『高校生活』

第1話。

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　僕は、佐賀県にある某有名進学校で、学生生活を送った。入学してから、勉強はあまりせずに、部活で剣道ばかりやって、過ごした。はっきり言って、荒れた学生生活だった。それは、言える。まあ、はっきり言えば、バンカラな学校で、高校三年間を過ごしたということだ。
　高校時代、勉強をしたという記憶は、あまりない。元々、文系で、日本史が好きだったし、小論文も得意だったので、大学受験は、私立文系を選んだ。元来、文章を書くのが得手で、何かを書くことに抵抗がなかったのだ。高校時代も、作文だけは、抜群に上手かった。いつしか、社会人になったら、文章を書く仕事をしたいと願っていたのだし、実際、僕が今、四十四歳で、小説家として、文筆の仕事をしているのも、当時から、書くことに抵抗がなかったからだ。
　僕自身、勉強は、程々だった。元々、学習能力は高くても、受験勉強はしなかったし、楽勝で、受験をクリアして、大学に入ったから、入学後、蝉の殻が抜けたように勉強しなくなった。いや、学部の勉強や研究が手に付かなかったというべきか？僕はそうやって、大学生活を送ったのだ。高校時代よりも、もっと荒れた。今から書きたいのは、僕の高校生活だ。（以下次号）