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45 インスタント・ファミリア
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たしかに単純な探し物ではない可能性は高い。だけど手がかりがなにもない。このままではこの第2層でかなりの日数を足止めをされる可能性も出てきた。
「それならやり方を変えればいいと思う」
私はある提案を皆に説明した。
翌日の朝、まだ8時になる前から私は空を飛んで鳥を見つけては〝寄宿使役〟の魔法を掛けていく。
朝、8時になるとセーフティーエリアにあるコマンド画面の時間が進み始めた。
私は制限時間の時計の針が動き始めた瞬間、1羽の鳥の視覚を通して、すばやく移動しているゾンキと呼ばれる猿の魔物を発見した。その背中には銀色に光る弓矢が縛られている。
だから探知で引っ掛からなかったんだ……。常に人の気配を察知して逃げ回られられたら見つかりっこない。
だけど私の視界は今は300は超える。使役している鳥たちに追跡させながら、私たちもその場へ急行してゾンキを仕留めて真銀の弓矢をゲットした。
そのまま第3層へと移動すると、第3層のちょうど中央のところにセーフティーエリアがあった。
───────────────
ダンジョン3層のクリア条件
出現する骸骨兵をすべて倒し浄化させる。
骸骨騎士より〝髑髏の眼〟を手に入れる。
───────────────
第3層は木々がなくゴツゴツした岩と砂漠が広がっており、食料になるようなものが何もない。なのでこの層は早く切り抜けたいところだが、日没まで探したが、骸骨兵が1体も見つけられなかった。
え~~~ッ今ごろ!?
夜中になんとなく目を覚めた。見るとセーフティエリアをぐるりと骸骨兵が取り囲んでいた。夜しか活動できないタイプだったんだ。
皆を起こして、準備を整える。透明の家のドアを開けた瞬間、風魔法を発動し、群がっていた骸骨兵を吹き飛ばした。
骸骨兵達が立ち上がっている間にセーフティエリアから出て半円系になって魔法で応戦を始める。
水魔法があまり効果がない。水の弾丸で打ち抜いても水の槍で貫いても、再び立ち上がり落ちた腕や頭を自分にくっつけてまた襲い掛かってくる。皆、私と同じように再び立ち上がってくる骸骨兵に苦戦しているが、レオナード皇子の相手だけは立ち上がってこないのが見えた。皇子が使っている銃光剣で斬撃や銃撃を浴びた骸骨兵は砂のように細かく砕けて元に戻らない。
「サラサ、光魔法をお願い」
「うん、任せて」
大気中から白い光に包まれた煙がサラサの元へ絹糸のように漂いカラダのまわりへ集まっていく。
「紫光風」
相変わらず魔法を詠唱無しで使っている。私の方は短文詠唱に変換できても無詠唱にはならないので、サラサが羨ましい。
白から紫色に変わった光煙が1,000体以上はいる骸骨兵を灰へと変えていく。
あらまあ、なんということでしょう。
骸骨騎士と見られる魔物も木の陰に隠れていたようだが、サラサの光魔法にやられて、叫び声をあげながら灰になって消え、地面へビー玉くらいの〝髑髏の眼〟が落ちた。
鑑定魔法を使って髑髏の眼が何に使えるのか調べてみた。すると髑髏の眼はひとつだと使えず、もうひとつ手に入れて初めて効果が発動するマジックアイテムになっていた。魔力を込めて発動すると髑髏の視界に映るものすべての動きを極端に遅くさせる効果があるので使い方次第ではかなり有用なマジックアイテムといえる。
次の日の朝、条件を達成した私たちは第4層へと降りたが、セーフティエリアが見当たらない。焚火台のそばにコマンド画面が表示されるため、第4層のクリア条件がわからずしばらく探しまわっていたが1時間後、ようやく見つけた。──まさか天井にくっついているなんて。
一応、パルミッツ学院で1学期に浮遊魔法は全員習っているので飛べるはずだが200メートル近くの高さにあるセーフティエリアまで、自信のない数人は私が遠隔魔法で運んであげた。
「それならやり方を変えればいいと思う」
私はある提案を皆に説明した。
翌日の朝、まだ8時になる前から私は空を飛んで鳥を見つけては〝寄宿使役〟の魔法を掛けていく。
朝、8時になるとセーフティーエリアにあるコマンド画面の時間が進み始めた。
私は制限時間の時計の針が動き始めた瞬間、1羽の鳥の視覚を通して、すばやく移動しているゾンキと呼ばれる猿の魔物を発見した。その背中には銀色に光る弓矢が縛られている。
だから探知で引っ掛からなかったんだ……。常に人の気配を察知して逃げ回られられたら見つかりっこない。
だけど私の視界は今は300は超える。使役している鳥たちに追跡させながら、私たちもその場へ急行してゾンキを仕留めて真銀の弓矢をゲットした。
そのまま第3層へと移動すると、第3層のちょうど中央のところにセーフティーエリアがあった。
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ダンジョン3層のクリア条件
出現する骸骨兵をすべて倒し浄化させる。
骸骨騎士より〝髑髏の眼〟を手に入れる。
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第3層は木々がなくゴツゴツした岩と砂漠が広がっており、食料になるようなものが何もない。なのでこの層は早く切り抜けたいところだが、日没まで探したが、骸骨兵が1体も見つけられなかった。
え~~~ッ今ごろ!?
夜中になんとなく目を覚めた。見るとセーフティエリアをぐるりと骸骨兵が取り囲んでいた。夜しか活動できないタイプだったんだ。
皆を起こして、準備を整える。透明の家のドアを開けた瞬間、風魔法を発動し、群がっていた骸骨兵を吹き飛ばした。
骸骨兵達が立ち上がっている間にセーフティエリアから出て半円系になって魔法で応戦を始める。
水魔法があまり効果がない。水の弾丸で打ち抜いても水の槍で貫いても、再び立ち上がり落ちた腕や頭を自分にくっつけてまた襲い掛かってくる。皆、私と同じように再び立ち上がってくる骸骨兵に苦戦しているが、レオナード皇子の相手だけは立ち上がってこないのが見えた。皇子が使っている銃光剣で斬撃や銃撃を浴びた骸骨兵は砂のように細かく砕けて元に戻らない。
「サラサ、光魔法をお願い」
「うん、任せて」
大気中から白い光に包まれた煙がサラサの元へ絹糸のように漂いカラダのまわりへ集まっていく。
「紫光風」
相変わらず魔法を詠唱無しで使っている。私の方は短文詠唱に変換できても無詠唱にはならないので、サラサが羨ましい。
白から紫色に変わった光煙が1,000体以上はいる骸骨兵を灰へと変えていく。
あらまあ、なんということでしょう。
骸骨騎士と見られる魔物も木の陰に隠れていたようだが、サラサの光魔法にやられて、叫び声をあげながら灰になって消え、地面へビー玉くらいの〝髑髏の眼〟が落ちた。
鑑定魔法を使って髑髏の眼が何に使えるのか調べてみた。すると髑髏の眼はひとつだと使えず、もうひとつ手に入れて初めて効果が発動するマジックアイテムになっていた。魔力を込めて発動すると髑髏の視界に映るものすべての動きを極端に遅くさせる効果があるので使い方次第ではかなり有用なマジックアイテムといえる。
次の日の朝、条件を達成した私たちは第4層へと降りたが、セーフティエリアが見当たらない。焚火台のそばにコマンド画面が表示されるため、第4層のクリア条件がわからずしばらく探しまわっていたが1時間後、ようやく見つけた。──まさか天井にくっついているなんて。
一応、パルミッツ学院で1学期に浮遊魔法は全員習っているので飛べるはずだが200メートル近くの高さにあるセーフティエリアまで、自信のない数人は私が遠隔魔法で運んであげた。
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