74 / 140
第一部おまけ
オニキス01.リリエンソール渓谷の戦い・上
しおりを挟む
※20話以降21話あたり
誇り高きシスル王国の騎士は戦場を前に嘆いていた。厳しい訓練を経て叙勲を受けたにも関わらず、本来の役目を果たすことが出来ないからだ。それどころか全く真逆といってもいい事をしている。
「まったく……帝国への堤防であるはずのシスル王国軍が、な~んで守るべき聖王国に攻め込まなきゃなんないのかね」
「仕方ないだろう、俺たちは一介の軍人に過ぎん。上が決めたことに従わねばならない」
初動は気付かれることなく手早さを重視したが、今ではローレッタ聖王国に攻め込みだいぶ時間が経っている。我らの現在地は佳境ともいえる王都の手前――リリエンソール渓谷だ。しかしこの要所の攻略に我がシスル王国軍は手を焼いていた。
ローレッタ聖王国の北方に位置するリリエンソール渓谷は、その名の通りリリエンソール公爵家の領地にある。ここを進軍するにはどうあっても隊列が細長くなり、陣形が崩れてしまう時間のほうが長い。しかも左右には切り立った断崖があり、上から魔法や弓による一方的な攻撃を受ける危険をはらんでいる。
ただでさえ死角となる岩場が多くあるため、伏兵を配置しやすい地形なのだ。地の利は相手にある以上、慎重に兵を進める必要も出てくる。
リンデン帝国に降っている連合軍の目的は、このリリエンソール渓谷の突破だ。前線ではさっそく罠にかかっているようで、悲鳴と怒号がひっきりなしに聞こえてくる。
物見の報告によると敵軍の中に、かの有名な氷の魔女ミシェルを発見したというものがあった。彼女はその美しい容姿と、新たな氷魔法を開発したという功績で大陸中にその名を知られている賢者だ。
ローレッタ聖王国の大貴族――リリエンソール公爵家の令嬢という、何不自由ない環境に生まれたことを最大限に生かしたのだろう。魔道の研究には豊富な知識と莫大な予算が必要になると、宮廷魔術師たちが話していたのを覚えている。
しかしまさか、ここで目当ての人物である氷の魔女が登場するとは思ってもみなかった。今日の私は運がいいのかもしれない。だが問題はどうやって氷の魔女に接近するかだ。まずは彼女が布陣していると思われる場所を確認する。
ローレッタ軍の布陣は入り組んだ渓谷の一番奥――本陣にはリリエンソール公爵であり、軍師のモンタギューが居るとみて間違いないだろう。
先日交戦した部隊には聖騎士の団長が居たが、あれからそう時間は経っていない。壊滅に近い状態まで追い込んだので、少なくともあの部隊が立て直せるのはこちらが王都アヴァロンに辿り着いた頃だろう。この場には居ないと見て、まず間違いない。
そしてこちらから見て左舷にあたる断崖上に、おそらく氷の魔女が率いる中隊が布陣している。右舷にも魔導士と弓兵の混成部隊が配置され、進軍経路である前方には重騎士を主力に置いた防衛線が幾重にも張り巡らされている。その後衛にも配置されている弓兵からは攻撃がひっきりなしに続いていた。
国境を突破するにさいして少々非道な手を使ったが、これも最速で制圧するためだ。戦争の長期化は自軍にも敵軍にも損害が多くなり、普通に暮らしている民たちには苦しい生活を強いることにもつながる。これが普通の侵略戦争であれば、戦利品の減少など旨みが無くなる。
だがこちらが侵攻を早めた甲斐あって、落石計の準備はさほど整えられなかったようだ。視認できる範囲に巨岩はそう多く見られない。なので警戒すべきは近くの川を利用した水計のほうだろう。地の利がない我らにはこれが一番恐ろしい攻撃になる。
「オニキス将軍、如何される?」
「突撃するにも左右の崖にいる部隊が邪魔ですね。だが遅れてくるマグノリアに手柄を渡すわけにもいかない。隊を分けてそれぞれ攻略するのが最善か……。オブシディアン将軍はこのまま本隊の指揮を。ジェイドの隊は右舷崖上の部隊、私とヘリオドールの隊で左舷崖上の部隊を叩く」
「そうなると、こちらの動きは――」
この大隊の指揮官は私であるが、この参謀――オブシディアンは私にとって良い相談役でもある。一回りは年上の彼は、男爵家生まれの私から見ると家格も遙かに上だ。
しかしシスル王国軍は家柄など重視せず、実力のみで評価を下すのが建国以来のしきたりだ。しかし恥ずべき事に、近年では裏金などで将軍の位を手に入れる者が増えてきたのも事実である。
ローレッタ聖王国の腐敗に比べれば可愛らしいものなのだが、命がけの戦場で部下のことを考えない上司など迷惑以外の何ものでもないのだ。
「氷の魔女は生け捕りにするんですよね?」
「ああ、出来る限り丁重に扱ってくれ。彼女には頼みたいことがある」
このヘリオドールという魔導騎士は、少し言動に軽い物はあるが根は真面目な男だ。そして我が大隊のムードメーカーのような存在でもある。太陽のように眩しい笑顔に釣られ、思わず笑顔になったことが幾度もあった。
雷の魔法を得意としていて、魔法による攻撃を苦手とする者が多い我が隊にとっては彼の中隊が命綱にもなる。
「りょーかい。でも将軍が口説いたら案外落ちませんかね?」
「お前は何を言っているんだ」
やれやれ、といった様子でヘリオドールの軽口を流しているのはジェイドという聖騎士だ。彼は特に目立った身体能力は無いのだが、バランスの良いステータスと生来の器用さで数々の戦場を共に駆けてきた仲間である。
しかし『口説く』か。いままで考えたこともなかったが、相手が異性だからこそ出来る策ともいえる。歴史の中でも異性に誑かされ破滅した権力者なども一定数いたのだから、案外現実的な策なのかもしれない。
「だってさ、ジェイドもみたことあるだろ? 夜会で女性たちの視線と人気を独り占めにしてるオニキス将軍」
「たしかによく見る光景だがな。相手はローレッタ聖王国の大貴族だぞ? 並大抵の男では、真冬の我が国以上に冷たい視線で一瞥されて終わるとかなんとか……」
「だからこそだって。聖王国の貴族じゃ将軍ほどの男なんて見たことないだろうし」
確かに私は実家であるカクタス男爵家の人間としてや、一人の騎士として夜会など華やかな場に顔を出すことがあった。正直、そういった場は苦手だ。だがこれから先――メテオライト王子が帰還した時のことを考えると、必要な人脈を作るには避けて通れなかった。なので愛想笑いを顔面に張り付けて参加したものだ。
その時に貴族のご婦人方から熱の籠もった視線を浴びせ掛けられる――というのはよくあることであった。私はこのままいけば騎士団の政争を勝ち抜き、未来のシスル王国軍トップになるであろう男だ。見初められようと熱い視線を投げつけてくる女性の数など多すぎて数える気も起きなかった。
「はあ……試すだけだぞ?」
「オニキス将軍!?」
「私とて、それでミシェル嬢が降ってくれる――などとは思っていない。だが戦場で敵に口説かれるなど予想だにしないだろう? 意表を突くのに丁度いいと判断しただけだ」
私がヘリオドールの案を吞んだのが意外だったのか、珍しくオブシディアンが普段は冷静すぎて眉一つ動かない表情を崩した。だが意表を突き捕らえるためだといえば納得したのか、どういった言葉で気を引くか効率的な案を出してくる。
オブシディアンは名門ミスルトー侯爵であるが、この家は少々特殊な家だ。紆余曲折があった上で婿養子であった彼が乗っ取る形で現在に到っている。人心を動かすその手腕がここでも役に立ちそうだ。
彼ら三人には私の持っている前世の記憶を掻い摘んでだが話してある。酒の席だったので最初は冗談半分に聞いていた彼らだが、次第に理解を示してくれるようになっていた。今では私の計画に無くてはならない存在となっている。
「これより進軍を開始する。私に続け!」
部下たちに檄を飛ばすと愛馬を駆り戦場を進む。周囲の魔導士たちの魔法が発動するよりも早く接近し槍で貫きながら、指揮官である氷の魔女ミシェルのもとを目指した。
ローレッタ聖王国の北方に位置するこの地は、緑が多いこの国では珍しい乾燥地帯だ。もう少し南下すれば他の地とさして変わらぬ程度の緑に包まれている。馬が足を痛めないよう慎重かつ迅速に移動するには、ごつごつとした岩や断崖から落下してきたのであろう倒木が邪魔でしかない。
しかし敵地に入ってきた以上は資源を無駄にできない。今乗っているこの青毛の馬も私のイメージカラーである『黒』に合わせたのだ。軍馬の調教というのも手間と時間が掛かるので、ここで失うわけにもいかない。
誇り高きシスル王国の騎士は戦場を前に嘆いていた。厳しい訓練を経て叙勲を受けたにも関わらず、本来の役目を果たすことが出来ないからだ。それどころか全く真逆といってもいい事をしている。
「まったく……帝国への堤防であるはずのシスル王国軍が、な~んで守るべき聖王国に攻め込まなきゃなんないのかね」
「仕方ないだろう、俺たちは一介の軍人に過ぎん。上が決めたことに従わねばならない」
初動は気付かれることなく手早さを重視したが、今ではローレッタ聖王国に攻め込みだいぶ時間が経っている。我らの現在地は佳境ともいえる王都の手前――リリエンソール渓谷だ。しかしこの要所の攻略に我がシスル王国軍は手を焼いていた。
ローレッタ聖王国の北方に位置するリリエンソール渓谷は、その名の通りリリエンソール公爵家の領地にある。ここを進軍するにはどうあっても隊列が細長くなり、陣形が崩れてしまう時間のほうが長い。しかも左右には切り立った断崖があり、上から魔法や弓による一方的な攻撃を受ける危険をはらんでいる。
ただでさえ死角となる岩場が多くあるため、伏兵を配置しやすい地形なのだ。地の利は相手にある以上、慎重に兵を進める必要も出てくる。
リンデン帝国に降っている連合軍の目的は、このリリエンソール渓谷の突破だ。前線ではさっそく罠にかかっているようで、悲鳴と怒号がひっきりなしに聞こえてくる。
物見の報告によると敵軍の中に、かの有名な氷の魔女ミシェルを発見したというものがあった。彼女はその美しい容姿と、新たな氷魔法を開発したという功績で大陸中にその名を知られている賢者だ。
ローレッタ聖王国の大貴族――リリエンソール公爵家の令嬢という、何不自由ない環境に生まれたことを最大限に生かしたのだろう。魔道の研究には豊富な知識と莫大な予算が必要になると、宮廷魔術師たちが話していたのを覚えている。
しかしまさか、ここで目当ての人物である氷の魔女が登場するとは思ってもみなかった。今日の私は運がいいのかもしれない。だが問題はどうやって氷の魔女に接近するかだ。まずは彼女が布陣していると思われる場所を確認する。
ローレッタ軍の布陣は入り組んだ渓谷の一番奥――本陣にはリリエンソール公爵であり、軍師のモンタギューが居るとみて間違いないだろう。
先日交戦した部隊には聖騎士の団長が居たが、あれからそう時間は経っていない。壊滅に近い状態まで追い込んだので、少なくともあの部隊が立て直せるのはこちらが王都アヴァロンに辿り着いた頃だろう。この場には居ないと見て、まず間違いない。
そしてこちらから見て左舷にあたる断崖上に、おそらく氷の魔女が率いる中隊が布陣している。右舷にも魔導士と弓兵の混成部隊が配置され、進軍経路である前方には重騎士を主力に置いた防衛線が幾重にも張り巡らされている。その後衛にも配置されている弓兵からは攻撃がひっきりなしに続いていた。
国境を突破するにさいして少々非道な手を使ったが、これも最速で制圧するためだ。戦争の長期化は自軍にも敵軍にも損害が多くなり、普通に暮らしている民たちには苦しい生活を強いることにもつながる。これが普通の侵略戦争であれば、戦利品の減少など旨みが無くなる。
だがこちらが侵攻を早めた甲斐あって、落石計の準備はさほど整えられなかったようだ。視認できる範囲に巨岩はそう多く見られない。なので警戒すべきは近くの川を利用した水計のほうだろう。地の利がない我らにはこれが一番恐ろしい攻撃になる。
「オニキス将軍、如何される?」
「突撃するにも左右の崖にいる部隊が邪魔ですね。だが遅れてくるマグノリアに手柄を渡すわけにもいかない。隊を分けてそれぞれ攻略するのが最善か……。オブシディアン将軍はこのまま本隊の指揮を。ジェイドの隊は右舷崖上の部隊、私とヘリオドールの隊で左舷崖上の部隊を叩く」
「そうなると、こちらの動きは――」
この大隊の指揮官は私であるが、この参謀――オブシディアンは私にとって良い相談役でもある。一回りは年上の彼は、男爵家生まれの私から見ると家格も遙かに上だ。
しかしシスル王国軍は家柄など重視せず、実力のみで評価を下すのが建国以来のしきたりだ。しかし恥ずべき事に、近年では裏金などで将軍の位を手に入れる者が増えてきたのも事実である。
ローレッタ聖王国の腐敗に比べれば可愛らしいものなのだが、命がけの戦場で部下のことを考えない上司など迷惑以外の何ものでもないのだ。
「氷の魔女は生け捕りにするんですよね?」
「ああ、出来る限り丁重に扱ってくれ。彼女には頼みたいことがある」
このヘリオドールという魔導騎士は、少し言動に軽い物はあるが根は真面目な男だ。そして我が大隊のムードメーカーのような存在でもある。太陽のように眩しい笑顔に釣られ、思わず笑顔になったことが幾度もあった。
雷の魔法を得意としていて、魔法による攻撃を苦手とする者が多い我が隊にとっては彼の中隊が命綱にもなる。
「りょーかい。でも将軍が口説いたら案外落ちませんかね?」
「お前は何を言っているんだ」
やれやれ、といった様子でヘリオドールの軽口を流しているのはジェイドという聖騎士だ。彼は特に目立った身体能力は無いのだが、バランスの良いステータスと生来の器用さで数々の戦場を共に駆けてきた仲間である。
しかし『口説く』か。いままで考えたこともなかったが、相手が異性だからこそ出来る策ともいえる。歴史の中でも異性に誑かされ破滅した権力者なども一定数いたのだから、案外現実的な策なのかもしれない。
「だってさ、ジェイドもみたことあるだろ? 夜会で女性たちの視線と人気を独り占めにしてるオニキス将軍」
「たしかによく見る光景だがな。相手はローレッタ聖王国の大貴族だぞ? 並大抵の男では、真冬の我が国以上に冷たい視線で一瞥されて終わるとかなんとか……」
「だからこそだって。聖王国の貴族じゃ将軍ほどの男なんて見たことないだろうし」
確かに私は実家であるカクタス男爵家の人間としてや、一人の騎士として夜会など華やかな場に顔を出すことがあった。正直、そういった場は苦手だ。だがこれから先――メテオライト王子が帰還した時のことを考えると、必要な人脈を作るには避けて通れなかった。なので愛想笑いを顔面に張り付けて参加したものだ。
その時に貴族のご婦人方から熱の籠もった視線を浴びせ掛けられる――というのはよくあることであった。私はこのままいけば騎士団の政争を勝ち抜き、未来のシスル王国軍トップになるであろう男だ。見初められようと熱い視線を投げつけてくる女性の数など多すぎて数える気も起きなかった。
「はあ……試すだけだぞ?」
「オニキス将軍!?」
「私とて、それでミシェル嬢が降ってくれる――などとは思っていない。だが戦場で敵に口説かれるなど予想だにしないだろう? 意表を突くのに丁度いいと判断しただけだ」
私がヘリオドールの案を吞んだのが意外だったのか、珍しくオブシディアンが普段は冷静すぎて眉一つ動かない表情を崩した。だが意表を突き捕らえるためだといえば納得したのか、どういった言葉で気を引くか効率的な案を出してくる。
オブシディアンは名門ミスルトー侯爵であるが、この家は少々特殊な家だ。紆余曲折があった上で婿養子であった彼が乗っ取る形で現在に到っている。人心を動かすその手腕がここでも役に立ちそうだ。
彼ら三人には私の持っている前世の記憶を掻い摘んでだが話してある。酒の席だったので最初は冗談半分に聞いていた彼らだが、次第に理解を示してくれるようになっていた。今では私の計画に無くてはならない存在となっている。
「これより進軍を開始する。私に続け!」
部下たちに檄を飛ばすと愛馬を駆り戦場を進む。周囲の魔導士たちの魔法が発動するよりも早く接近し槍で貫きながら、指揮官である氷の魔女ミシェルのもとを目指した。
ローレッタ聖王国の北方に位置するこの地は、緑が多いこの国では珍しい乾燥地帯だ。もう少し南下すれば他の地とさして変わらぬ程度の緑に包まれている。馬が足を痛めないよう慎重かつ迅速に移動するには、ごつごつとした岩や断崖から落下してきたのであろう倒木が邪魔でしかない。
しかし敵地に入ってきた以上は資源を無駄にできない。今乗っているこの青毛の馬も私のイメージカラーである『黒』に合わせたのだ。軍馬の調教というのも手間と時間が掛かるので、ここで失うわけにもいかない。
0
お気に入りに追加
89
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢の断罪現場に居合わせた私が巻き込まれた悲劇
藍生蕗
ファンタジー
悪役令嬢と揶揄される公爵令嬢フィラデラが公の場で断罪……されている。
トリアは会場の端でその様を傍観していたが、何故か急に自分の名前が出てきた事に動揺し、思わず返事をしてしまう。
会場が注目する中、聞かれる事に答える度に場の空気は悪くなって行って……
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
断罪される1か月前に前世の記憶が蘇りました。
みちこ
ファンタジー
両親が亡くなり、家の存続と弟を立派に育てることを決意するけど、ストレスとプレッシャーが原因で高熱が出たことが切っ掛けで、自分が前世で好きだった小説の悪役令嬢に転生したと気が付くけど、小説とは色々と違うことに混乱する。
主人公は断罪から逃れることは出来るのか?
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる