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ロディアル様との幸せ
しおりを挟む私はロディアル様と結婚し、幸せな毎日を送っています。結婚がこんなにも幸せなものだなんて知りませんでした。
今はもう、ライナス様にも、ライナス様の愛人達にも悩まされることはなくなり、平穏な日々を過ごしています。
「来月、仕事が一区切りつきそうだから、旅行に行かないか?」
結婚してから、ロディアル様はお父様のお仕事を任されるようになっていたので、忙しくて2人で出かけることがあまりありませんでした。
「旅行ですか?」
「俺が留学していた国に行こう。君を連れていきたいところが沢山あるんだ。」
「旅行は、少し先になりそうです。」
「なぜだ? 行けない理由があるのか?」
「実は、私のお腹に新しい命が宿りました。」
「本当か!?」
「はい。昨日、妊娠しているとお医者様に言われました。」
「よっしゃーーーーーッッッ!!!」
ロディアルは飛び跳ねて喜んだ後、レイチェルを抱きしめた。
「……ありがとう。俺は、世界一の幸せ者だ。」
レイチェルはロディアルの背に腕を回した。
「私も、幸せです。」
ロディアル様のお帰りを待たずに、結婚してしまったから、遠回りしてしまいました。
ですがロディアル様は、私を責めようとはしない。……男を見る目がないとは言われましたけど。
「子供が出来たら、2人の時間が減るな。生まれるまでは、君を独り占めする!」
「ふふっ。ロディアル様は、子供みたいですね。」
「子供のような俺は嫌いか?」
また子犬みたいな顔をしてこちらを見てきます。
そんな可愛い顔をするロディアル様が、愛しくて愛しくて……
「大好きですよ。ちゅっ!」
レイチェルはロディアルの頬っぺにキスをして、にっこり笑った。
「………………」
そんな事をされるとは思っていなかったのか、ロディアルは無言で顔を真っ赤にした。
そんなロディアル様も、大好きです。
END
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