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新学期!!
続・性癖暴露
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「ちょっと待って! どこ行くのえべっさん! まだ終わってないから! 大事な所何も話してないから!」
「興津の事は自分で解決する。オレなんか気にせず、好きなだけスバルと乳繰り合ってくれ。絶対に邪魔はしないから、何があっても巻き込むな」
「はは、バルちん、マジでオレのことオナホとしか見てないから、乳繰り合うの無理なんだよ。いつも催すと、引きずり倒して突っ込んでくるだけだからさ」
めんどくせぇッ! 半分死んだような目で、色々とせきららに語るの止めろ。同情しかねぇわ。本当にお前そんなんでいいのか。
「いいわけないじゃん! オレだってフツーにあの顔舐め回したいけど、無理なんだって!」
頭が痛くなってきた。コウスケは自分の性癖を今この場で全て暴露する気なのか? それ聞いて何を言って欲しいんだ。てか、コイツ……オレが先輩にケツ掘らせてるのを知ってて鎌かけてんのか。
「バルちんとフツーに付き合うのって無理ゲーすぎんでしょ。だから、まあ、割り切ってはいるんだけどさ」
疑心暗鬼になって、黙ってコウスケの動向を伺っていると、自分のテンションに疲れたのか、溜め息交じりに話を続けだした。
「そうなってくるとケツにばっか集中しちゃうじゃん。えべっさんは引くと思うけど、女とヤル時と違って、なんてーのかなぁ、快感度って言うと変かな、でもそれがヤバイんだよね。ここ女いないし、比べるのはナンセンスなんだけど」
女とヤった事はないが、ケツ掘られるのが気持ちいいってのは全力で分かる。最初はマジで死ぬかと思ったけどな。
共感を伝える言葉が出てしまわないか心配になるくらい、頭の中では先輩とのセックスについて無駄に語りたくて堪らなくなった。
「掘ってくれるなら他の奴でもいい、見た目キモイのとか論外だけど、見てくれいい奴なら問題ないじゃん……とか思い始めて」
オレが自分の飢えを必死で抑えている間に、コウスケは妙な視線をこちらに送っていた。
「えべっさん、どう? 一回試しにオレとヤってみない?」
頭が理解する前に、体が勝手に動いた。座っていたベッドにあった枕を顔面目がけて投げつけ、ついでに蹴りも入れていた。
「阿呆かッ! 何が悲しくて男のケツ掘らなきゃなんねぇんだ」
オレの初めては先輩にって決めてんだ。マジふざけんなよ。
「そうだよね。そう言われると思った」
無意識の一撃を予想していたのか、枕の下で腕を使いガードしていたコウスケは、さっきと同じテンションでヘラヘラ笑った。
「えべっさんなら、そうやってオレの異常な性癖バッサリ斬り捨ててくれると思ったんだ。思い切って言ってよかった」
一瞬かなり興奮してしまったが、相手との温度差に冷静さを取り戻す。ベッドが軋むほど思いきり腰を下ろした。
「つまんねぇ冗談言ってんじゃねーよ」
「冗談じゃあ、ないんだな……残念なことに、全部さ」
「じゃあ、相談てのはスバルとまともな付き合いがしたいって事なのか?」
「いや、それ無理だって言ったっしょ。オレには人生そこまで踏み外す勇気ないから」
人生踏み外す、それはスバルに限定されるんだろうか。それとも男同士だからか。
「オレじゃあ無理だから、えべっさん」
諦めたように力なく笑うコウスケの言葉から、自分の事情を重ねてしまい、さっきまであった妙な高揚は消え去った。心配が不要になった口から小さく息を吐く。
「えべっさんが、スバルと付き合ってあげてよ」
「断る」
状況に頭が追いつかないが、最低限は機能しているらしい。ヤバイキノコの拾い食いでもしたのか。さっきから言っている事が意味不明だ。
「お前、スバルが好きなんだろ。そこは嘘なのか?」
「嘘じゃないよ。正確に言うと『スバル』全体じゃなくて『スバルの顔』が好きなんだけどね」
まあ好きになるきっかけとしては、別に顔が好きってのはごく普通の事だろう。なら諦めて、本気になればいい。
「えべっさんだって、日中はバルちんとずっと一緒なんだから分かるでしょ。あんな喜怒哀楽が奇怒愛絡みたいに変換されちゃうような子と生涯を共にはしたくないです」
意味は分からないが、全力で同意は出来た。要するにこの相談とやらは、一時の性欲に流されたくないって事だな。
「うん、さっきみたいにえべっさんを誘うとか、フツーに考えたらありえないじゃん。えべっさんの常識を試したってのもあるけど、七割くらいは本気で今からヤルつもりだったからねオレ」
てか、オレはコウスケにまんまと誘い込まれたのか。後で皆元に苦情を入れよう。
「あー待って待って。オレがバルちんに掘られてること、もっさんには言わないで」
「いや、そっちじゃあない。オレにケツを掘れって言い出した方」
「そ、それも言わないでぇ~。こんな無茶なお願い口に出来たのも、最初に掘られた時にえべっさんが親身になってくれたからなんだよ。他の奴には全く言ってないし、誰にも言う気ないんだよ。頼むよ」
皆元とコウスケがトラブルと、他に適任がいないせいでオレが間に入る事になる。だからという訳でもないが、コウスケが開き直って、こっちにケツ向けてこない限り、元より言うつもりはなかった。
「で、結局どうしろって言うんだよ。オレはお前みたいに、スバルに掘られるなんて特殊な趣味を持ち合わせる予定はないぞ」
ちょっとした意趣返しのつもりだったが、男同士であれこれっつーのは、今の旧館では御法度だったのを思い出し、素直に話題を戻す。
「興津の事は自分で解決する。オレなんか気にせず、好きなだけスバルと乳繰り合ってくれ。絶対に邪魔はしないから、何があっても巻き込むな」
「はは、バルちん、マジでオレのことオナホとしか見てないから、乳繰り合うの無理なんだよ。いつも催すと、引きずり倒して突っ込んでくるだけだからさ」
めんどくせぇッ! 半分死んだような目で、色々とせきららに語るの止めろ。同情しかねぇわ。本当にお前そんなんでいいのか。
「いいわけないじゃん! オレだってフツーにあの顔舐め回したいけど、無理なんだって!」
頭が痛くなってきた。コウスケは自分の性癖を今この場で全て暴露する気なのか? それ聞いて何を言って欲しいんだ。てか、コイツ……オレが先輩にケツ掘らせてるのを知ってて鎌かけてんのか。
「バルちんとフツーに付き合うのって無理ゲーすぎんでしょ。だから、まあ、割り切ってはいるんだけどさ」
疑心暗鬼になって、黙ってコウスケの動向を伺っていると、自分のテンションに疲れたのか、溜め息交じりに話を続けだした。
「そうなってくるとケツにばっか集中しちゃうじゃん。えべっさんは引くと思うけど、女とヤル時と違って、なんてーのかなぁ、快感度って言うと変かな、でもそれがヤバイんだよね。ここ女いないし、比べるのはナンセンスなんだけど」
女とヤった事はないが、ケツ掘られるのが気持ちいいってのは全力で分かる。最初はマジで死ぬかと思ったけどな。
共感を伝える言葉が出てしまわないか心配になるくらい、頭の中では先輩とのセックスについて無駄に語りたくて堪らなくなった。
「掘ってくれるなら他の奴でもいい、見た目キモイのとか論外だけど、見てくれいい奴なら問題ないじゃん……とか思い始めて」
オレが自分の飢えを必死で抑えている間に、コウスケは妙な視線をこちらに送っていた。
「えべっさん、どう? 一回試しにオレとヤってみない?」
頭が理解する前に、体が勝手に動いた。座っていたベッドにあった枕を顔面目がけて投げつけ、ついでに蹴りも入れていた。
「阿呆かッ! 何が悲しくて男のケツ掘らなきゃなんねぇんだ」
オレの初めては先輩にって決めてんだ。マジふざけんなよ。
「そうだよね。そう言われると思った」
無意識の一撃を予想していたのか、枕の下で腕を使いガードしていたコウスケは、さっきと同じテンションでヘラヘラ笑った。
「えべっさんなら、そうやってオレの異常な性癖バッサリ斬り捨ててくれると思ったんだ。思い切って言ってよかった」
一瞬かなり興奮してしまったが、相手との温度差に冷静さを取り戻す。ベッドが軋むほど思いきり腰を下ろした。
「つまんねぇ冗談言ってんじゃねーよ」
「冗談じゃあ、ないんだな……残念なことに、全部さ」
「じゃあ、相談てのはスバルとまともな付き合いがしたいって事なのか?」
「いや、それ無理だって言ったっしょ。オレには人生そこまで踏み外す勇気ないから」
人生踏み外す、それはスバルに限定されるんだろうか。それとも男同士だからか。
「オレじゃあ無理だから、えべっさん」
諦めたように力なく笑うコウスケの言葉から、自分の事情を重ねてしまい、さっきまであった妙な高揚は消え去った。心配が不要になった口から小さく息を吐く。
「えべっさんが、スバルと付き合ってあげてよ」
「断る」
状況に頭が追いつかないが、最低限は機能しているらしい。ヤバイキノコの拾い食いでもしたのか。さっきから言っている事が意味不明だ。
「お前、スバルが好きなんだろ。そこは嘘なのか?」
「嘘じゃないよ。正確に言うと『スバル』全体じゃなくて『スバルの顔』が好きなんだけどね」
まあ好きになるきっかけとしては、別に顔が好きってのはごく普通の事だろう。なら諦めて、本気になればいい。
「えべっさんだって、日中はバルちんとずっと一緒なんだから分かるでしょ。あんな喜怒哀楽が奇怒愛絡みたいに変換されちゃうような子と生涯を共にはしたくないです」
意味は分からないが、全力で同意は出来た。要するにこの相談とやらは、一時の性欲に流されたくないって事だな。
「うん、さっきみたいにえべっさんを誘うとか、フツーに考えたらありえないじゃん。えべっさんの常識を試したってのもあるけど、七割くらいは本気で今からヤルつもりだったからねオレ」
てか、オレはコウスケにまんまと誘い込まれたのか。後で皆元に苦情を入れよう。
「あー待って待って。オレがバルちんに掘られてること、もっさんには言わないで」
「いや、そっちじゃあない。オレにケツを掘れって言い出した方」
「そ、それも言わないでぇ~。こんな無茶なお願い口に出来たのも、最初に掘られた時にえべっさんが親身になってくれたからなんだよ。他の奴には全く言ってないし、誰にも言う気ないんだよ。頼むよ」
皆元とコウスケがトラブルと、他に適任がいないせいでオレが間に入る事になる。だからという訳でもないが、コウスケが開き直って、こっちにケツ向けてこない限り、元より言うつもりはなかった。
「で、結局どうしろって言うんだよ。オレはお前みたいに、スバルに掘られるなんて特殊な趣味を持ち合わせる予定はないぞ」
ちょっとした意趣返しのつもりだったが、男同士であれこれっつーのは、今の旧館では御法度だったのを思い出し、素直に話題を戻す。
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