78 / 140
第一部おまけ
メテオライト02.霊峰ガリアにて
しおりを挟む
霊峰ガリアはシスル王国の北西に位置する神聖な地だ。原作ゲームでは巨大な雪玉が自軍ターン終了時にごろごろ転がってくるふざけたマップだが、シスル王国では神聖な場所なので一般人の立ち入りは禁止されている。
僕たち三人は周囲の魔物を警戒しながら、大陸最高峰であるこの山を登り始めた。
「ところでメテオライト様。槍の扱いは経験あります?」
「えっ? ないけど」
進み始めて暫くたち魔物との交戦の後、休憩中にヘリオドールがそんな質問を飛ばしてきた。魔道士系である僕が槍を使う必要などないのだが、いったいどういう事だろう?
彼は他の騎士に比べると、テンションが緩めで付き合いやすい相手だ。僕は普段から死の砂漠を歩き回って鍛えているので、霊峰ガリアを登りきる体力もあるし足腰にも自信がある。なので唐突に筋トレを進めてくるなんて事は無いはず。ただでさえ僕の力のステータスは、成長率が15パーセントしかないのだから無理ゲーでしかない。
「せっかく神槍ゲイレルルを取りに来たんですし、陛下を隠居させるんでしたら脅しにちょうどいいじゃないっすか」
「いやいや。さすがにそれはマズいだろう! メテオライト様、やりませんよね? ね?」
「あ~、その手があったね。やっぱりオニキスを連れてくればよかったな」
小心者の父であれば軽い威嚇どころか、僕が騎士たちを引き連れて迫るだけで腰を抜かしそうだ。最初の予定では中級風魔法の一発でも浴びせてやろうかと思っていたが、流血沙汰ともなると民たちへ与える印象があまりにも悪い。
だがオニキス派の騎士たちとその実家に加え、僕の亡き母上の実家であるラナンキュラス侯爵家を味方につけられていることは実に有利だ。これを利用しない手はない。特にその中でも、この国の貴族の中では古い歴史を持つミスルトー侯爵家も併せれば強力な後ろ盾となってくれるはずだ。
「槍の使い方なら教えますよ。……ジェイドが」
「お前も槍は扱えるだろう!」
「魔導騎士に昇格してからは持たなくなったし、ジェイドのほうが従騎士時代から成績良かったじゃないか」
ゲームではシステム上、装備できない武器であっても持ち物欄には入れられた。武器も複数持ち歩けば普通に体格を上回るので、積載量を超えるとかそういったシステムもない。
そもそも武器熟練度と体格は『戦闘中』に武器を振るうのに必要なステータスだ。なので持ち上げるだけなら必要ない。
「実際に戦闘で振り回すのは無理だけど、持ち上げるくらいならギリギリできるかな」
それに神槍ゲイレルルの武器重量は僕の体格より上だが、全く持ち上げられない範囲じゃない。運搬をジェイドに任せれば短時間限定で持ち上げられるだろう。運搬まで自分でやったら翌日以降、しばらく腕が筋肉痛になりそうだ。
その後も休憩を挟みつつ少しづつ上り続け、五日半の時間をかけて霊峰ガリアの頂に辿り着いた。そこには石造りの祠がある。神話の時代に初代国王カーネリアンが建てさせたものだ。この祠の入り口は彼の血を引く者にしか開くことができないよう、魔法によるプロテクトが掛けられている。なので僕は手をかざすと、重厚な音を立てて封印の祠が開かれた。
僕は祠の中にある祭壇から神槍ゲイレルルを取り出すと、そのままジェイドに渡す。駄目だ、結構重い。こんなの振り回すとか、相当ムキムキじゃないと無理だろう。ゲーム画面では片手で槍を振り回すドット絵を採用していたけど、ここまで重いと無茶だったんじゃないかとさえ思えてしまう。
「さ~て、それじゃあ帰りは一気に戻ろうか」
「メテオライト様、下山のほうが危険です。それに今日はそろそろ日も暮れますし、野営の準備をいたしましょう」
「ああ、言い忘れてたっけ。二人とも、この腕輪を付けてくれるかい?」
僕は道具袋から腕輪を取り出すと、ヘリオドール達に一つずつ渡す。シスルに帰ってくる直前までマーリン様に手伝ってもらい、作っていた魔装具だ。
「何すかこの腕輪? 魔装具みたいですけど」
「リワープの腕輪の試作品さ。僧侶や賢者でなくてもリワープが使えるんだ。とはいえ、まだ試作品だから使用回数は一回でね。まあ簡単に言えば、魔晶石に座標登録した場所に帰ってこられる代物だよ」
魔晶石の準備に少し時間がかかってしまったのだが、これ自体は魔術の媒介――水晶さえあれば時間はかかるが作ることができる。術の源として僕の魔力を魔晶石に込めてあるが、兵種・吟遊詩人は魔力のステータス上限が賢者など他の魔道士系よりも低い。なので彼らが使うワープ・リワープに比べると移動範囲は狭まってしまう。だがこの霊峰ガリアの頂から麓まで下りるには問題ない。
そもそも『リワープの腕輪』は【レギンレイヴシリーズ】のかなり後続作品で登場したアイテムだ。遠い異大陸に存在するアイテムなので無理ということは無かったが、再現するのに時間がかかった。だが、その結果は満足いく仕上がりだ。
二人に使い方を説明し、順に使用すると問題なく術式が発動した。現在地は霊峰ガリアの麓だ。
「はあ~。古の魔女様に弟子入りしていたとは聞いてましたけど、こんな凄いもん作っちまうなんてメテオライト様って天才か何かですか?」
「ううん、草案だけ伝えて術式の構築はマーリン様に頼んじゃった。僕は魔晶石の試作で手一杯だし、賢者に昇格する必須条件である杖の才は持ち合わせていないからね」
「流石メテオライト様、ちゃっかりしてますね」
麓には一般人が立ち入らないように見張り小屋がある。そこで一晩を明かしたのちに、繋いでおいた馬でミスルトー家の邸へと戻ることとなった。ああ、柔らかいベッドと暖かい暖炉が恋しい。
僕たち三人は周囲の魔物を警戒しながら、大陸最高峰であるこの山を登り始めた。
「ところでメテオライト様。槍の扱いは経験あります?」
「えっ? ないけど」
進み始めて暫くたち魔物との交戦の後、休憩中にヘリオドールがそんな質問を飛ばしてきた。魔道士系である僕が槍を使う必要などないのだが、いったいどういう事だろう?
彼は他の騎士に比べると、テンションが緩めで付き合いやすい相手だ。僕は普段から死の砂漠を歩き回って鍛えているので、霊峰ガリアを登りきる体力もあるし足腰にも自信がある。なので唐突に筋トレを進めてくるなんて事は無いはず。ただでさえ僕の力のステータスは、成長率が15パーセントしかないのだから無理ゲーでしかない。
「せっかく神槍ゲイレルルを取りに来たんですし、陛下を隠居させるんでしたら脅しにちょうどいいじゃないっすか」
「いやいや。さすがにそれはマズいだろう! メテオライト様、やりませんよね? ね?」
「あ~、その手があったね。やっぱりオニキスを連れてくればよかったな」
小心者の父であれば軽い威嚇どころか、僕が騎士たちを引き連れて迫るだけで腰を抜かしそうだ。最初の予定では中級風魔法の一発でも浴びせてやろうかと思っていたが、流血沙汰ともなると民たちへ与える印象があまりにも悪い。
だがオニキス派の騎士たちとその実家に加え、僕の亡き母上の実家であるラナンキュラス侯爵家を味方につけられていることは実に有利だ。これを利用しない手はない。特にその中でも、この国の貴族の中では古い歴史を持つミスルトー侯爵家も併せれば強力な後ろ盾となってくれるはずだ。
「槍の使い方なら教えますよ。……ジェイドが」
「お前も槍は扱えるだろう!」
「魔導騎士に昇格してからは持たなくなったし、ジェイドのほうが従騎士時代から成績良かったじゃないか」
ゲームではシステム上、装備できない武器であっても持ち物欄には入れられた。武器も複数持ち歩けば普通に体格を上回るので、積載量を超えるとかそういったシステムもない。
そもそも武器熟練度と体格は『戦闘中』に武器を振るうのに必要なステータスだ。なので持ち上げるだけなら必要ない。
「実際に戦闘で振り回すのは無理だけど、持ち上げるくらいならギリギリできるかな」
それに神槍ゲイレルルの武器重量は僕の体格より上だが、全く持ち上げられない範囲じゃない。運搬をジェイドに任せれば短時間限定で持ち上げられるだろう。運搬まで自分でやったら翌日以降、しばらく腕が筋肉痛になりそうだ。
その後も休憩を挟みつつ少しづつ上り続け、五日半の時間をかけて霊峰ガリアの頂に辿り着いた。そこには石造りの祠がある。神話の時代に初代国王カーネリアンが建てさせたものだ。この祠の入り口は彼の血を引く者にしか開くことができないよう、魔法によるプロテクトが掛けられている。なので僕は手をかざすと、重厚な音を立てて封印の祠が開かれた。
僕は祠の中にある祭壇から神槍ゲイレルルを取り出すと、そのままジェイドに渡す。駄目だ、結構重い。こんなの振り回すとか、相当ムキムキじゃないと無理だろう。ゲーム画面では片手で槍を振り回すドット絵を採用していたけど、ここまで重いと無茶だったんじゃないかとさえ思えてしまう。
「さ~て、それじゃあ帰りは一気に戻ろうか」
「メテオライト様、下山のほうが危険です。それに今日はそろそろ日も暮れますし、野営の準備をいたしましょう」
「ああ、言い忘れてたっけ。二人とも、この腕輪を付けてくれるかい?」
僕は道具袋から腕輪を取り出すと、ヘリオドール達に一つずつ渡す。シスルに帰ってくる直前までマーリン様に手伝ってもらい、作っていた魔装具だ。
「何すかこの腕輪? 魔装具みたいですけど」
「リワープの腕輪の試作品さ。僧侶や賢者でなくてもリワープが使えるんだ。とはいえ、まだ試作品だから使用回数は一回でね。まあ簡単に言えば、魔晶石に座標登録した場所に帰ってこられる代物だよ」
魔晶石の準備に少し時間がかかってしまったのだが、これ自体は魔術の媒介――水晶さえあれば時間はかかるが作ることができる。術の源として僕の魔力を魔晶石に込めてあるが、兵種・吟遊詩人は魔力のステータス上限が賢者など他の魔道士系よりも低い。なので彼らが使うワープ・リワープに比べると移動範囲は狭まってしまう。だがこの霊峰ガリアの頂から麓まで下りるには問題ない。
そもそも『リワープの腕輪』は【レギンレイヴシリーズ】のかなり後続作品で登場したアイテムだ。遠い異大陸に存在するアイテムなので無理ということは無かったが、再現するのに時間がかかった。だが、その結果は満足いく仕上がりだ。
二人に使い方を説明し、順に使用すると問題なく術式が発動した。現在地は霊峰ガリアの麓だ。
「はあ~。古の魔女様に弟子入りしていたとは聞いてましたけど、こんな凄いもん作っちまうなんてメテオライト様って天才か何かですか?」
「ううん、草案だけ伝えて術式の構築はマーリン様に頼んじゃった。僕は魔晶石の試作で手一杯だし、賢者に昇格する必須条件である杖の才は持ち合わせていないからね」
「流石メテオライト様、ちゃっかりしてますね」
麓には一般人が立ち入らないように見張り小屋がある。そこで一晩を明かしたのちに、繋いでおいた馬でミスルトー家の邸へと戻ることとなった。ああ、柔らかいベッドと暖かい暖炉が恋しい。
0
お気に入りに追加
89
あなたにおすすめの小説
おっす、わしロマ爺。ぴっちぴちの新米教皇~もう辞めさせとくれっ!?~
月白ヤトヒコ
ファンタジー
教皇ロマンシス。歴代教皇の中でも八十九歳という最高齢で就任。
前任の教皇が急逝後、教皇選定の儀にて有力候補二名が不慮の死を遂げ、混乱に陥った教会で年功序列の精神に従い、選出された教皇。
元からの候補ではなく、支持者もおらず、穏健派であることと健康であることから選ばれた。故に、就任直後はぽっと出教皇や漁夫の利教皇と揶揄されることもあった。
しかし、教皇就任後に教会内でも声を上げることなく、密やかにその資格を有していた聖者や聖女を見抜き、要職へと抜擢。
教皇ロマンシスの時代は歴代の教皇のどの時代よりも数多くの聖者、聖女の聖人が在籍し、世の安寧に尽力したと言われ、豊作の時代とされている。
また、教皇ロマンシスの口癖は「わしよりも教皇の座に相応しいものがおる」と、非常に謙虚な人柄であった。口の悪い子供に「徘徊老人」などと言われても、「よいよい、元気な子じゃのぅ」と笑って済ませるなど、穏やかな好々爺であったとも言われている。
その実態は……「わしゃ、さっさと隠居して子供達と戯れたいんじゃ~っ!?」という、ロマ爺の日常。
短編『わし、八十九歳。ぴっちぴちの新米教皇。もう辞めたい……』を連載してみました。不定期更新。
プロミネンス~~獣人だらけの世界にいるけどやっぱり炎が最強です~~
笹原うずら
ファンタジー
獣人ばかりの世界の主人公は、炎を使う人間の姿をした少年だった。
鳥人族の国、スカイルの孤児の施設で育てられた主人公、サン。彼は陽天流という剣術の師範であるハヤブサの獣人ファルに預けられ、剣術の修行に明け暮れていた。しかしある日、ライバルであるツバメの獣人スアロと手合わせをした際、獣の力を持たないサンは、敗北してしまう。
自信の才能のなさに落ち込みながらも、様々な人の励ましを経て、立ち直るサン。しかしそんなサンが施設に戻ったとき、獣人の獣の部位を売買するパーツ商人に、サンは施設の仲間を奪われてしまう。さらに、サンの事を待ち構えていたパーツ商人の一人、ハイエナのイエナに死にかけの重傷を負わされる。
傷だらけの身体を抱えながらも、みんなを守るために立ち上がり、母の形見のペンダントを握り締めるサン。するとその時、死んだはずの母がサンの前に現れ、彼の炎の力を呼び覚ますのだった。
炎の力で獣人だらけの世界を切り開く、痛快大長編異世界ファンタジーが、今ここに開幕する!!!
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
蒼星伝 ~マッチ売りの男の娘はチート改造され、片翼の天使と成り果て、地上に舞い降りる剣と化す~
ももちく
ファンタジー
|神代《かみよ》の時代から、創造主:Y.O.N.Nと悪魔の統括者であるハイヨル混沌は激しい戦いを繰り返してきた。
その両者の戦いの余波を受けて、惑星:ジ・アースは4つに分かたれてしまう。
それから、さらに途方もない年月が経つ。
復活を果たしたハイヨル混沌は今度こそ、創造主;Y.O.N.Nとの決着をつけるためにも、惑星:ジ・アースを完全に暗黒の世界へと変えようとする。
ハイヨル混沌の支配を跳ね返すためにも、創造主:Y.O.N.Nのパートナーとも呼べる天界の主である星皇が天使軍団を率い、ハイヨル混沌軍団との戦いを始める。
しかし、ハイヨル混沌軍団は地上界を闇の世界に堕とすだけでなく、星皇の妻の命を狙う。
その計画を妨害するためにも星皇は自分の妾(男の娘)を妻の下へと派遣する。
幾星霜もの間、続いた創造主:Y.O.N.Nとハイヨル混沌との戦いに終止符を打つキーマンとなる星皇の妻と妾(男の娘)は互いの手を取り合う。
時にはぶつかり合い、地獄と化していく地上界で懸命に戦い、やがて、その命の炎を燃やし尽くす……。
彼女達の命の輝きを見た地上界の住人たちは、彼女たちの戦いの軌跡と生き様を『蒼星伝』として語り継ぐことになる。
「聖女に丸投げ、いい加減やめません?」というと、それが発動条件でした。※シファルルート
ハル*
ファンタジー
コミュ障気味で、中学校では友達なんか出来なくて。
胸が苦しくなるようなこともあったけれど、今度こそ友達を作りたい! って思ってた。
いよいよ明日は高校の入学式だ! と校則がゆるめの高校ということで、思いきって金髪にカラコンデビューを果たしたばかりだったのに。
――――気づけば異世界?
金髪&淡いピンクの瞳が、聖女の色だなんて知らないよ……。
自前じゃない髪の色に、カラコンゆえの瞳の色。
本当は聖女の色じゃないってバレたら、どうなるの?
勝手に聖女だからって持ち上げておいて、聖女のあたしを護ってくれる誰かはいないの?
どこにも誰にも甘えられない環境で、くじけてしまいそうだよ。
まだ、たった15才なんだから。
ここに来てから支えてくれようとしているのか、困らせようとしているのかわかりにくい男の子もいるけれど、ひとまず聖女としてやれることやりつつ、髪色とカラコンについては後で……(ごにょごにょ)。
――なんて思っていたら、頭頂部の髪が黒くなってきたのは、脱色後の髪が伸びたから…が理由じゃなくて、問題は別にあったなんて。
浄化の瞬間は、そう遠くはない。その時あたしは、どんな表情でどんな気持ちで浄化が出来るだろう。
召喚から浄化までの約3か月のこと。
見た目はニセモノな聖女と5人の(彼女に王子だと伝えられない)王子や王子じゃない彼らのお話です。
※残酷と思われるシーンには、タイトルに※をつけてあります。
29話以降が、シファルルートの分岐になります。
29話までは、本編・ジークムントと同じ内容になりますことをご了承ください。
本編・ジークムントルートも連載中です。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
過程をすっ飛ばすことにしました
こうやさい
ファンタジー
ある日、前世の乙女ゲームの中に悪役令嬢として転生したことに気づいたけど、ここどう考えても生活しづらい。
どうせざまぁされて追放されるわけだし、過程すっ飛ばしてもよくね?
そのいろいろが重要なんだろうと思いつつそれもすっ飛ばしました(爆)。
深く考えないでください。
転生したらただの女子生徒Aでしたが、何故か攻略対象の王子様から溺愛されています
平山和人
恋愛
平凡なOLの私はある日、事故にあって死んでしまいました。目が覚めるとそこは知らない天井、どうやら私は転生したみたいです。
生前そういう小説を読みまくっていたので、悪役令嬢に転生したと思いましたが、実際はストーリーに関わらないただの女子生徒Aでした。
絶望した私は地味に生きることを決意しましたが、なぜか攻略対象の王子様や悪役令嬢、更にヒロインにまで溺愛される羽目に。
しかも、私が聖女であることも判明し、国を揺るがす一大事に。果たして、私はモブらしく地味に生きていけるのでしょうか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる