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暴露
しおりを挟む「それは本当!? じゃあ、反撃開始ね!」
シルビア様とダリル様が婚約したと、監視していた使用人から報告を受けた。
すぐにグレン様に手紙を出し、シルビア様とダリル様の婚約を伝えた。そしてグレン様に明日、慰謝料を支払うからという理由で、シルビア様をあの始まりのカフェへと呼び出して欲しいと告げた。
あの日、シルビア様にあのカフェに呼び出された事から始まったのだから、あのカフェで終わらせる。
翌日、カフェに向かうと、シルビア様はすでにテーブル席に座り、お茶を飲んでいた。
「シルビア様、お久しぶりです。ご婚約されたそうですね。おめでとうございます。」
偶然のフリをして、シルビア様に挨拶をする。
「メ、メーガン様!? どうしてこちらに!?」
騙されたあの時とは、立場が逆になりましたね。
「ここはカフェですよ? お茶をいただきに来たに決まってるじゃないですか。」
周りには令息、令嬢が沢山いる。噂になっていた二人が、また同じ場所で話しをしている光景をチラチラと見ていた。
「待たせてすまなかった。」
そこへ、グレン様が現れる。
「え、あの状況は何? シルビア様の婚約者のグレン様をメーガン様が誘惑したって話じゃなかった!?」
「グレンはシルビア嬢の、元婚約者だろ!? 今はダリルと婚約してると聞いたが?」
「メーガン様とシルビア様とグレン様……面白い事になりそう!」
この状況を不思議に思ってる者や噂好きな者、面白がっている者まで、皆が私達三人の様子を伺っている。
「グレン様もいらしたならちょうど良かった。この前は、シルビア様に何度グレン様をお呼びして欲しいと頼んでも、お呼びしていただけなかったんです。この場でハッキリさせませんか?」
「何を……」
「グレン様にお聞きします。私に想いを寄せられて困っていると、シルビア様に仰ったのですか?」
周りの者は聞き耳を立てている。
「そんな事を言った覚えはありません。メーガン嬢とはほとんど面識もなく、お話したこともほとんどありませんでした。シルビアはメーガン嬢を貶める為に嘘を付き、ダリルとの婚約を破棄させ、慰謝料まで請求するという罪を犯しました。」
ザワザワザワザワ……
「嘘つかないで! メーガン様は私の婚約者を奪ったのよ!」
「私が違うと言っているのに見苦しい。君が付き合っていた複数の男性もこちらに来ているよ。」
マリーに連れられ、三人の男性達が店の中へと入ってくる。
「シルビア、これはいったいどういう事だ!? 俺だけだと言っていたじゃないか!」
「よくも騙したな!!」
「何が令嬢だ! この売女!!」
そして、最後に入って来たのは……
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