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過去

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「それじゃ、私着替えて来るので」

「あ?ああ 」

ツルナに託された荷物を抱えて立ち上がると、隣にいたチガヤが頷いた。

すると、

「俺も着いていく。着替え中に魔物が出たらヤバいからな」

ロイが剣に手をかけて言った。

「とか言ってー、覗いちゃダメですよ?」

「誰が覗くか!こんな――」

「貧乳で悪かったですねー」

チガヤが茶化し、ロイが焦って何か言いかける。

が、わかってますよ。

自分の短所くらい!

「だ、誰もそんなこと言ってないだろ」

ロイが慌てて言うが、もう遅い。

「いいんです、わかってますから」

「たく、昔からお前は――」

「え?ロイさん今なんて?」

  こいつ(・・・)昔って言った?

「いや、それは――」

「ロイさん、正直に答えてください。あなた、本当にロイって名前なんですか?」

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