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最後の悪あがき
しおりを挟む「ロザンナ! お前が余計な事をしたせいで、俺は全てを失ったではないか!!」
「そんな……ルーカス様が、もうすぐ侯爵になるからセリアを追い出して、あの邸で一緒に暮らそうと言ったんじゃありませんか!!」
「うるさい! お前のような平民が俺のような貴族と付き合えただけでも感謝しろ!」
「ルーカス様は貴族じゃないと言われていたじゃない! 貴族でもないあんたなんて、こっちから願い下げよ!!」
ロザンナはルーカスを見限り、去って行った。7年の付き合いは呆気なく幕を閉じた。
ブラウン伯爵邸を追い出され、ロザンナと喧嘩別れしたルーカスは、
「セリア~! アイツとはちゃんと終わらせたから、中に入れてくれ~!」
スペクター侯爵家の門の前に居た。
あまりにも長い時間、門の前で叫んでいるルーカス。
ルーカス様はどういうつもりなの!?
いつまでも門の前に居られたら迷惑だと思い、セリアはルーカスがいる門の前に出て行った。
「もう私とは関わりのない方が、ここに何のご用でしょうか?」
「セリア! 出て来てくれたんだな! 俺が悪かった! これからは、セリアとカイトだけを愛すると誓う! だから、もう一度やり直そう!」
ルーカス様は決して変わる事はないでしょう。カイトの名を出せば許されると思ったら大間違いです。
「ルーカス様、お父様に会う勇気はあるのですか? 私は全て、お父様にお話しました。お父様は二度と、ルーカス様の顔を見たくないそうです。これで良かったじゃないですか。今なら平民のロザンナさんと結婚出来ますし、お二人で生きていく事をお勧め致します。」
「そ、そんな……」
「迷惑を考えず、こんな所で何をしているのですか?」
声をかけてきたのは、セリアのもう1人の幼馴染のロードフリードだった。
「お前こそ、ここに何の用だ!?」
「私はセリアが心配で来ただけです。どっかの誰かさんが、最低な行いをしたと聞いたので。」
「な……!? お前に心配される筋合いはない!!」
「あなたの心配はしていませんよ。みっともないので、お帰りになったらどうですか?」
門番はロードフリードを中に入れ、門を閉じた。
「………………セリア~…………」
ルーカスの声は風にかき消され、セリアとロードフリードは邸の中に入って行った。
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