【完結】後輩の当真くんが、やけに可愛いんだが？

短編形式

【２７】片付いたんだが？

「当真くん、さっきはありがとう。うるさい瀬下を連れていってくれて」
「いいえ～、仕事は終わりましたか？」
「ああ、来週までの重いヤツはひとつ残っているが、週明け仕事を１０個みるよりは全然いいよ」

　定時になったので、当真くんと会社から出て、歩道を歩いている。

　ちなみに瀬下は、今日中にやらないといけない急ぎの案件に帰る間際に気が付き、御堂係長に残業を言い渡されていた。

「だって……」
「うん？」

　モジモジする当真くん、どうしたんだ？

「先輩と一緒に帰りたかったから」

『ゾクッ』