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リリティスとの旅
#33 聖騎士、意外とチョロかった
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幸い、逃げたリリティスの馬もすぐに主人を心配して戻ってきた。
泉に戻るやいなや、リリティスは飛び込むようにきれいな水に入って、全身にこびりついた粘液や藻を洗い落とし始めた。
「お、おれは向こうで火を起こしてるから」
木陰から声をかける遊太に、リリティスが遠慮がちに言う。
「あ、あの……」
「だ、大丈夫! もう覗かないから安心して!」
ちょっとだけためらった末、リリティスは思い切って口にする。
「いえ、そうじゃなくて、あの……怖いので、あまり遠くへ行かないでください……」
むっはー。
急にしおらしくなる美少女騎士。たまらん。
遊太の胸に湧き上がる萌えとほっこり感。
「わ、わかった。ここにいるよ」
「ありがとうごさいます……あ、あの……」
「うん。なに?」
リリティスはさらにためらいがちに、弱々しく請う。
「せ、せ、背中を……洗うのを、手伝っていただけませんか……?」
「えっ! いいの!? やった! 洗う洗う!」
思わず遊太は、木陰からびよーんと飛び出す。
膝まで水に浸かったリリティスの後ろ姿を、魔法のランタンがぼんやり照らしている。
長い金髪は肩の前に集められていて、うなじから細い背中、そして芸術的に美しいお尻がすっかりと露わに。
うーむ。この美少女は後ろ姿も完璧にきれいだ。
そしてぐうシコだ。
ズボンが濡れるのも構わず、遊太は泉に足を入れた。
「で、では、し、失礼します」
手で水をすくって、リリティスの白い背中にそっと触れる。
「あ……!」
ぴくん。リリティスがわずかに身を震わせる。
遊太もギクッとする。
「ご、ごめん。痛かった?」
「い、いえ……その、と、と、殿方に肌を触れられるなど、う、生まれてはじめてで……なんだか、ヘンな感じがします」
「あのー、お、おれも慣れてないもんで……なんかすいません」
肩越しに振り返って、リリティスはぽっと上気した横顔を見せた。
「つ、続けて……ください……」
「ありがとうごさいます! 心をこめてやらせてもらいます!」
今度は両手を、肩から腰のくびれまでゆっくりと滑りおろし、乾きかけたネトネトを落としてやる。
「あ……くうんっ!」
リリティスは指を噛んで、ヘンな声が洩れてしまうのを懸命にこらえている。
無意識に体はヒクヒクと震え、太ももにきゅっと力が入っている。
遊太は思った。
(エッロっ! 女子の体エッロっ!)
もはや遊太を止めるものはない。
目を下に向ければ、そこにはリリティスの、小ぶりな果実のようなお尻が揺れている。
思い切って、遊太は両手をその頂きへ進ませた。
リリティスの声がさらに大きくなる。
「あ……! お、お尻は、お尻は……自分で洗えますから……そこはだめです……!」
しかし言葉とは裏腹に、リリティスは逃げようとも、遊太の手を払いのけようともしない。
両手で唇を覆い、せつなげな目つきで遊太をチラッと見ただけだ。
(……行っちゃっていいんじゃないでしょうかこれは!)
「いやいや。ちゃんときれいにしないとですよ、ここは特に!」
眼光を爛々とさせて、遊太はさらに完璧な曲線を描くヒップラインに手をのばす。
「ああ、いけません……こんなところを殿方に触らせたなんて騎士団長さまに知られたら、すごく叱られてしまいます」
首をふりふりするリリティスだが、その仕草はどう見ても拒絶というよりおねだりだ。
「だ、だ、大丈夫です! 汚れを洗ってるだけですから! いやらしい行為ではありませんから!」
声をでんぐり返らせて言い訳する遊太。
どう好意的に解釈してもその目つきは、いやらしい行為に及ばんとする男子そのものだったが。
「そ、そうです……よね。仕方ないですよね……ど、どうぞ……」
リリティスも完全に納得して、きゅっと目を閉じて遊太を受け入れる体勢。
「では、いただきます!」
遊太の手が、リリティスのお尻に触れる、その直前。
「とーう!」
どこからかすっ飛んできた人間態アフラのミサイルキックが、真上から遊太を一撃する。
「げぶっ!」
遊太は頭から水に突っ込まされ、リリティスは「きゃー!」と悲鳴をあげる。
「なにすんだよ! いいとこだったのに!」
水から顔を出した遊太、怒りの抗議。
キック炸裂からひらりと岸に舞い降りたアフラは、平然と乱れた髪をかき上げる。
「お楽しみはそこまでじゃ」
「うおー! また寸止めかよ! ああ行き場のないおれのダイナマイトパッションがあー!」
アフラはこのうえなく満足そうに目を細めた。
「うむうむ、それでよい。我が身に力が降り注ぐ心地じゃ」
アフラは遊太に向かって大きく腕をひろげて胸をそらした。
「くそう! おれの欲求不満をしこたま浴びやがって! この外道!」
ばしゃんと水を叩いて、悔し涙にくれる遊太であった。
泉に戻るやいなや、リリティスは飛び込むようにきれいな水に入って、全身にこびりついた粘液や藻を洗い落とし始めた。
「お、おれは向こうで火を起こしてるから」
木陰から声をかける遊太に、リリティスが遠慮がちに言う。
「あ、あの……」
「だ、大丈夫! もう覗かないから安心して!」
ちょっとだけためらった末、リリティスは思い切って口にする。
「いえ、そうじゃなくて、あの……怖いので、あまり遠くへ行かないでください……」
むっはー。
急にしおらしくなる美少女騎士。たまらん。
遊太の胸に湧き上がる萌えとほっこり感。
「わ、わかった。ここにいるよ」
「ありがとうごさいます……あ、あの……」
「うん。なに?」
リリティスはさらにためらいがちに、弱々しく請う。
「せ、せ、背中を……洗うのを、手伝っていただけませんか……?」
「えっ! いいの!? やった! 洗う洗う!」
思わず遊太は、木陰からびよーんと飛び出す。
膝まで水に浸かったリリティスの後ろ姿を、魔法のランタンがぼんやり照らしている。
長い金髪は肩の前に集められていて、うなじから細い背中、そして芸術的に美しいお尻がすっかりと露わに。
うーむ。この美少女は後ろ姿も完璧にきれいだ。
そしてぐうシコだ。
ズボンが濡れるのも構わず、遊太は泉に足を入れた。
「で、では、し、失礼します」
手で水をすくって、リリティスの白い背中にそっと触れる。
「あ……!」
ぴくん。リリティスがわずかに身を震わせる。
遊太もギクッとする。
「ご、ごめん。痛かった?」
「い、いえ……その、と、と、殿方に肌を触れられるなど、う、生まれてはじめてで……なんだか、ヘンな感じがします」
「あのー、お、おれも慣れてないもんで……なんかすいません」
肩越しに振り返って、リリティスはぽっと上気した横顔を見せた。
「つ、続けて……ください……」
「ありがとうごさいます! 心をこめてやらせてもらいます!」
今度は両手を、肩から腰のくびれまでゆっくりと滑りおろし、乾きかけたネトネトを落としてやる。
「あ……くうんっ!」
リリティスは指を噛んで、ヘンな声が洩れてしまうのを懸命にこらえている。
無意識に体はヒクヒクと震え、太ももにきゅっと力が入っている。
遊太は思った。
(エッロっ! 女子の体エッロっ!)
もはや遊太を止めるものはない。
目を下に向ければ、そこにはリリティスの、小ぶりな果実のようなお尻が揺れている。
思い切って、遊太は両手をその頂きへ進ませた。
リリティスの声がさらに大きくなる。
「あ……! お、お尻は、お尻は……自分で洗えますから……そこはだめです……!」
しかし言葉とは裏腹に、リリティスは逃げようとも、遊太の手を払いのけようともしない。
両手で唇を覆い、せつなげな目つきで遊太をチラッと見ただけだ。
(……行っちゃっていいんじゃないでしょうかこれは!)
「いやいや。ちゃんときれいにしないとですよ、ここは特に!」
眼光を爛々とさせて、遊太はさらに完璧な曲線を描くヒップラインに手をのばす。
「ああ、いけません……こんなところを殿方に触らせたなんて騎士団長さまに知られたら、すごく叱られてしまいます」
首をふりふりするリリティスだが、その仕草はどう見ても拒絶というよりおねだりだ。
「だ、だ、大丈夫です! 汚れを洗ってるだけですから! いやらしい行為ではありませんから!」
声をでんぐり返らせて言い訳する遊太。
どう好意的に解釈してもその目つきは、いやらしい行為に及ばんとする男子そのものだったが。
「そ、そうです……よね。仕方ないですよね……ど、どうぞ……」
リリティスも完全に納得して、きゅっと目を閉じて遊太を受け入れる体勢。
「では、いただきます!」
遊太の手が、リリティスのお尻に触れる、その直前。
「とーう!」
どこからかすっ飛んできた人間態アフラのミサイルキックが、真上から遊太を一撃する。
「げぶっ!」
遊太は頭から水に突っ込まされ、リリティスは「きゃー!」と悲鳴をあげる。
「なにすんだよ! いいとこだったのに!」
水から顔を出した遊太、怒りの抗議。
キック炸裂からひらりと岸に舞い降りたアフラは、平然と乱れた髪をかき上げる。
「お楽しみはそこまでじゃ」
「うおー! また寸止めかよ! ああ行き場のないおれのダイナマイトパッションがあー!」
アフラはこのうえなく満足そうに目を細めた。
「うむうむ、それでよい。我が身に力が降り注ぐ心地じゃ」
アフラは遊太に向かって大きく腕をひろげて胸をそらした。
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