千切れた心臓は扉を開く
「貴様を迎えに来た」――幼い頃「神隠し」にあった女子高生・美邑の前に突然現れたのは、鬼面の男だった。「君は鬼になる。もう、決まっていることなんだよ」切なくも愛しい、あやかし現代ファンタジー。
第一章 日常は突然に
第二章 迎え
第三章 バケモノ
第四章 誰そ彼時の帰り道
第五章 「家族」
第六章 痛みは近く激しく
第七章 紅い目
第八章 鬼の面
第九章 現の中の夢
第十章 不安の決意
第十一章 カガチの社
第十二章 隠された物語
第十三章 神隠し
第十四章 鬼ごっこ
第十五章 眠り塚に眠る
第十六章 笑う鬼
第十七章 モモ
第十八章 優しい夢と閉じた現
第十九章 ひとり
第二十章 どうちょうさぎょう
第二十一章 幻視――或いは過去の話
第二十二章 贈り物
第二十三章 救い
第二十四章 覚悟
終章 千切れた心臓は扉を開く
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