圏ガク!!

はなッぱち

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蜜月

努力の成果

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 貪欲に快感を得ようと、自然と腰が動いてしまうが、それすら先輩は自分の座る位置をずらし阻止してきた。

「もう大丈夫だよ。早く先輩の入れて」

 指を出し入れするクチャクチャという音で、思考まで嬲られているような状態になり、エロい気分ばかり盛り上げやがってと抗議する。

「ん、そんな焦らなくてもいいだろ。なんなら、少し眠っててもいいぞ」

「ケツに指突っ込まれながらウトウト出来ると思ってんのか!」

 オレを何だと思っているのか。腹が立って声を荒げたが、恐ろしい事にケツを開発中の手とは逆の手で、愛撫ならぬ指圧を繰り出した先輩を前に、オレは十分以上ウトウトしてしまった。

「ひゃぅッ!」

 布団や部屋の暖かさに微睡んでいると、唐突に電気が体に走るような感覚に襲われ、間抜けな声を上げて覚醒する。

「にゃにしやがる!」

 噛んだ! てか、訂正する余裕はない。先輩が容赦なくケツの奥にあるヤバイ場所をぐにぐにと触りまくっている。先輩の指に操られるみたいに、ちんこが物凄い勢いで脈打っている。

「少し眠ってもいいとは言ったけどな……このまま熟睡されたら困るから起こしたぞ」

 普通に起こせよ! 抗議は声にならず、顔の熱さが異常だった。オレが起きたのを確認して満足したのか、先輩はズルリと指を引き抜き「それじゃあ」といい笑顔を見せた。

「入れるぞ」

 ケツ穴が締まりきる前に先輩は自分のモノを突き入れてきた。体が無意識に力んで拒絶するようケツを閉じさせたが、ローションのせいか、慣らしの成果か、先輩のデカチンは容易くオレの中に入ってきた。

 前回まであった苦しさや痛みは殆どないが、ピンポイントでヤバイ場所を攻められる感覚に頭がおかしくなる。先輩がゆっくり動く度に強すぎる快感がダイレクトに伝わって、理性が吹っ飛びそうだった。

「あっアァッ! せん、ぱいッちょっと、まっ……んぅ」

 今までは痛みのおかげで、理性を手放さずに済んでいたんだと実感する。体を襲う未知の感覚が、ちんこだけでなく頭の中まで侵入してくる。

「うぅ、あっぁっ! やら、それ、だめだってぇ」

 先輩がオレの中を擦る度に、先走りが冗談みたいな勢いで溢れ、その勢いだけで射精してしまいそうだった。

「セイシュン、すまん、辛かったか?」

 先輩が耳元で囁く。涎と涙でグチャグチャになった顔で、ろれつの回らなくなったオレを心配している声だった。腰の動きも止まり、労るように髪を撫でられる。

「いきなりすぎんだろ。びっくりするじゃん」

 目元を拭って睨むと、頬に軽く口を付けてきた。

「痛みはないか?」

「痛くは、ないよ。でも、そんな勢いで攻められたら、秒でイクじゃん。そんなの嫌だから、ゆっくりしろよ」

 全く動かずにいてくれるおかげで、頭の中で伝えたい事が言葉に変換される。先輩に腰を使われたら、喘ぎ声しか出せない気がするので、言える時に言っておかねば。

「わかった」

 真剣な目で頷く先輩は、頬だけでなく口も吸ってきた。意図せず僅かに動いただけなのに、体の奥がきゅーんとなってビビる。ケツ弄られすぎてちんこ壊れたんじゃあ……不安になったが、先輩のキスはオレの希望通りゆっくりで、頭もぶっ壊れの仲間入りしそになる。

「ここは、苦手か?」

 先輩がゆっくりヤバイ所を擦る。強制的に体が反応してしまい、抱き枕と化した寝袋に噛みつき、情けない声を殺す。

「んッ……ふ、苦手って、いうか……きもちぃい、んだけど。こわいくらい、それが強くて。ゆっくりでないと、オレ、こわれそうになる」

「セイシュンが壊れたら困る。これ……くらいなら大丈夫か?」

「アッ! うん……アァッ! うん。うんへーき」

 ゆっくり動いてくれるおかげで、快感に波が出来て、なんとか返事が出来た。大丈夫、あと三分くらいは保ちそうだ。我ながら短い。

「うぅん、そこ……うん、そこっ……らへん、いい。きもちぃい……」

 先輩が体を支えてくれるので、姿勢でのしんどさも全くなく、オレはいつの間にか喘いでいるだけの生き物になった。顔がいい感じに近づいた時にしてくれるキスも気持ちよくて、何も考えられなくなる。

 うわごとみたいに「すごい、もうイク、イキそう」と繰り返すオレに合わせるよう先輩の動きも徐々に激しくなっていく。

「セイシュン……」

 目に溜まっていた涙が溢れたのか、滲んでいた視界が一瞬だけクリアになり、真っ直ぐオレを見つめる先輩と目が合った瞬間、頭の中が真っ白になった。

「よし!」

 先輩が真面目な顔でガッツポーズでもしそうな声を上げる。そして、グリグリとヤバイ場所を入念に押すように腰を動かした。

「あぁうっ!」

 ドクドクとちんこが連動して脈打ち、絞り出すように精液を吐き出す。自分の中の熱を全て出し切ったような脱力感に意識が薄れていく。先輩がちんこを抜いたのだろう、その開放感がトドメになり、オレはそのまま意識を失った。 
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