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どうやら私は、あなたの元婚約者が好きなようです。
しおりを挟む「メーガン嬢を騙し、婚約破棄をしただけでなく、慰謝料請求までしたのだから詐欺だろう。それと、婚約中に不貞を繰り返したのだから、慰謝料を払うのは当然の事だ。」
「そんな!? メーガン様、許して! 私はダリル様に騙されたのです!」
「シルビア、貴様!! メーガンを陥れたいと、シルビアが言ったのだ! グレンがお前に好意を寄せているから許せないと!!」
もう遅いのです。私はお二人を許すつもりはありません。
「見苦しいな……。」
「証人がこれほどいるのだから、有罪確定だな。」
私とグレン様に、詐欺罪で訴えられた二人は投獄された。慰謝料請求をしたビーンホルト侯爵もボーデン伯爵も同罪とみなされ、仮にも貴族が詐欺をしたということが、国の恥だと考えた国王は、ビーンホルト侯爵とボーデン伯爵の爵位を剥奪した。
これで全てが終わった。もうグレン様にお会いすることはなくなってしまいました。
いつか、社交の場でお会い出来たら、その時は笑って話せたらと……そう思います。
三ヶ月後……王城で舞踏会が開かれ、華やかなドレスに身を包み、会場へと向かった。
「踊っていただけますか?」
手を差し出され、顔を上げると……そこにはグレン様が立っていた。
「……お願いします。」
グレン様の手を取り、踊り始める。
「グレン様、お久しぶりです。お元気でしたか?」
「あまり元気ではなかったかもしれません。」
「何かあったのですか?」
「あなたに会えず、苦しかったのです。」
「え……?」
「毎日メーガン嬢のことばかり考えていました。」
「私の事を……ですか? あんな事があったのに、忘れようとは思わなかったのですか?」
「あれは、私がメーガン嬢を好きになった事が始まりだったのです。だから、私がメーガン嬢に相応しくないと思いました。」
「好き?」
「初めてメーガン嬢を見た時から、私はあなたに恋をしていました。」
曲が変わり、メーガンは足を止めた。
「私といることで、グレン様のご迷惑になりませんか?」
「それは私のセリフです。メーガン嬢にご迷惑をおかけするのではと、ずっと思って来ました。ですが、もう気持ちを抑える事が出来そうにありません。メーガン嬢……私の婚約者になってください。」
シルビア様……ごめんなさい。どうやら私は、あなたの元婚約者が好きなようです!
「グレン様、大好きです!」
グレンは周りの目も気にせず、メーガンを強く強く抱きしめた。
「ホルツ伯爵は、私達の婚約を許してくださいますかね?」
「それは大丈夫です。お父様は私を信じなかった事を後悔して、あの日から私に頭が上がらないんです。」
メーガンを陥れる為の嘘だったシルビアの言葉は、真実になった。
END
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ꉂꉂ(ˊᗜˋ*)ʬʬꉂꉂ(ˊᗜˋ*)ʬʬꉂꉂ(ˊᗜˋ*)ʬʬ
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感想ありがとうございます!
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