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第11話。
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朝倉署の刑事の北原が、俺に、
「陽一さん(父の名だが……)は、素行がお悪いですね」
と言って、苦笑いをした。その通りだ。父親は、女子高生などを見ると、脇に寄って、屈んで、スカートの中を覗き込もうとする。はっきり言って、変態の域を出ない。俺は、それを考えるにつれ、父親が、アダルトビデオと、現実を考え違いしていると思った。実際、そうだ。アダルトビデオは、罪がない。単に、芝居だから……。でも、実際、痴漢をやるのは、犯罪だ。俺は、北原に謝っておいた。「すみません。父親は、もう、現実と妄想の区別が付かなくなってるんです」と。そう謝るしかないのだ。実際、父親は、いやらしい。あの目つきは汚くて、実際、ビデオで見る女のセックスと、現実を倒錯している。俺は、それを思うにつれ、父親に関しては、もう、一切投げたのだ。それでいいと思った。実際、そうだ。父親は、もう廃人なのだ。俺は、いつしか、そう思うようになった。(以下次号)
朝倉署の刑事の北原が、俺に、
「陽一さん(父の名だが……)は、素行がお悪いですね」
と言って、苦笑いをした。その通りだ。父親は、女子高生などを見ると、脇に寄って、屈んで、スカートの中を覗き込もうとする。はっきり言って、変態の域を出ない。俺は、それを考えるにつれ、父親が、アダルトビデオと、現実を考え違いしていると思った。実際、そうだ。アダルトビデオは、罪がない。単に、芝居だから……。でも、実際、痴漢をやるのは、犯罪だ。俺は、北原に謝っておいた。「すみません。父親は、もう、現実と妄想の区別が付かなくなってるんです」と。そう謝るしかないのだ。実際、父親は、いやらしい。あの目つきは汚くて、実際、ビデオで見る女のセックスと、現実を倒錯している。俺は、それを思うにつれ、父親に関しては、もう、一切投げたのだ。それでいいと思った。実際、そうだ。父親は、もう廃人なのだ。俺は、いつしか、そう思うようになった。(以下次号)
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