【完結】後輩の当真くんが、やけに可愛いんだが？

短編形式

【６７】偽装結婚したのである

　BLの世界はまだ世の中には受け入れられてないので、あくまで水面下で動く必要がある。
　別に推しとアレやコレやをしたいわけではなく、近くにいるだけで我輩は満足なのである。

　なので、我輩に学生時代から好意を抱いていた女性と結婚した。
　しかし、一緒に生活すると、我輩の色々な癖がバレてしまい、ベッドのうえで正座させられて色々と白状させられたのである。それで破局となったが、わずか半年での出来事だった。

　まあ、一生独身でもよかろう。
　小介きゅんに仕事をいろいろと教えて３年、あっという間に仕事に必要なスキルや知識といったノウハウをマスターし、さらに自分でアレンジして改良するところまで成長した。

　１年目のあの初々しさが、遠い過去のようで悲しい。
　小介きゅんは女性にあまり興味がないのか、女性陣から飲みのお誘いを受けても我輩と同じくやんわり毎回断るので、ワンチャンあるかと期待したが、なにもないまま、３年が経過した。