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新学期!!
被害事後報告
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「その相手に心当たりはあるのか?」
差し出された手帳を一瞥し、寮長は自身の冷静さを伝染させるように静かに問いを重ねた。
「……会長は、この手帳を、先輩のじいちゃんの事、全部、消し去ろうとしてる……先輩の為に」
手帳を盗まれ、ついでに使用人の張りぼての忠誠心を暴露したオレに、会長はご立腹だった。先輩との関係性を重視して距離を置いてくれていたが、それも過ぎた話。今は強引にでも手帳を奪いに来るだろう。
柏木を仕向けなかったのは少し引っ掛かるが、部屋を漁っていた連中は十中八九、会長の差し金だ。
「それも一つの選択肢ではあるな。あの男に同意する訳ではないが、城井浩太郎の存在は金城先輩にとっては強すぎる……薬ではなく毒と言った方がより正確かもしれない」
寮長の言葉に反応して、差し出した手を思わず引っ込めてしまった。すると、寮長は意地悪く、少しどころか過剰なくらい妖艶に口端を持ち上げた。
「僕の気持ちはもう決めたと、つい今し方言ったばかりだ。そのような事はさせないよ。あの男に城井浩太郎の存在を消し去る事は出来ない。絶対に、だ。それは保証しよう」
これ以上ないくらい頼もしい言葉に、危うく惚れそうになった。オレのホモも本格的に極まってきたのかもしれない。
「じゃあ、手帳を預かってくれるのか」
「お前さえよければ、僕が預かろう。ただ、あの男に狙われているというのが本当ならば、ここには置いておけない。執事を呼び、他の手帳と同じく厳重に保管しようと思うが……構わないか?」
執事って……あの脳筋に全て任せるのか……厳重って、さっきは布団の下に貼り付けてたよな……大丈夫か?
「雫の事ではない。雫は使用人であって執事ではないからな」
声には出さなかったが、オレの不安はしっかり伝わったらしく、苦笑しながら、寮長は続ける。
「雫も頑張ってはいるが、この鍵一つない部屋では限度がある。設備の整った場所で管理したいんだ。お前が読めるように全ての手帳の写しも用意させよう」
その申し出に少し悩んだが、使用人への評価がとことん甘い旦那様を信用する事にした。と、言うより、それ以外にオレに選択肢はなかった。
「安心しろ。お前が必要だと思う時、いつだろうと持ってこさせる」
手帳をしっかりと手渡す。オレが必要だと思う時……それは先輩に渡すと決めた時なんだと気付いて、しばらく手帳を離せなかったが、寮長は黙って一緒に手帳を持っていてくれた。
「今日中に連絡を入れ、手帳を取りに来させる。それまでは念の為、雫と共に職員室で待つ事にしよう」
執事モドキが戻るまで、オレは手帳の護衛として(自信のなさが半端ないが、いないよりはマシだろう)寮長の部屋で待機する事にした。
「これで手帳の無事は確保できたとして、お前は大丈夫なのか?」
少しでも読んでみろと、再び渡された手帳を、ベッドを机の代わりにして睨み付けていると、頭上から後輩の他力本願を一刀両断した寮長が話しかけてきた。質問の意味が分からず、首を傾げると呆れたような溜め息を吐かれてしまう。
「手帳を狙っている連中がいるのだろう? 相手に手帳の在処は分かるまい。結局、お前が狙われる事になるんじゃないのかと聞いているんだ」
手帳の無事さえ確保出来れば、後は自分の身一つだ。なんとでもなるだろと、軽く答えたが、寮長は表情に色濃い懸念を滲ませる。
「お前たちの部屋の荒らされ方を思うに、相手は実力行使も辞さない、いや、むしろ『それしかない』ように思うのだが、僕の杞憂だろうか」
圏ガクで『話合い』なんて見た事も聞いた事もない、寮長の言うように力尽くで手帳を奪いに来るだろう。けれど、それはここでの日常で、手帳さえ手元になければオレにとっても平常どおりなのだ。
「寮長が手帳を守ってくれるなら、憂いなく反撃出来るから大丈夫だ。もちろん、人気のない場所は避けるし、極力一人で彷徨くのも止めておく」
一応……心配をしてくれているのだろう。安心してもらう為に言ったのだが、寮長の不安は拭えなかったようだ。
「せめて確実に相手が分かるまで、雫にお前を護衛させようか?」
寮長の提案に思わず笑ってしまう。
「オレを護衛してどうすんだよ。気遣いは無用だ。てか、十分してもらってる。それによく考えろ。寮長、そいつがいなかったら、何も出来ないじゃん」
バリアフリーなんて言葉、ここにはない。車椅子を抱えて移動する執事モドキがいなければ、寮長はどこにも行けない。寮長の交友関係は全く知らないが、車椅子という逃げ場のない状態は、真っ当な常識からかけ離れた圏ガクで、命取りになるのは目に見えている。
「もう、お前一人の体ではないのだ。無茶だけはしてくれるなよ」
「はぁ? どういう意味だよ、それ」
オレが笑ってありがた迷惑な提案を流すと、寮長は真剣な顔して妙な事を言い始めた。
「金城先輩にいらぬ心労をもたらすなと言っている。お前の身に何かあれば、彼がどう思いどう行動するか……分からないほど愚かではないだろう」
その妙さに相応の返しをすると、ドシッと重たい現実を投げ返されてしまった。
オレの危機感のなさが不安だったらしく、その後も狭間と執事モドキが戻って来るまで、寮長は延々と説教という名の心配をして下さり、オレは雰囲気的に正座をする羽目になって散々だった。
足が痺れ半泣き状態のオレを見て、戻って来た狭間が割って入ってくれて助かった。まだ言い足りないと不服そうな顔をする寮長を執事モドキに託し、オレら二人は主従コンビを見送り、悲惨な自室へと向かう。
ビリビリと痺れる足をなんとか動かし、部屋へ向かったが、道中終始感じた嫌な気配を『気のせい』だと思うのは止めておいた。
気合いで痺れを我慢して、階段を駆け上がったが、一年フロアに入ってもその気配はつかず離れず付きまとい、部屋にたどり着き、扉を閉めるまでずっと嫌な感じが消える事はなかった。
再び部屋に押し入られたらと、考えなかった訳ではないが、他学年が寮内で暴れるという無茶はしないだろう事は分かっていたので、部屋に戻り少しホッとした。
狭間に自分の荷物を確認してもらい、他の二人の荷物も片付ける。掃除に洗濯、部屋の整理も狭間の領分な訳で、二人を待たず私物のチェックは程なく終了。三人共、盗まれた物は何一つなく、オレは胸を撫で下ろした。
盗まれた物がなくとも、破られた布団が既に取り替えられた後だとしても、同室の奴らに迷惑を掛けたのは事実で、それを率直に謝ると、当然のように「気にしなくていい」と狭間は言った。
「こういうの初めてじゃないから」
眉を八の字にして狭間は笑いながら、一学期に二回、同じような状況があったのだと教えてくれた。
「今回と同じように、特に盗まれたり壊されたりした物がなかったから、えーっと、黙っとこうって事になったんだ」
その時に狙われたのは、エロマンガ教なるものをぶち上げた由々式で、この完全なセキュリティーフリーな部屋に大事な商売道具は一切持ち帰っていなかったらしく、二度に渡る襲撃の被害は一切なかったらしい。
「てか、完全に初耳なんだが……なんで黙ってたんだよ」
被害がなかったとは言え、二度も自室を荒らされていたなんて、全く気付きもしなかった。現場を先に狭間が見つけた時点で、痕跡などはキレイさっぱり片付けられていただろうから、オレが気付かないのは当たり前と言えば当たり前なんだが……多分、皆元も知らないはずだ。
一度ならず二度もオレらの知らない所で処理されていたのは、何か意図があるように感じ、今日の事を棚上げにして狭間を問い詰める。すると、狭間は表情から笑いを消して、心底困った顔で答えてくれた。
「ごめん。二人に話したら、絶対に犯人を捜し出して、その……報復するだろうって思ったから、由々式君と相談して黙ってたんだ。きっと大騒ぎになるだろうからって」
狭間がオレらをどう思っているのか分かって少し呆然とする。全く反論の余地はないんだが(間違いなくやった奴らを捜し出して、後悔する程度に殴ったと思うけど)空き巣よりも質が悪いと思われている辺り少なからずショックだった。自分の素行を反省する以外にない。
オレと違って由々式は、即報復という思考回路はしていないだろうと今日の事を報告しておいた。オレと同様にキレやすい、と言うか自分の内側に踏み込まれるのを嫌う皆元には黙っておくかと一瞬考えたのだが、今後も続きそうな案件だと思い出し、しっかり四人で情報を共有した。
黒幕の正体が分かっていても、接触してくる相手は全く掴めていない状況。先手を打てる事がほぼなく、各自で自衛してくれと頼んだ。会長に止めてくれと直訴しに行っても門前払いだろうしな。
寮長にされたのと同じく、由々式と狭間にも「お前が一番危ないだろ」と心配されたが、それにはオレと同じシンプルな思考で皆元が答えてくれた。
「まあ、そうだが……その方が手っ取り早い。ちょっかいかけてくる奴を片っ端から潰せば解決だ」
同意するよう頷くと、ニッと皆元は口端を持ち上げて見せた。なんだかんだで、オレだけでなく、皆元もすっかり圏ガクに染まっているなぁと、非常識を共有する仲間の存在に気持ちが大きくなる。ただ、常識人の二人には、深い溜息を吐かせてしまった。
差し出された手帳を一瞥し、寮長は自身の冷静さを伝染させるように静かに問いを重ねた。
「……会長は、この手帳を、先輩のじいちゃんの事、全部、消し去ろうとしてる……先輩の為に」
手帳を盗まれ、ついでに使用人の張りぼての忠誠心を暴露したオレに、会長はご立腹だった。先輩との関係性を重視して距離を置いてくれていたが、それも過ぎた話。今は強引にでも手帳を奪いに来るだろう。
柏木を仕向けなかったのは少し引っ掛かるが、部屋を漁っていた連中は十中八九、会長の差し金だ。
「それも一つの選択肢ではあるな。あの男に同意する訳ではないが、城井浩太郎の存在は金城先輩にとっては強すぎる……薬ではなく毒と言った方がより正確かもしれない」
寮長の言葉に反応して、差し出した手を思わず引っ込めてしまった。すると、寮長は意地悪く、少しどころか過剰なくらい妖艶に口端を持ち上げた。
「僕の気持ちはもう決めたと、つい今し方言ったばかりだ。そのような事はさせないよ。あの男に城井浩太郎の存在を消し去る事は出来ない。絶対に、だ。それは保証しよう」
これ以上ないくらい頼もしい言葉に、危うく惚れそうになった。オレのホモも本格的に極まってきたのかもしれない。
「じゃあ、手帳を預かってくれるのか」
「お前さえよければ、僕が預かろう。ただ、あの男に狙われているというのが本当ならば、ここには置いておけない。執事を呼び、他の手帳と同じく厳重に保管しようと思うが……構わないか?」
執事って……あの脳筋に全て任せるのか……厳重って、さっきは布団の下に貼り付けてたよな……大丈夫か?
「雫の事ではない。雫は使用人であって執事ではないからな」
声には出さなかったが、オレの不安はしっかり伝わったらしく、苦笑しながら、寮長は続ける。
「雫も頑張ってはいるが、この鍵一つない部屋では限度がある。設備の整った場所で管理したいんだ。お前が読めるように全ての手帳の写しも用意させよう」
その申し出に少し悩んだが、使用人への評価がとことん甘い旦那様を信用する事にした。と、言うより、それ以外にオレに選択肢はなかった。
「安心しろ。お前が必要だと思う時、いつだろうと持ってこさせる」
手帳をしっかりと手渡す。オレが必要だと思う時……それは先輩に渡すと決めた時なんだと気付いて、しばらく手帳を離せなかったが、寮長は黙って一緒に手帳を持っていてくれた。
「今日中に連絡を入れ、手帳を取りに来させる。それまでは念の為、雫と共に職員室で待つ事にしよう」
執事モドキが戻るまで、オレは手帳の護衛として(自信のなさが半端ないが、いないよりはマシだろう)寮長の部屋で待機する事にした。
「これで手帳の無事は確保できたとして、お前は大丈夫なのか?」
少しでも読んでみろと、再び渡された手帳を、ベッドを机の代わりにして睨み付けていると、頭上から後輩の他力本願を一刀両断した寮長が話しかけてきた。質問の意味が分からず、首を傾げると呆れたような溜め息を吐かれてしまう。
「手帳を狙っている連中がいるのだろう? 相手に手帳の在処は分かるまい。結局、お前が狙われる事になるんじゃないのかと聞いているんだ」
手帳の無事さえ確保出来れば、後は自分の身一つだ。なんとでもなるだろと、軽く答えたが、寮長は表情に色濃い懸念を滲ませる。
「お前たちの部屋の荒らされ方を思うに、相手は実力行使も辞さない、いや、むしろ『それしかない』ように思うのだが、僕の杞憂だろうか」
圏ガクで『話合い』なんて見た事も聞いた事もない、寮長の言うように力尽くで手帳を奪いに来るだろう。けれど、それはここでの日常で、手帳さえ手元になければオレにとっても平常どおりなのだ。
「寮長が手帳を守ってくれるなら、憂いなく反撃出来るから大丈夫だ。もちろん、人気のない場所は避けるし、極力一人で彷徨くのも止めておく」
一応……心配をしてくれているのだろう。安心してもらう為に言ったのだが、寮長の不安は拭えなかったようだ。
「せめて確実に相手が分かるまで、雫にお前を護衛させようか?」
寮長の提案に思わず笑ってしまう。
「オレを護衛してどうすんだよ。気遣いは無用だ。てか、十分してもらってる。それによく考えろ。寮長、そいつがいなかったら、何も出来ないじゃん」
バリアフリーなんて言葉、ここにはない。車椅子を抱えて移動する執事モドキがいなければ、寮長はどこにも行けない。寮長の交友関係は全く知らないが、車椅子という逃げ場のない状態は、真っ当な常識からかけ離れた圏ガクで、命取りになるのは目に見えている。
「もう、お前一人の体ではないのだ。無茶だけはしてくれるなよ」
「はぁ? どういう意味だよ、それ」
オレが笑ってありがた迷惑な提案を流すと、寮長は真剣な顔して妙な事を言い始めた。
「金城先輩にいらぬ心労をもたらすなと言っている。お前の身に何かあれば、彼がどう思いどう行動するか……分からないほど愚かではないだろう」
その妙さに相応の返しをすると、ドシッと重たい現実を投げ返されてしまった。
オレの危機感のなさが不安だったらしく、その後も狭間と執事モドキが戻って来るまで、寮長は延々と説教という名の心配をして下さり、オレは雰囲気的に正座をする羽目になって散々だった。
足が痺れ半泣き状態のオレを見て、戻って来た狭間が割って入ってくれて助かった。まだ言い足りないと不服そうな顔をする寮長を執事モドキに託し、オレら二人は主従コンビを見送り、悲惨な自室へと向かう。
ビリビリと痺れる足をなんとか動かし、部屋へ向かったが、道中終始感じた嫌な気配を『気のせい』だと思うのは止めておいた。
気合いで痺れを我慢して、階段を駆け上がったが、一年フロアに入ってもその気配はつかず離れず付きまとい、部屋にたどり着き、扉を閉めるまでずっと嫌な感じが消える事はなかった。
再び部屋に押し入られたらと、考えなかった訳ではないが、他学年が寮内で暴れるという無茶はしないだろう事は分かっていたので、部屋に戻り少しホッとした。
狭間に自分の荷物を確認してもらい、他の二人の荷物も片付ける。掃除に洗濯、部屋の整理も狭間の領分な訳で、二人を待たず私物のチェックは程なく終了。三人共、盗まれた物は何一つなく、オレは胸を撫で下ろした。
盗まれた物がなくとも、破られた布団が既に取り替えられた後だとしても、同室の奴らに迷惑を掛けたのは事実で、それを率直に謝ると、当然のように「気にしなくていい」と狭間は言った。
「こういうの初めてじゃないから」
眉を八の字にして狭間は笑いながら、一学期に二回、同じような状況があったのだと教えてくれた。
「今回と同じように、特に盗まれたり壊されたりした物がなかったから、えーっと、黙っとこうって事になったんだ」
その時に狙われたのは、エロマンガ教なるものをぶち上げた由々式で、この完全なセキュリティーフリーな部屋に大事な商売道具は一切持ち帰っていなかったらしく、二度に渡る襲撃の被害は一切なかったらしい。
「てか、完全に初耳なんだが……なんで黙ってたんだよ」
被害がなかったとは言え、二度も自室を荒らされていたなんて、全く気付きもしなかった。現場を先に狭間が見つけた時点で、痕跡などはキレイさっぱり片付けられていただろうから、オレが気付かないのは当たり前と言えば当たり前なんだが……多分、皆元も知らないはずだ。
一度ならず二度もオレらの知らない所で処理されていたのは、何か意図があるように感じ、今日の事を棚上げにして狭間を問い詰める。すると、狭間は表情から笑いを消して、心底困った顔で答えてくれた。
「ごめん。二人に話したら、絶対に犯人を捜し出して、その……報復するだろうって思ったから、由々式君と相談して黙ってたんだ。きっと大騒ぎになるだろうからって」
狭間がオレらをどう思っているのか分かって少し呆然とする。全く反論の余地はないんだが(間違いなくやった奴らを捜し出して、後悔する程度に殴ったと思うけど)空き巣よりも質が悪いと思われている辺り少なからずショックだった。自分の素行を反省する以外にない。
オレと違って由々式は、即報復という思考回路はしていないだろうと今日の事を報告しておいた。オレと同様にキレやすい、と言うか自分の内側に踏み込まれるのを嫌う皆元には黙っておくかと一瞬考えたのだが、今後も続きそうな案件だと思い出し、しっかり四人で情報を共有した。
黒幕の正体が分かっていても、接触してくる相手は全く掴めていない状況。先手を打てる事がほぼなく、各自で自衛してくれと頼んだ。会長に止めてくれと直訴しに行っても門前払いだろうしな。
寮長にされたのと同じく、由々式と狭間にも「お前が一番危ないだろ」と心配されたが、それにはオレと同じシンプルな思考で皆元が答えてくれた。
「まあ、そうだが……その方が手っ取り早い。ちょっかいかけてくる奴を片っ端から潰せば解決だ」
同意するよう頷くと、ニッと皆元は口端を持ち上げて見せた。なんだかんだで、オレだけでなく、皆元もすっかり圏ガクに染まっているなぁと、非常識を共有する仲間の存在に気持ちが大きくなる。ただ、常識人の二人には、深い溜息を吐かせてしまった。
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