るのかを、聞いておきたかったんだ。ふと、もしかしたら、アンダーソン邸へ夕食にでも誘われていて、帰りは遅いのかもしれないと思って。でも・・・、違うみたいだね」
朝の十時に、身支度を整えて、玄関に立つアンヌを見て、ランドルフは自分の考えが、違っていることに気づいた。
「帰りは、そう遅くならないと思います」
「よかった。それじゃあ、大丈夫だ。ところで、今から、どこへ行くの?ペンナで、買い物でも?」
何気なく尋ねたランドルフだった。
「いいえ、ペンナには行きません・・・」
「じゃあ、どこへ?」
ベアトリス・アンダーソン以外に、アンヌが親しくする者があるとは思えず、ペンナに行くのでもないとすれば、一体、どこへ出かけるのだろうと思うのは、当然だった。
「外出先は、詳しく知りません。相手に、お任せしています」
「相手?」
そう繰り返した後、ランドルフは、思い当たって、頭を殴られたような衝撃を受けた。
「つまり・・・、相手は、男?」
「殿方ではありますが、あなたの想像するような方ではありません」
言い訳をする必要はないはずだったが、アンヌの言葉は、やはり、どこか言い訳めいていた。
「外出は・・・、ふたりで?」
「そのようです」
ランドルフの心中を知ってか知らずか、さらりとそう答える、アンヌの美しい顔を見つめていると、心は乱れた。
野良着に身を包み、そっと綿花を愛でるアンヌの表情も、純粋で美しかったが、今、薄化粧を施し、柔らかな夏らしい薄紫のドレスを纏って、ガーデニアの香りを漂わせるアンヌとふたりきりの時間を過ごす男が、自分以外に存在するのだと思えば、ふつふつと、妬ましさが沸き上がって来た。
その男は、アンヌとふたりきりの時間を楽しんだ後、アンヌの引き締まった腰を、強く抱き寄せるのだろうか。
その羨ましい男は、まだ自分が一度も触れたことのない、アンヌの唇に、唇を重ねるのだろうか。
男の胸に頬を寄せる、ランドルフがまだ一度も見たことのない、うっとりとしたアンヌの表情が頭に浮かんで、嫉妬でいっぱいになった。
ランドルフは、自分が温厚な男だと思っていたし、事実、その通りだった。
けれども、今だけは、どうしようもない腹立たしさが込み上げて来るのを、抑えることが出来なかった。
農園をランドルフに任せて、アンヌが他の男と、デートを楽しもうとしていたのだと知って、農園を任せられて、アンヌの信頼を得たと、胸を弾ませていた自分が、どうしようもなく間抜けに思えた。
これまでの自分の想いが踏みにじられたようで、情けなかった。
「行くのを止めるんだ、アンヌ」
アンヌと特別な関係にあるのならともかく、何の約束があるわけでもない自分が、そう言うのは、筋違いだとは思ったが、ランドルフは、そう言わずにはいられなかった。
「あなたは、何か、勘違いしています。確かにわたくしは、殿方とふたりで外出しますが、そういう方ではないのです」
「君にそのつもりがなくても、向こうは絶対、君に、その気がある。僕は、君を心配しているんだ」
とうとう、ランドルフは御者台から降りて、アンヌに詰め寄った。
「そのようなことは、ありません」
「何故、そう言いきれる?」
「ですから・・・」
と、アンヌが話出した時、馬の蹄の音が、ランドルフの耳に入った。
振り返ると、ランドルフがいつもやって来る道を走って来る、車室付きの上等な馬車が眼に入った。
アンヌの客に、違いなかった。
アンヌは、絶対に譲らない。
どんな男か、この眼ではっきり確かめてやる。
ランドルフは、唇をぎゅっと結んで、やって来る馬車を待った。
が、次第にその馬車が近づいて来るうち、ランドルフは、怪訝な表情になった。
近づいて来るその馬車に、見覚えがあったからだった。
馴染みのある馬車と、良く知る御者の顔を、はっきりと、確認したランドルフは、
「君の客というのは、もしかして・・・」
思わず、アンヌを振り返った。
「その通りです」
アンヌとランドルフの前で、馬車はぴたりと止まった。
そして、中から車室のドアが開いたかと思うと、白のスーツに袖を通し、ステッキを手にした、ランドルフそっくりの鳶色の瞳と、親しみやすい笑顔のヘンリー・モーガン、つまり、ランドルフの父が、降り立った。
「お父さん!」
ランドルフは目を丸くして、思わず叫んでいた。
「やあ、奇遇だね、ランディ。お待たせして申し訳ない、アンヌ。今朝も、相変わらず美しい」
と、ヘンリーは、ランドルフを一瞥した後、アンヌの手を取って、挨拶をした。
「いいえ、約束の時間どおりです。わたくし、待たされてはおりません」
「お父さん、どうしてここへ・・・」
「今日、君と出かけるのを、私が、どれほど心待ちにしていたか、分かってもらえるだろうか」
「わたくしも、楽しみにしておりました」
呆気にとられるランドルフを余所者にして、微笑みで言葉を交わす、ヘンリーとアンヌだった。
「さあ、そろそろ出発しよう、アンヌ」
と、ヘンリーはアンヌの手を取って、馬車へと誘う。
「今日は、どこへお連れくださるのでしょう?」
「一緒に、美しい風景の写生を。私が、古くから知る宿があってね。美しいお嬢さんを連れて行くからと、昼食を頼んでおいた。・・・さて、ランディ、アンヌが留守の間、しっかり働くんだぞ」
「お父さん・・・」
予想しない事態に、言葉を失うランドルフだった。
「来月、アンヌの畑を、コットンボールで埋め尽くすのが、お前の仕事だ。いいな?」
戸惑いの表情を浮かべるランドルフに対して、ヘンリーは上機嫌だった。
「わかっているよ」
「今日、私たちが留守の間、お前がしっかり働いたら、お前にバースデー・プレゼントをやろう」
自分も、車室に乗り込みながら、ヘンリーは楽しそうに言った。
「バースデー・プレゼント?ああ、そうか、今日は、僕の誕生日だ・・・」
少し前、マーガレットに、バースデー・パーティーを提案されたが、今はそれどころじゃないと断り、それ以来、自分の誕生日のことなど、すっかり忘れていたランドルフだった。
「それには、アンヌの協力も必要だからね。アンヌ、今夜、君の屋敷のキッチンを、私の屋敷の料理人が使う権利を、もらいたい」
「わたくしの方は、差し支えありません」
ヘンリーは、アンヌに礼を述べた後、ランドルフに、午後から、モーガン邸の料理人が、晩餐の支度に来るので、キッチンを使わせてもらいたいということを、ハウスメイドに伝えておくようにと、言った。
そうして、お前にも、テールコートを届けるように言ってあるから、野良着を脱いで身支度を整え、相応しい恰好をして、アンヌを迎えるようにと、命じた。
そうして、笑顔のヘンリーは、
「じゃあ、ランディ、また後で」
そう言い残すと、車室のドアを閉めた。
「何なんだ、一体・・・」
土埃を上げて走り去る馬車を、眺めながら、ランドルフは、そう呟いた。
アンヌは、もうすぐ訪ねて来る客から、先日、誘いの手紙を受けとって、これから出掛ける約束をしたのだったが、ランドルフには、そのことを告げなかった。
隠す必要もないように思われたが、敢えて言う必要もないだろうと、話さなかった。
ランドルフは、今朝も、いつものように、屋敷に顔を出した。
モーガン邸を出るときに、まさか野良着で出るわけにいかなかったから、いつもそうしているように、アンヌの屋敷で、作業がしやすいようにスーツから野良着に着替え、アンヌととりとめのない話を少しした後、畑へ出向いて、日の落ちる八時頃まで、屋敷には戻らない予定だった。
アンヌは、遅くとも夕刻には戻るつもりだったので、ランドルフは、これから訪れる客と、顔を合わせるはずがなかった。
ところが、約束の十時が近くなって、アンヌが、そろそろ客のやって来る頃かと、玄関を出てみると、荷馬車の手綱を取って、屋敷に戻って来るランドルフの姿が、目に入った。
この時刻に、ランドルフが戻って来るのは予想外で、アンヌは、少々慌てた。
「今朝、君に聞き忘れたことがあって、戻って来た。今夜、仕事が終わったら、君に渡したいものがあるんだ。今日は外出するって言っていたから、何時ごろ、屋敷に戻るのかを、聞いておきたかったんだ。ふと、もしかしたら、アンダーソン邸へ夕食にでも誘われていて、帰りは遅いのかもしれないと思って。でも・・・、違うみたいだね」
朝の十時に、身支度を整えて、玄関に立つアンヌを見て、ランドルフは自分の考えが、違っていることに気づいた。
「帰りは、そう遅くならないと思います」
「よかった。それじゃあ、大丈夫だ。ところで、今から、どこへ行くの?ペンナで、買い物でも?」
何気なく尋ねたランドルフだった。
「いいえ、ペンナには行きません・・・」
「じゃあ、どこへ?」
ベアトリス・アンダーソン以外に、アンヌが親しくする者があるとは思えず、ペンナに行くのでもないとすれば、一体、どこへ出かけるのだろうと思うのは、当然だった。
「外出先は、詳しく知りません。相手に、お任せしています」
「相手?」
そう繰り返した後、ランドルフは、思い当たって、頭を殴られたような衝撃を受けた。
「つまり・・・、相手は、男?」
「殿方ではありますが、あなたの想像するような方ではありません」
言い訳をする必要はないはずだったが、アンヌの言葉は、やはり、どこか言い訳めいていた。
「外出は・・・、ふたりで?」
「そのようです」
ランドルフの心中を知ってか知らずか、さらりとそう答える、アンヌの美しい顔を見つめていると、心は乱れた。
野良着に身を包み、そっと綿花を愛でるアンヌの表情も、純粋で美しかったが、今、薄化粧を施し、柔らかな夏らしい薄紫のドレスを纏って、ガーデニアの香りを漂わせるアンヌとふたりきりの時間を過ごす男が、自分以外に存在するのだと思えば、ふつふつと、妬ましさが沸き上がって来た。
その男は、アンヌとふたりきりの時間を楽しんだ後、アンヌの引き締まった腰を、強く抱き寄せるのだろうか。
その羨ましい男は、まだ自分が一度も触れたことのない、アンヌの唇に、唇を重ねるのだろうか。
男の胸に頬を寄せる、ランドルフがまだ一度も見たことのない、うっとりとしたアンヌの表情が頭に浮かんで、嫉妬でいっぱいになった。
ランドルフは、自分が温厚な男だと思っていたし、事実、その通りだった。
けれども、今だけは、どうしようもない腹立たしさが込み上げて来るのを、抑えることが出来なかった。
農園をランドルフに任せて、アンヌが他の男と、デートを楽しもうとしていたのだと知って、農園を任せられて、アンヌの信頼を得たと、胸を弾ませていた自分が、どうしようもなく間抜けに思えた。
これまでの自分の想いが踏みにじられたようで、情けなかった。
「行くのを止めるんだ、アンヌ」
アンヌと特別な関係にあるのならともかく、何の約束があるわけでもない自分が、そう言うのは、筋違いだとは思ったが、ランドルフは、そう言わずにはいられなかった。
「あなたは、何か、勘違いしています。確かにわたくしは、殿方とふたりで外出しますが、そういう方ではないのです」
「君にそのつもりがなくても、向こうは絶対、君に、その気がある。僕は、君を心配しているんだ」
とうとう、ランドルフは御者台から降りて、アンヌに詰め寄った。
「そのようなことは、ありません」
「何故、そう言いきれる?」
「ですから・・・」
と、アンヌが話出した時、馬の蹄の音が、ランドルフの耳に入った。
振り返ると、ランドルフがいつもやって来る道を走って来る、車室付きの上等な馬車が眼に入った。
アンヌの客に、違いなかった。
アンヌは、絶対に譲らない。
どんな男か、この眼ではっきり確かめてやる。
ランドルフは、唇をぎゅっと結んで、やって来る馬車を待った。
が、次第にその馬車が近づいて来るうち、ランドルフは、怪訝な表情になった。
近づいて来るその馬車に、見覚えがあったからだった。
馴染みのある馬車と、良く知る御者の顔を、はっきりと、確認したランドルフは、
「君の客というのは、もしかして・・・」
思わず、アンヌを振り返った。
「その通りです」
アンヌとランドルフの前で、馬車はぴたりと止まった。
そして、中から車室のドアが開いたかと思うと、白のスーツに袖を通し、ステッキを手にした、ランドルフそっくりの鳶色の瞳と、親しみやすい笑顔のヘンリー・モーガン、つまり、ランドルフの父が、降り立った。
「お父さん!」
ランドルフは目を丸くして、思わず叫んでいた。
「やあ、奇遇だね、ランディ。お待たせして申し訳ない、アンヌ。今朝も、相変わらず美しい」
と、ヘンリーは、ランドルフを一瞥した後、アンヌの手を取って、挨拶をした。
「いいえ、約束の時間どおりです。わたくし、待たされてはおりません」
「お父さん、どうしてここへ・・・」
「今日、君と出かけるのを、私が、どれほど心待ちにしていたか、分かってもらえるだろうか」
「わたくしも、楽しみにしておりました」
呆気にとられるランドルフを余所者にして、微笑みで言葉を交わす、ヘンリーとアンヌだった。
「さあ、そろそろ出発しよう、アンヌ」
と、ヘンリーはアンヌの手を取って、馬車へと誘う。
「今日は、どこへお連れくださるのでしょう?」
「一緒に、美しい風景の写生を。私が、古くから知る宿があってね。美しいお嬢さんを連れて行くからと、昼食を頼んでおいた。・・・さて、ランディ、アンヌが留守の間、しっかり働くんだぞ」
「お父さん・・・」
予想しない事態に、言葉を失うランドルフだった。
「来月、アンヌの畑を、コットンボールで埋め尽くすのが、お前の仕事だ。いいな?」
戸惑いの表情を浮かべるランドルフに対して、ヘンリーは上機嫌だった。
「わかっているよ」
「今日、私たちが留守の間、お前がしっかり働いたら、お前にバースデー・プレゼントをやろう」
自分も、車室に乗り込みながら、ヘンリーは楽しそうに言った。
「バースデー・プレゼント?ああ、そうか、今日は、僕の誕生日だ・・・」
少し前、マーガレットに、バースデー・パーティーを提案されたが、今はそれどころじゃないと断り、それ以来、自分の誕生日のことなど、すっかり忘れていたランドルフだった。
「それには、アンヌの協力も必要だからね。アンヌ、今夜、君の屋敷のキッチンを、私の屋敷の料理人が使う権利を、もらいたい」
「わたくしの方は、差し支えありません」
ヘンリーは、アンヌに礼を述べた後、ランドルフに、午後から、モーガン邸の料理人が、晩餐の支度に来るので、キッチンを使わせてもらいたいということを、ハウスメイドに伝えておくようにと、言った。
そうして、お前にも、テールコートを届けるように言ってあるから、野良着を脱いで身支度を整え、相応しい恰好をして、アンヌを迎えるようにと、命じた。
そうして、笑顔のヘンリーは、
「じゃあ、ランディ、また後で」
そう言い残すと、車室のドアを閉めた。
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