7 / 11
動く
しおりを挟む
五百扇雪彦と時をほぼ同じくして、西見凛は岐阜県に入った。
すぐに現場へと向かう。
影彦の遺体が発見されたことで、事件が再び動き始める気がしていた。
雪彦の方は県警で事情を聞かされていると思われる。
どの面を下げて遺体を拝むことか。
凛は、雪彦への疑惑をより強めていた。
遺体が発見されたのは前日のことで、慌ただしさは消えている。
県警へ寄らず現地に来たのは、五百扇影彦の人物像を改めて取材しておきたかったからだ。
「可哀想になぁ。山に埋められとったなんて」
影彦の幼い頃を知るという老人は、こげ茶のシルバーカートに寄り掛かかって嘆息した。
「おっとりした良い子やってぇ。
けど顔にあんな痣ができてなぁ」
「痣、ですか」
5年前には得られなかった情報だ。
話し声を聞きつけたのか、目の前の家から中年の女性が出てきた。
「知らん人のが多いね。
影彦くん、殆ど出て来んかったから」
女性は急に声を落とす。
「五百扇の旦那と愛人が揉めとったのは知っとるら?」
凛は、かつて五百扇泰造に愛人がいたことは突き止めていた。
上手くいっていないところへ何らかのトラブルがあり、それが別れの決定打になったことも。
二人の不仲は相当噂になっていたらしいが、詳細までを知る人は少なかったようだ。
その女性によれば、愛人が激昂し、影彦に火傷を負わせてしまったのだという。
「そうそう。愛人の娘も巻き込まれたんやよ。
もう居らんようになっちゃったけど」
証言者の2人は、親切にも元中学の教師という人物のところへ案内してくれた。
事件発生時、この娘が行方をくらませていたことは凛も把握していた。
家庭環境や、いじめを苦にしての家出ではないかとされている。
自殺の可能性もあったが、本人らしき遺体は発見されていない。
偶然同時期に起きた事柄として、凛はその娘のことは詳しく調べていなかった。
「この子ですよ。水浜一香」
禿頭を鈍く光らせた初老の男性が、眼鏡を持ち上げて目を瞬かせた。
雪彦たちが中学3年生の頃に担任をしていたという。
事件の3年前だ。
「顔が見えませんね」
縁側に腰掛けて、凛は色褪せた学級写真を覗き込む。
端の方に写っている水浜一香という少女は、顔の大部分に髪がかかっていた。
男性は声を落とす。
「ああ。顔の痣を隠して……」
また、痣か。
「いじめがあったと聞きましたが?」
凛の問いに、一昨年教職を退いたという男性は苦い顔をした。
「記者さん、そりゃ無理やってぇ」
「五百扇の者には何も言えんよ」
ここへ案内してくれた中年の女性と老人が口々に言う。
老人は遠い目をして緑茶を啜った。
「五百扇雪彦が、いじめを主導していたということですか」
答えは返ってこない。
泰造亡き後も、ここまで口を噤む。
それだけ五百扇家の威光が強かったということか。
だぶついたズボンに踵を履き潰したスニーカーで、斜に構えるように写真に収まる雪彦。
父・五百扇泰造との確執は、この頃もあったのだろうか。
1学年1クラスという山間の小さな学校で。
よく言えば絆が深く、悪く言えば逃げようのない狭い世界で、1人の少女が壮絶ないじめを受けていた。
水浜一香は、未来をも恨むような眼差しで写真の外にいる凛を睥睨してくる。
写真を借り、凛はその家を辞した。
紅葉に色づいた山が迫り、冷たい風が降りてくる。
雪彦も影彦も、5年前までこの景色を眺めていたのだろうか。
そして生まれ育った田舎町に背を向けた時、一香という少女は何を思っていたのか。
前方に見知ったフォルムを見つけた。
「綿貫さん!」
凛が声をかけると、熊のような男が顔を上げる。
「よぉ、女記者。今回は出遅れたか」
定規で引いたように太く真っ直ぐな眉の下で優しげに目元を綻ばせる男は、岐阜県警捜査一課のベテラン刑事である。
学生時代、相撲で鍛えたという体躯は堂々たるもの。
取材を通して、凛とは顔見知りだ。
今日ここにいるのは事後処理のためだという。
「遺体は五百扇影彦なんですか?」
「鑑定中だ」
綿貫は慎重に答えた。
バナナのような指の間から、ハガキ大の紙が覗いている。
「遺留品ですか?」
凛は、ヒョイと綿貫の手元を覗き込んだ。
「捜査資料だ! 油断のならん奴め」
綿貫は、それを慌ててコートの懐に収める。
凛は、チラリと見えた資料をしっかりと記憶に刻んだ。
遺留品を写した写真。スニーカーだった。
遺体が身につけていたのだろう。恐らく、影彦が。
5年間も土中にあったことからボロボロだが、どちらが爪先かは辛うじて判断できた。
凛の第六感が何かを叫ぶ。
違和感が、靄のように広がっていく。
「なぁ、女記者さんよ」
靄が晴れない内に、綿貫が深刻な声を出した。
「お前さん、そろそろ結婚でもしたらどうだ?」
「セクハラですよ」
凛が顳顬に血管を浮かせると、綿貫の太い眉が困ったように下がる。
綿貫は、凛のくたびれたパンプスに目を落として言った。
「いや……もう、この事件には首を突っ込まない方がいいってことだ」
それぞれ立場は違えど、同じ事件を追いかける同志に近い存在からの言葉だった。
瞬間的に頭がカァッとなり、凛はすぐに言葉を探せない。
「どうも嫌な感じがするんだ、この事件はよぉ」
山から再び強く冷たい風が流れてくると、綿貫は眉を寄せた。
木枯らし。もうすぐ、あの事件から丸5年になる。
「何……? 何を言ってるんですか、今更!?」
凛は綿貫に食ってかかった。
「結婚くらい、いくらでもしてやるわよ!
この事件でスクープ取ったらね!」
そのまま踵を返す。
この事件は、雪彦の裏は、自分が暴く。
「あまり深入りするな……!」
綿貫が後ろから叫んでいた──。
*
午後6時過ぎに名古屋を発車したのぞみ242号は、三島を通過したところであった。
疲労から座席で眠り込んでしまった凛は、ふと目を覚ました。
普通席の車両の乗客はまばらで、凛は3列のシートに一人で座っている。
車窓には、疲れた女の顔が映っていた。
──そろそろ結婚でもしたらどうだ?
そう言われると、今まで何に拘って駆けずり回っていたのだろうとも思えてくる。
でも、この事件だけは。
「これが終わったら、キリつけようかなぁ……」
凛は、車窓に映る自分に向かって呟いた。
その顔はすぐに難しいものに変わる。
──どうも嫌な感じがするんだ、この事件はよぉ。
綿貫が『何となく』という感覚でものを言うのは珍しい。
ずっと胸に引っかかっていた。
あれは刑事の勘なのだろうか。
凛は、鞄から写真を取り出した。
元教師から借りてきた、色褪せた学級写真。
不良のような格好をした五百扇雪彦は、中学3年時とあってやや幼く見える。
そして、過酷な環境の中にいた水浜一香という少女。
15歳。
この3年後に事件が起こることを、誰が想像できただろう。
帰りの道中で、何度もこの写真を取り出しては考えていた。
髪で隠された水浜一香の顔。
僅かに見える顔の輪郭。
下から掬うようにカメラを見据える目。
いじめの首謀者、五百扇雪彦──。
突として、凛の頭の中に閃光が走った。
何故、今まで気がつかなかったのだろう。
凛は駅弁に手をつけるのも忘れ、食い入るように写真の2人を見つめた。
事件が動く。
とんでもない方向へ。
この仮定が正しければ、あの人たちが使えるのはあの金しかない。
東京湾の魔女は、実在する──。
すぐに現場へと向かう。
影彦の遺体が発見されたことで、事件が再び動き始める気がしていた。
雪彦の方は県警で事情を聞かされていると思われる。
どの面を下げて遺体を拝むことか。
凛は、雪彦への疑惑をより強めていた。
遺体が発見されたのは前日のことで、慌ただしさは消えている。
県警へ寄らず現地に来たのは、五百扇影彦の人物像を改めて取材しておきたかったからだ。
「可哀想になぁ。山に埋められとったなんて」
影彦の幼い頃を知るという老人は、こげ茶のシルバーカートに寄り掛かかって嘆息した。
「おっとりした良い子やってぇ。
けど顔にあんな痣ができてなぁ」
「痣、ですか」
5年前には得られなかった情報だ。
話し声を聞きつけたのか、目の前の家から中年の女性が出てきた。
「知らん人のが多いね。
影彦くん、殆ど出て来んかったから」
女性は急に声を落とす。
「五百扇の旦那と愛人が揉めとったのは知っとるら?」
凛は、かつて五百扇泰造に愛人がいたことは突き止めていた。
上手くいっていないところへ何らかのトラブルがあり、それが別れの決定打になったことも。
二人の不仲は相当噂になっていたらしいが、詳細までを知る人は少なかったようだ。
その女性によれば、愛人が激昂し、影彦に火傷を負わせてしまったのだという。
「そうそう。愛人の娘も巻き込まれたんやよ。
もう居らんようになっちゃったけど」
証言者の2人は、親切にも元中学の教師という人物のところへ案内してくれた。
事件発生時、この娘が行方をくらませていたことは凛も把握していた。
家庭環境や、いじめを苦にしての家出ではないかとされている。
自殺の可能性もあったが、本人らしき遺体は発見されていない。
偶然同時期に起きた事柄として、凛はその娘のことは詳しく調べていなかった。
「この子ですよ。水浜一香」
禿頭を鈍く光らせた初老の男性が、眼鏡を持ち上げて目を瞬かせた。
雪彦たちが中学3年生の頃に担任をしていたという。
事件の3年前だ。
「顔が見えませんね」
縁側に腰掛けて、凛は色褪せた学級写真を覗き込む。
端の方に写っている水浜一香という少女は、顔の大部分に髪がかかっていた。
男性は声を落とす。
「ああ。顔の痣を隠して……」
また、痣か。
「いじめがあったと聞きましたが?」
凛の問いに、一昨年教職を退いたという男性は苦い顔をした。
「記者さん、そりゃ無理やってぇ」
「五百扇の者には何も言えんよ」
ここへ案内してくれた中年の女性と老人が口々に言う。
老人は遠い目をして緑茶を啜った。
「五百扇雪彦が、いじめを主導していたということですか」
答えは返ってこない。
泰造亡き後も、ここまで口を噤む。
それだけ五百扇家の威光が強かったということか。
だぶついたズボンに踵を履き潰したスニーカーで、斜に構えるように写真に収まる雪彦。
父・五百扇泰造との確執は、この頃もあったのだろうか。
1学年1クラスという山間の小さな学校で。
よく言えば絆が深く、悪く言えば逃げようのない狭い世界で、1人の少女が壮絶ないじめを受けていた。
水浜一香は、未来をも恨むような眼差しで写真の外にいる凛を睥睨してくる。
写真を借り、凛はその家を辞した。
紅葉に色づいた山が迫り、冷たい風が降りてくる。
雪彦も影彦も、5年前までこの景色を眺めていたのだろうか。
そして生まれ育った田舎町に背を向けた時、一香という少女は何を思っていたのか。
前方に見知ったフォルムを見つけた。
「綿貫さん!」
凛が声をかけると、熊のような男が顔を上げる。
「よぉ、女記者。今回は出遅れたか」
定規で引いたように太く真っ直ぐな眉の下で優しげに目元を綻ばせる男は、岐阜県警捜査一課のベテラン刑事である。
学生時代、相撲で鍛えたという体躯は堂々たるもの。
取材を通して、凛とは顔見知りだ。
今日ここにいるのは事後処理のためだという。
「遺体は五百扇影彦なんですか?」
「鑑定中だ」
綿貫は慎重に答えた。
バナナのような指の間から、ハガキ大の紙が覗いている。
「遺留品ですか?」
凛は、ヒョイと綿貫の手元を覗き込んだ。
「捜査資料だ! 油断のならん奴め」
綿貫は、それを慌ててコートの懐に収める。
凛は、チラリと見えた資料をしっかりと記憶に刻んだ。
遺留品を写した写真。スニーカーだった。
遺体が身につけていたのだろう。恐らく、影彦が。
5年間も土中にあったことからボロボロだが、どちらが爪先かは辛うじて判断できた。
凛の第六感が何かを叫ぶ。
違和感が、靄のように広がっていく。
「なぁ、女記者さんよ」
靄が晴れない内に、綿貫が深刻な声を出した。
「お前さん、そろそろ結婚でもしたらどうだ?」
「セクハラですよ」
凛が顳顬に血管を浮かせると、綿貫の太い眉が困ったように下がる。
綿貫は、凛のくたびれたパンプスに目を落として言った。
「いや……もう、この事件には首を突っ込まない方がいいってことだ」
それぞれ立場は違えど、同じ事件を追いかける同志に近い存在からの言葉だった。
瞬間的に頭がカァッとなり、凛はすぐに言葉を探せない。
「どうも嫌な感じがするんだ、この事件はよぉ」
山から再び強く冷たい風が流れてくると、綿貫は眉を寄せた。
木枯らし。もうすぐ、あの事件から丸5年になる。
「何……? 何を言ってるんですか、今更!?」
凛は綿貫に食ってかかった。
「結婚くらい、いくらでもしてやるわよ!
この事件でスクープ取ったらね!」
そのまま踵を返す。
この事件は、雪彦の裏は、自分が暴く。
「あまり深入りするな……!」
綿貫が後ろから叫んでいた──。
*
午後6時過ぎに名古屋を発車したのぞみ242号は、三島を通過したところであった。
疲労から座席で眠り込んでしまった凛は、ふと目を覚ました。
普通席の車両の乗客はまばらで、凛は3列のシートに一人で座っている。
車窓には、疲れた女の顔が映っていた。
──そろそろ結婚でもしたらどうだ?
そう言われると、今まで何に拘って駆けずり回っていたのだろうとも思えてくる。
でも、この事件だけは。
「これが終わったら、キリつけようかなぁ……」
凛は、車窓に映る自分に向かって呟いた。
その顔はすぐに難しいものに変わる。
──どうも嫌な感じがするんだ、この事件はよぉ。
綿貫が『何となく』という感覚でものを言うのは珍しい。
ずっと胸に引っかかっていた。
あれは刑事の勘なのだろうか。
凛は、鞄から写真を取り出した。
元教師から借りてきた、色褪せた学級写真。
不良のような格好をした五百扇雪彦は、中学3年時とあってやや幼く見える。
そして、過酷な環境の中にいた水浜一香という少女。
15歳。
この3年後に事件が起こることを、誰が想像できただろう。
帰りの道中で、何度もこの写真を取り出しては考えていた。
髪で隠された水浜一香の顔。
僅かに見える顔の輪郭。
下から掬うようにカメラを見据える目。
いじめの首謀者、五百扇雪彦──。
突として、凛の頭の中に閃光が走った。
何故、今まで気がつかなかったのだろう。
凛は駅弁に手をつけるのも忘れ、食い入るように写真の2人を見つめた。
事件が動く。
とんでもない方向へ。
この仮定が正しければ、あの人たちが使えるのはあの金しかない。
東京湾の魔女は、実在する──。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
彼女が愛した彼は
朝飛
ミステリー
美しく妖艶な妻の朱海(あけみ)と幸せな結婚生活を送るはずだった真也(しんや)だが、ある時を堺に朱海が精神を病んでしまい、苦痛に満ちた結婚生活へと変わってしまった。
朱海が病んでしまった理由は何なのか。真相に迫ろうとする度に謎が深まり、、、。

【完結】共生
ひなこ
ミステリー
高校生の少女・三崎有紗(みさき・ありさ)はアナウンサーである母・優子(ゆうこ)が若い頃に歌手だったことを封印し、また歌うことも嫌うのを不審に思っていた。
ある日有紗の歌声のせいで、優子に異変が起こる。
隠された母の過去が、二十年の時を経て明らかになる?
この欠け落ちた匣庭の中で 終章―Dream of miniature garden―
至堂文斗
ミステリー
ーーこれが、匣の中だったんだ。
二〇一八年の夏。廃墟となった満生台を訪れたのは二人の若者。
彼らもまた、かつてGHOSTの研究によって運命を弄ばれた者たちだった。
信号領域の研究が展開され、そして壊れたニュータウン。終焉を迎えた現実と、終焉を拒絶する仮想。
歪なる領域に足を踏み入れる二人は、果たして何か一つでも、その世界に救いを与えることが出来るだろうか。
幻想、幻影、エンケージ。
魂魄、領域、人類の進化。
802部隊、九命会、レッドアイ・オペレーション……。
さあ、あの光の先へと進んでいこう。たとえもう二度と時計の針が巻き戻らないとしても。
私たちの駆け抜けたあの日々は確かに満ち足りていたと、懐かしめるようになるはずだから。
【R15】アリア・ルージュの妄信
皐月うしこ
ミステリー
その日、白濁の中で少女は死んだ。
異質な匂いに包まれて、全身を粘着質な白い液体に覆われて、乱れた着衣が物語る悲惨な光景を何と表現すればいいのだろう。世界は日常に溢れている。何気ない会話、変わらない秒針、規則正しく進む人波。それでもここに、雲が形を変えるように、ガラスが粉々に砕けるように、一輪の花が小さな種を産んだ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
どんでん返し
井浦
ミステリー
「1話完結」~最後の1行で衝撃が走る短編集~
ようやく子どもに恵まれた主人公は、家族でキャンプに来ていた。そこで偶然遭遇したのは、彼が閑職に追いやったかつての部下だった。なぜかファミリー用のテントに1人で宿泊する部下に違和感を覚えるが…
(「薪」より)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる