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修行

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 「セリーナはアシュリーよりも、かなり強い力を持っている。ただ、その力が強大すぎて…今の時点でアシュリーを人間にしようとすると、アシュリー自体を浄化しちゃうと思う。要するに、アシュリーが消し飛ぶってことね」

 「どうすればアシュリーを救えるの?」

 「それは…修行かな。セリーナが力のコントロールを覚えるしかないね。幸い、ここは魔女の森だし、アシュリーより強い力を持ってるのはこの世でただ一人、セリーナだけだから、セリーナがアシュリーを守っている限り安全。て事で、時間はたっぷりあるから頑張って!」

 こうしてセリーナとアシュリーは、リンダの家でお世話になる事になり、コントロールの修行をする事になった

 「まずは私が作ったホムンクルスを、身体を消滅させずに魔力だけを消せるようになろうか。どんな状況でもコントロール出来るように、ホムンクルスがセリーナを襲うようにしたからね。」

 リンダはホムンクルスを用意し、セリーナの修行を手伝っていた

 ホムンクルスはセリーナへと襲いかかる!
 
 ズドーンッ!!!

 「「…え?」」

 「お姉様をいじめるやつは許さない!!」

 セリーナへと襲いかかったホムンクルスを、アシュリーが攻撃し、粉々に吹き飛んだ

 「アシュリー、セリーナと約束しなかった?誰も傷つけないって」

 「約束守るよ!今のは人じゃないでしょ?」
 
 アシュリーの言う通りだった
 だが、これでは修行にならない

 「ふふっ。アシュリー、こっちにおいで。」

 セリーナはアシュリーを抱きしめ、

 「ホムンクルスは、私をいじめてるわけじゃないんだよ。手伝ってくれてるの。だから、傷つけないでくれる?」
 
 「わかった!アシュリーがいい子にしてたら、お姉様嬉しい?」 

「嬉しいよ」

 「じゃあいい子にしてる!大人しくお姉様のしゅぎょう見てる!」

 アシュリーはセリーナから離れると、木の株に座った

 「じゃあ修行再開!ホムンクルス二号登場!」

 セリーナの修行は毎日、朝から晩まで続いた
 アシュリーは言いつけを守り、大人しく見ていてくれていた
 だが、中々コントロールが上手くいかず、ホムンクルスを消滅しまくっていた
 
 「ホムンクルスは八号までしかないから、この子で最後なんだけど…。セリーナの力が思ったより強いんだよね…。しょうがない、奥の手を使うか!」

 「奥の手って?」

 「今度はホムンクルスのかわりに、私でやってみてよ!」


 その頃ブアルテリア城で、リアム王子は王に身分を捨て、国を出ると告げていた

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