【完結】後輩の当真くんが、やけに可愛いんだが？

短編形式

【６６】スーパールーキーが現れたのである

　我輩は御堂 一明みどう かずあき、とある会社の営業５課で働いているものである。
　口調がおかしい？　心配せんでよい。我輩の『素』はコチラである。

　趣味は読書、ただしBL誌がメインと言っておこう。
　社会人になって、我輩は他の男性と違うと気が付いた。たしかに学生の頃、更衣室で他の男子たちと群れているのが、すごく楽しかったのを覚えている。

　ステキなひととの巡り合いを妄想すること７年……いつの間にか三十路みそじに突入してしまった。

　しかし、ようやく現れた我輩の救世主。会社にとってはスーパールーキー「那珂川 小介」……。

　当時、その前の年まで営業部は営業４課までしかなかったが、「鬼の熊田」と異名を持つ、熊田課長を５課長にした組織が新設され、すっかり元気のなくなった熊田課長の元には希望者が集まらなかったが、小介きゅん・・・が配属されることを聞いた我輩はもろ手を挙げて、営業５課への異動を希望したのである。