色彩と律動

「――ますます音楽というのは、律動づけられた色彩と時間だと思うようになった」

大学最後の学内選抜演奏会、何を弾くか。三谷夕季は悩んでいた。
地元で開催されたコンサートをきっかけに、三谷はもう一度、みそらとともに地元を訪れる。
そこで見たもの、聞こえたもの、肌に触れたものは――。

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連載中の「恋するハンマーフリューゲル」の後日譚(番外編)です。
好きな曲や好きなシーンや好きな空気をぎゅうぎゅうにつめこんだ短編で、個人的にはお気に入りの一本なので供養を兼ねてアップします。

大きなネタバレはありませんので(主人公ふたりの関係性くらいで…)、こちらを読んで興味を持った方はぜひ本編もよしなにお願いします。

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■山岡みそら
声楽専攻四年(木村門下)、ソプラノ。
副科ピアノは羽田門下。

■三谷夕季
ピアノ専攻四年(羽田門下)。

■羽田葉子
ピアノ専攻の非常勤講師。
三谷夕季の担当講師。講義では伴奏法も担当。

■三谷喜美子
三谷のおばあさん。

■木村先生
声楽専攻の非常勤講師。
みそらの担当講師で現役バリトン歌手。

■小野先生
ピアノ専攻教授。葉子の師匠。
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