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短編形式

【30】いいところを見せただけだが

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「へぇ~弓道をやってたんだ」
「はい♪」

 ちなみに高校は弓道部だったが、小・中学校の頃は剣道を習っていたそうだ。
 いやぁ、凛々しかったな……。ゾクゾクが止まらなかった俺は、やっぱり自分はどうかしていると思う。

 じゃあ、俺も少しはカッコいいところを見せないと。

『パシュッ』──「すごーい。5本連続スリーポイント」

 ズボンが割とタイトなものを履いているので、激しい動きはできないから、3ON3のブースに入って、シュートだけをする。
 
 中学、高校とバスケでレギュラーだったので、この複合施設のなかでいちばんアピールできるのはバスケだった。

「じゃ、ボクも……ていっ」

 当真くんが、リングのすぐ近くで、女子がよくやる両手で打つシュートで、ゴールを狙うも、ボールがリングに当たって跳ね返り、おでこに『ぺちっ』と当たって痛がっている。

「いった~~い!」

『ゾクッ』

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