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最後の修行
しおりを挟む「リンダの言う通りに…?でも…リンダに何かあったら…」
「リンダがセリーナを信じてるように、私もセリーナを信じてる。君の力は強大だけど、人を傷つける力じゃないだろ?自分を信じて欲しい!」
自分を信じる…
確かに、今まで自分を信じてなかった
醜いと蔑まれ、大好きなアシュリーは寄宿学校に入れられ離ればなれ…リアム王子は他国を周り、一緒に居られなかった
大好きな2人が居なくなり、私はひとりぼっちだった…
でも今は、アシュリーもリアム王子も、そして私を信じてくれるリンダも居る!
私は大切な人を傷つけたりなんてしない!
「リアム王子…ありがとう!私、やってみる!」
心を決めたセリーナは、リンダとアシュリーの元に、リアム王子と戻った
「心が決まったようだね…って、リアム王子まで一緒に来るなんて…あんたはどんだけセリーナ大好きなのさ!」
「ズルいー!アシュリーの方がお姉様のこと好きだもん!!誰にも負けないくらい、だーいすきだもん!!」
セリーナに抱きつくアシュリー
「アシュリー、私もアシュリーが大好きだよ」
満面の笑みを浮かべるアシュリー
この子が悪魔だなんて、まだ信じられない
必ず人間に戻してみせる!
「リンダの気持ち、すごく嬉しかった。必ず成功させるから…私に力を貸してくれる?」
「セリーナに会えてよかったと思ってる。呪いを解いた時に言ったこと、覚えてる?人はそう簡単には変わらない…。だけどさ、セリーナ見てたら自分もそんな風に生きたかったって思えてくるんだよね。人の事に一生懸命になれるセリーナが…大好きだんだ」
リンダはセリーナを真っ直ぐに見た
「さあ、始めよう!」
リンダの想いを受け取り、セリーナは目を閉じる
集中して…集中してリンダの邪気だけを見る…
………………………………………………………
ここだ!セリーナは真っ白い光を放ち、リンダを包み込む
すると、リンダの体から黒い影が立ち上り、光にのまれた
リンダから邪気が消滅したことで、リンダは魔女から人に戻り、みるみるうちに年老いていき…その場に倒れた!
「リンダ!」
セリーナは駆け寄り、リンダの身体を抱き起こす
「…セリーナ…やったね…。これで…アシュリーを…救える…。最後に…セリーナの役に立てて…よかった…」
リンダは笑っていた…大好きなセリーナの役に立てて死んでいけることに喜びを感じていたからだ
「リンダ…残念。まだ死ねないよ?私をバカだと思ってる?リンダが人間に戻ったら、寿命が終わることくらい知ってたよ。それも含めて、私はリンダを救うって自信があったから実行したの」
セリーナの光はさらに大きくなり、リンダを包み込んだ
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