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第8話 龍は飛ぶ②
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「えっ……」
呆然としていると、目の前の宇迦さんにゆっくりと実体が戻ってくる。宇迦さんも目をぱちくりとさせながら、和泉さんを見上げていた。
「和泉、まさか……」
「あぁ、これでお前は俺の所有物だ。霊力は俺から補充されるから、俺が生きてる限り、お前も死なねーってことだな」
ニヤリと微笑む和泉さんに、宇迦さんは開きっぱなしだった口を手で抑えると、くつくつと喉で笑いだす。やがて堪えきれなくなったのか、吹き出すように笑い始めた。
「あははっ! 馬鹿じゃないの! そんなの、和泉の重荷が増えるだけなのに!」
「だから、俺を侮るなよ? お前の分くらい、俺が背負ってやるっての」
目の前で何が起こったのか、ついていけてないのは私だけのようだった。首を傾げ続けていると、和泉さんは仁王立ちで言い放つ。
「要するに、今から宇迦は俺の召使いってわけだ!」
「召使い……?」
なおも首を傾げ続ける私に、宇迦さんが言葉を付け加える。
「式神から神使に格上げってところかな。まぁ、和泉が一方的に結んだ契約だから、命令の強制力は薄いけど」
『シンシ』……という言葉の脳内で復唱して、ようやく神の使い。として変換される。
「えっと、とりあえず安心していいってことですか?」
「だな。ついでに朗報だ、孫」
「朗報?」
トン、と和泉さんが私の額を指差す。
「え? な、何してるんですか?」
和泉さんの指が押し付けられたそこが、お灸でも置かれたようにじわりと熱を増していく。逃げようにも身体が動かなかった。
やがて、指を静かに離しながら、和泉さんはニヤッと悪戯な笑みを浮かべる。
「お前を、土地神代理に任命する!」
「は、……はぁ!?」
店長代理なんて、めじゃないほどの肩書きを突然言い渡される。驚きすぎて腹の底から声を出してしまうが、目の前の和泉さんはケラケラと笑うだけだった。
「あの劇からずっと身体が軽くてな! 今ならどんな術でも使えそうだし、菓子探しの旅に出るなら今しかねーと思ってさ。だから、俺がいない間の土地神代理をお前に任せる! 大丈夫、宇迦に聞けば大抵分かるし」
「いや、そういう問題ではないです……! っていうか、どうして宇迦さんの名前がここで出るんですか?」
すっかり元気を取り戻したらしい宇迦さんに視線を移すと、彼はくすくすと笑みを浮かべる。
「君が土地神代理になるなら、僕が仕える相手は君になるからね。つまりは、君は僕のご主人様ってわけだ」
「ごしゅ、じん……?」
何もかもが突然すぎて、何からつっこめばいいものか分からない。ただ、とんでもない無茶ぶりをされていることだけは分かる。
土地神って結局何をすればいいのやらだし、急に今日旅に出ると言われても、こちらは何の心構えもできていない。確かに、和泉さんにとってこちょうという帰る場所であろうとは決めていたけれど……
「……何を言っても、和泉さんは行っちゃうんですよね」
「まぁな」
そうだ。それでこそ、和泉さんだ。
「分かりました。帰ってきた時、どんなたい焼きを作ってくれるのか楽しみにしてます」
「おう!」
私の返事を聞いて満足したのか、和泉さんの周りをまた竜巻のように風が吹き付けてくる。薄い色のサングラスを外した彼は、ひょいとそれを私に投げて寄越した。
「ありがとな、結貴」
「……!」
風で木の葉を巻き上げて、黒い龍が空へと駆けのぼっていく。どんどん遠くなっていったその影は、やがて夜空に溶け込んで見えなくなってしまった。
「本当に、行っちゃった……」
祖父以上に、代理としての引継ぎなんてほとんどないまま。
「和泉は、昔からそう。みすずさまとの結婚も半ば押し切ってたし、最初はそういうところが嫌いだったんだけどね」
「今も嫌いですか?」
「うーん……ちょっとだけ」
「同感です」
そして私たちはまたくすくすと笑った。
「さて、これからどうしようか? 土地神代理」
私よりも和泉さんの勝手に慣れているらしい宇迦さんの切り替えは早かった。髪の毛の先を篝火のように揺らして、綺麗に微笑む。
「とりあえず、どうにかたちばな商店街に帰らないと、ですね……」
舞台衣装のまま、こんな辺鄙な森の奥へと飛ばされてきてしまった。私も龍の姿になって飛んでいければいいのだが、さすがにそれは叶わないのだった。
それから私はヤムヤミーを正式に退社し、こちょうを継ぐことを許してもらえるよう祖父へ説得の言葉をいろいろと考えていたのだが……
「おー! 和泉の代わりに結貴が来てくれるなら、儂もデートの時間が増えて助かる!」
「元気だねぇ……」
「ま、店長代理ではなくなるから、しばらくはバイトじゃな」
「え、正社員じゃなく?」
「バイトはバイトでもベテランバイトじゃ。響きがカッコイイじゃろ? それにうち、バイトも正社員も待遇に差はないからの」
そういうわけで、私は代理店長の任を解かれ、土地神代理兼ベテランバイトという新たな肩書きを得たのだった。
とは言っても、やることはそれほど変わらない。土地神としての仕事は、社や賽銭箱の掃除くらいだ。
以前聞いた自浄とやらについても、今は気にしなくて大丈夫、と宇迦さんは言ってくれる。今は、という言い方が気になるけれど、私一人で考えたところで一生答えは出ないだろうと、考えることはやめた。
ただ、思った以上に祖父がデートへと日夜繰り出していくので、和泉さんがいないお店での私の忙しさは増した。
「またたい焼き四つ注文入ったよー」
「分かりました!」
祖父がいない間は、宇迦さんが手伝ってくれるようになった。たい焼きを私が焼き、宇迦さんが会計やら受け渡し役をやってくれている。宇迦さんの物腰柔らかな雰囲気と儚げな美貌が女性に受け、今ではすっかり看板店員となっていた。こちょうのシンプルなエプロンが似合ってしまうから不思議だ。
そして本人曰く、
「今までは実体化すると余計な力が必要だからやらなかったけど、和泉があれだけ豪語してたんだし、好きに霊力使わせてもらってもいいよね」
と、何やら吹っ切れたようだった。勝手な和泉さんに、自身も好きに生きようと決めたのかもしれない。そしてそれが、宇迦さんなりの和泉さんへの信頼の形のように思えた。
店先の鳥居と共にある賽銭箱や店の裏にある社には、和泉さんが祭りで姿を見せたからか、商店街の内外から参拝者が増えた。
見つけにくすぎる神社、としても一部の界隈で話題になっているらしい。牛尾くんなんて、しょっちゅう大学帰りに寄っているようだ。時折、地域伝承研究部のみんなでやってくることもあって、あの演劇には不思議な経験をたくさんさせてもらった、とより研究に力を入れているらしい。
「そっちの旅はどうですか、和泉さん」
そう尋ねながら、今日も店の開店前に社を掃除する。
社の前での会話は和泉さんに届くと言っていた。土地神代理の力を授かってからは、私にも参拝に来る人の声が聞こえるようになってしまった。最初に聞こえた時はホラー現象か何かかと思ったが、宇迦さんに説明されて少しずつ慣れてきた。
こうして喋りかけてはみるものの、社はただの送信機であるらしく、和泉さんからの声が返ってくることはない。分かっているけれど、社の掃除をしながら声をかけるのが癖のようになっていた。
「お菓子の食べ過ぎでお腹壊さないでくださいよ。慌てなくても、ちゃんと待ってますから。いっぱい研究してきてください」
ぶわりと路地裏に風が吹き込んでくる。分かってるよ、と和泉さんの声を代弁するように。
最初、随分と寂し気に見えた小さな社。しかし今では、壁に埋め込まれても存在し続ける様子が、自分らしく強く生き続ける和泉さんを象徴しているようで、どこか誇らしい。
「よし!」
綺麗に拭き終えた社はピカピカと輝き、自慢げな和泉さんの顔が脳裏を過る。それを確認して、私は今日も和泉さん仕込みのたい焼きを焼くのだった。
呆然としていると、目の前の宇迦さんにゆっくりと実体が戻ってくる。宇迦さんも目をぱちくりとさせながら、和泉さんを見上げていた。
「和泉、まさか……」
「あぁ、これでお前は俺の所有物だ。霊力は俺から補充されるから、俺が生きてる限り、お前も死なねーってことだな」
ニヤリと微笑む和泉さんに、宇迦さんは開きっぱなしだった口を手で抑えると、くつくつと喉で笑いだす。やがて堪えきれなくなったのか、吹き出すように笑い始めた。
「あははっ! 馬鹿じゃないの! そんなの、和泉の重荷が増えるだけなのに!」
「だから、俺を侮るなよ? お前の分くらい、俺が背負ってやるっての」
目の前で何が起こったのか、ついていけてないのは私だけのようだった。首を傾げ続けていると、和泉さんは仁王立ちで言い放つ。
「要するに、今から宇迦は俺の召使いってわけだ!」
「召使い……?」
なおも首を傾げ続ける私に、宇迦さんが言葉を付け加える。
「式神から神使に格上げってところかな。まぁ、和泉が一方的に結んだ契約だから、命令の強制力は薄いけど」
『シンシ』……という言葉の脳内で復唱して、ようやく神の使い。として変換される。
「えっと、とりあえず安心していいってことですか?」
「だな。ついでに朗報だ、孫」
「朗報?」
トン、と和泉さんが私の額を指差す。
「え? な、何してるんですか?」
和泉さんの指が押し付けられたそこが、お灸でも置かれたようにじわりと熱を増していく。逃げようにも身体が動かなかった。
やがて、指を静かに離しながら、和泉さんはニヤッと悪戯な笑みを浮かべる。
「お前を、土地神代理に任命する!」
「は、……はぁ!?」
店長代理なんて、めじゃないほどの肩書きを突然言い渡される。驚きすぎて腹の底から声を出してしまうが、目の前の和泉さんはケラケラと笑うだけだった。
「あの劇からずっと身体が軽くてな! 今ならどんな術でも使えそうだし、菓子探しの旅に出るなら今しかねーと思ってさ。だから、俺がいない間の土地神代理をお前に任せる! 大丈夫、宇迦に聞けば大抵分かるし」
「いや、そういう問題ではないです……! っていうか、どうして宇迦さんの名前がここで出るんですか?」
すっかり元気を取り戻したらしい宇迦さんに視線を移すと、彼はくすくすと笑みを浮かべる。
「君が土地神代理になるなら、僕が仕える相手は君になるからね。つまりは、君は僕のご主人様ってわけだ」
「ごしゅ、じん……?」
何もかもが突然すぎて、何からつっこめばいいものか分からない。ただ、とんでもない無茶ぶりをされていることだけは分かる。
土地神って結局何をすればいいのやらだし、急に今日旅に出ると言われても、こちらは何の心構えもできていない。確かに、和泉さんにとってこちょうという帰る場所であろうとは決めていたけれど……
「……何を言っても、和泉さんは行っちゃうんですよね」
「まぁな」
そうだ。それでこそ、和泉さんだ。
「分かりました。帰ってきた時、どんなたい焼きを作ってくれるのか楽しみにしてます」
「おう!」
私の返事を聞いて満足したのか、和泉さんの周りをまた竜巻のように風が吹き付けてくる。薄い色のサングラスを外した彼は、ひょいとそれを私に投げて寄越した。
「ありがとな、結貴」
「……!」
風で木の葉を巻き上げて、黒い龍が空へと駆けのぼっていく。どんどん遠くなっていったその影は、やがて夜空に溶け込んで見えなくなってしまった。
「本当に、行っちゃった……」
祖父以上に、代理としての引継ぎなんてほとんどないまま。
「和泉は、昔からそう。みすずさまとの結婚も半ば押し切ってたし、最初はそういうところが嫌いだったんだけどね」
「今も嫌いですか?」
「うーん……ちょっとだけ」
「同感です」
そして私たちはまたくすくすと笑った。
「さて、これからどうしようか? 土地神代理」
私よりも和泉さんの勝手に慣れているらしい宇迦さんの切り替えは早かった。髪の毛の先を篝火のように揺らして、綺麗に微笑む。
「とりあえず、どうにかたちばな商店街に帰らないと、ですね……」
舞台衣装のまま、こんな辺鄙な森の奥へと飛ばされてきてしまった。私も龍の姿になって飛んでいければいいのだが、さすがにそれは叶わないのだった。
それから私はヤムヤミーを正式に退社し、こちょうを継ぐことを許してもらえるよう祖父へ説得の言葉をいろいろと考えていたのだが……
「おー! 和泉の代わりに結貴が来てくれるなら、儂もデートの時間が増えて助かる!」
「元気だねぇ……」
「ま、店長代理ではなくなるから、しばらくはバイトじゃな」
「え、正社員じゃなく?」
「バイトはバイトでもベテランバイトじゃ。響きがカッコイイじゃろ? それにうち、バイトも正社員も待遇に差はないからの」
そういうわけで、私は代理店長の任を解かれ、土地神代理兼ベテランバイトという新たな肩書きを得たのだった。
とは言っても、やることはそれほど変わらない。土地神としての仕事は、社や賽銭箱の掃除くらいだ。
以前聞いた自浄とやらについても、今は気にしなくて大丈夫、と宇迦さんは言ってくれる。今は、という言い方が気になるけれど、私一人で考えたところで一生答えは出ないだろうと、考えることはやめた。
ただ、思った以上に祖父がデートへと日夜繰り出していくので、和泉さんがいないお店での私の忙しさは増した。
「またたい焼き四つ注文入ったよー」
「分かりました!」
祖父がいない間は、宇迦さんが手伝ってくれるようになった。たい焼きを私が焼き、宇迦さんが会計やら受け渡し役をやってくれている。宇迦さんの物腰柔らかな雰囲気と儚げな美貌が女性に受け、今ではすっかり看板店員となっていた。こちょうのシンプルなエプロンが似合ってしまうから不思議だ。
そして本人曰く、
「今までは実体化すると余計な力が必要だからやらなかったけど、和泉があれだけ豪語してたんだし、好きに霊力使わせてもらってもいいよね」
と、何やら吹っ切れたようだった。勝手な和泉さんに、自身も好きに生きようと決めたのかもしれない。そしてそれが、宇迦さんなりの和泉さんへの信頼の形のように思えた。
店先の鳥居と共にある賽銭箱や店の裏にある社には、和泉さんが祭りで姿を見せたからか、商店街の内外から参拝者が増えた。
見つけにくすぎる神社、としても一部の界隈で話題になっているらしい。牛尾くんなんて、しょっちゅう大学帰りに寄っているようだ。時折、地域伝承研究部のみんなでやってくることもあって、あの演劇には不思議な経験をたくさんさせてもらった、とより研究に力を入れているらしい。
「そっちの旅はどうですか、和泉さん」
そう尋ねながら、今日も店の開店前に社を掃除する。
社の前での会話は和泉さんに届くと言っていた。土地神代理の力を授かってからは、私にも参拝に来る人の声が聞こえるようになってしまった。最初に聞こえた時はホラー現象か何かかと思ったが、宇迦さんに説明されて少しずつ慣れてきた。
こうして喋りかけてはみるものの、社はただの送信機であるらしく、和泉さんからの声が返ってくることはない。分かっているけれど、社の掃除をしながら声をかけるのが癖のようになっていた。
「お菓子の食べ過ぎでお腹壊さないでくださいよ。慌てなくても、ちゃんと待ってますから。いっぱい研究してきてください」
ぶわりと路地裏に風が吹き込んでくる。分かってるよ、と和泉さんの声を代弁するように。
最初、随分と寂し気に見えた小さな社。しかし今では、壁に埋め込まれても存在し続ける様子が、自分らしく強く生き続ける和泉さんを象徴しているようで、どこか誇らしい。
「よし!」
綺麗に拭き終えた社はピカピカと輝き、自慢げな和泉さんの顔が脳裏を過る。それを確認して、私は今日も和泉さん仕込みのたい焼きを焼くのだった。
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