21 / 197
日誌・20 噛み痕
しおりを挟む「じゃあ、来週の日曜。決まりな!」
「は、はい。」
だよね?だよね?
ここは、はいと言うところだよね。
ちょうど見たかったアニメだから嬉しいけど、問題はシュウさんと行くってことだ。
絶対、緊張するし、気も遣う。
(でも……)
もしも、シュウさんがアニメを気に入ってくれたら…
それは、シュウさんの楽しい思い出のひとつになるかもしれないわけだし…
(うん、これはとても意味のあることだ!)
そう思ったら、なんだか、体に熱がこもるのを感じた。
「へぇ、来週はおふたりでおデートなんや?」
慎二さんがつまらない冗談を言うから、私は顔が赤くなる。
「馬鹿。そんなんじゃないよ。」
……だよね。
シュウさんが、私なんかを相手にするわけないもん。
「そ、そうですよ。
私は、シュウさんにアニメを紹介する…そう、ガイドみたいなものですから。」
「なんだ、慎二…お前も一緒に行きたいのか?」
「いやぁ、日曜はせんならんことがようさんありますよってに。」
「じゃあ、ジョー…お前も行くか?」
「残念だが、先約があるんだ。」
ジョーさんはそっけなくそう言った。
「は、はい。」
だよね?だよね?
ここは、はいと言うところだよね。
ちょうど見たかったアニメだから嬉しいけど、問題はシュウさんと行くってことだ。
絶対、緊張するし、気も遣う。
(でも……)
もしも、シュウさんがアニメを気に入ってくれたら…
それは、シュウさんの楽しい思い出のひとつになるかもしれないわけだし…
(うん、これはとても意味のあることだ!)
そう思ったら、なんだか、体に熱がこもるのを感じた。
「へぇ、来週はおふたりでおデートなんや?」
慎二さんがつまらない冗談を言うから、私は顔が赤くなる。
「馬鹿。そんなんじゃないよ。」
……だよね。
シュウさんが、私なんかを相手にするわけないもん。
「そ、そうですよ。
私は、シュウさんにアニメを紹介する…そう、ガイドみたいなものですから。」
「なんだ、慎二…お前も一緒に行きたいのか?」
「いやぁ、日曜はせんならんことがようさんありますよってに。」
「じゃあ、ジョー…お前も行くか?」
「残念だが、先約があるんだ。」
ジョーさんはそっけなくそう言った。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説





久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる