『今すぐ、会いたい』

篠崎俊樹

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第13話。

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 俺にとって、新聞店の仕事は、退屈だ。電動自転車で朝倉市の山の中の集落を回るのが仕事で、俺は、夜明けごろに、自宅を出て、午前四時には、新聞店に着き、仕事を開始する。まずは、集荷して、それから、荷積みして、仕事開始だ。俺にとって、朝の朝倉は、真っ暗で、険しい山などもあって、忙しいのだが、何とか、頑張る。俺にとって、正規の仕事じゃなくて、あくまで、アルバイトだ。別に、ずっと続ける仕事じゃない。単に、今、四十代だから、やってみようというだけで、五十代になれば、考えさせてもらう。そう思っている。俺にとって、父親が働けないことは、はっきり言って、重症だと思う。俺が、電動自転車で回って、新聞を各家庭に配って、初めて収入が発生して、安定する。それが、俺の仕事だ。俺にとって、あと興味があるのは、ユーチューブを見ることだった。俺にとって、これが、最高にできることで、別に、喉が渇けば、水だって飲むし、コーヒーだって、朝は、必ず口にしている。あと、必ず、ご飯を炊いてから、寝る。俺にとって、何もできない父親に代わって、家計を助けるのが、仕事だった。(以下次号)

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