42 / 62
東京観光?
42:いざアキバ!
しおりを挟む
朝になり、僕は目が覚めた。
昨日はもやっとしていたけど、今の僕に何か出来るわけでもないし、今すぐにどうかしなければいけない事って言うわけでも無いから今は考えない事にした。
え?現実逃避?・・・違うよ!
そんな事は置いておいて今日は本来なら帰るところだったんだけど、撮影が早くに終了したおかげで2日間も自由に出来る日が出来たんだ。
個人的にはアキバとかもいいよなぁとか考えていると僕のピヨッターにダイレクトメッセージが届いていた。
送信者はどうやら先輩のようだった。
先輩も予備日のおかげで暇が出来たらしくアキバに行こうと思っていたらしい。
どうせなら一緒に行かないかとの事だったので薫さん達に用事が無いのなら一緒に行こうかなと思い薫さんたちの部屋に向かった。
軽くこんこんとノックをして少し待つとドアが開いた。
「優希くん、何かあったかな?」
薫さんがどこかに出かけるような格好で出てきた。
何か用事があるのかな?
「えっと、薫さんたち今日予定とかあるのかなと思って一応聞きにきたんですけど、その様子だと何か用事でもある感じですか?」
「そうなんだ、今日はちょっと外せないから優希くんは自由にしてて大丈夫だよ!」
「あ、それともしお金が必要になっても大丈夫なようにコミケの売り上げは口座に入金しておいたから確認しておいてね!」
「ありがとうございます!」
売り上げかぁ...どれくらいあるんだろ?
そして自分の部屋に戻っていった僕は、先輩に行けると返信をして部屋でのんびりしていた。
そしてふと、自分の口座に振り込まれた金額の確認をしていた。
「えっ、何これ。」
ちなみに言っておくと、シリアルコードを発行してそのコードを入力してダウンロードするサービスは一回きりで5万円で一定期間の間何人でもダウンロード出来る様になっている。
つまり、僕の手元にはまるっと500円×販売部数が入ってきてたわけだね。
そして、販売部数が5000部。
「250万円・・・?」
その金額を見た時の僕の心境をはっきり言うと
「税金どうしよう・・・」
僕、何も知らないよ。
実家に帰った時に家族に相談しようと心に決めた。
登校日の後に、絶対帰ろう。
そんなこと考えている間に先輩から返信も来てた、準備してアキバに行こうかな。
------
「よかったのお姉ちゃん?」
「うん、今日はいいよ。」
私は優希くんが誰と行動しようとしているのか知っている。
だって先輩がわざわざ教えてくれたんだもん。
私のコーディネートをする代わりに1日あのモデルの子、遥ちゃんに優希くんがOKを出したら時間をあげて欲しいって言われたから。
理由を聞いて断るなんて事はしない。
好きな人の側にいれないのは寂しい事だから。
「私が逆の立場だと思うと、ダメって言えないもんね。」
「そっか、お姉ちゃん大人だね。」
「そう、かな?」
せめて、楽しんできてくれると私も嬉しい。
------
「先輩お待たせしました!」
「ううん、わたしも今来たところだよ。」
駅に居た先輩に声を掛けると普段見ていた先輩とは違い、モデルをしていた時のように綺麗で、でも派手じゃない格好をしていた。
「学校とはイメージが全然違うんですね、ちょっとびっくりしました。」
「ふふっ、どうかな?似合ってるかな?」
そう言ってスカートをふわりとさせながら一回転して僕に見せる先輩。
白のシャツと清潔感のある水色のスカート。
とても似合っているけど、そのまま褒めるのは少し恥ずかしくて少し遠回りに言ってしまった僕に直接似合ってるかを聞いてくる先輩。
「凄く、似合ってます・・・」
「ちょっと顔赤くなってるよ、褒めるの恥ずかしかったのかな?」
「そ、そんなわけないですからね!」
「そう言う事にしといてあげる、それじゃどこいこっか?」
「僕実は行ってみたいところがあって・・・」
そう言って僕は行きたい場所を伝える。
「なるほど、確かにわたしも気になるねそこ。」
「ですよね!どうですか?」
「うん、いこっか!」
「はい!」
そして僕たちはアキバの中にある大きな複合施設、U◯Xに向かった。
駅から歩いてすぐの場所にあるから嬉しいよね。
そしてその施設内ではコミケ後1週間の間イベントスペースを借り切り、Vライブといまなんじの二大Vtuber事務所がイベントを行なっていた。
「うわぁー!凄いですね先輩!色んなVtuberの人達のグッズがありますよ!ふわちゃんのもある!」
「本当だね、あっ!白猫Vtuberのしろさぶろうだ!」
「おぉ!ぬいぐるみ、ふわふわで気持ちよさそう・・・」
「あぁ!!!狼女Vtuberのうるちゃんもある!!」
「先輩!」
「優希くん!」
「「来て良かった!!!」」
僕たちはこの後滅茶苦茶買い物した。
僕はしろさぶろうのぬいぐるみ、ふわっふわの触り心地でつい買ってしまった。
家に発送してもらう事にしたので荷物も大丈夫!
すると
「あの、対象の商品をお買い上げ頂いているので、もしお時間あるのでしたら抽選でVtuberの人と数分お話出来るサービスがあるんですけど、抽選に参加されますか?」
「えっ!?そんなサービスが!?」
「お買い上げ1万円以上の方限定になりますので、割と当たるんですよ?」
「「応募します!!」」
僕と先輩は当たる事を祈りつつ応募した。
------???視点------
「な、なんでこんなところに優希が・・・しかも一緒に歩いてるあの女の子は一体・・・いや、見間違いの可能性も・・・」
彼はU◯X内にあるカフェからぼーっと外からを見ていた。
すると、視界に優希達が入るのをふと、目にしてしまう。
男は急いでコーヒーを飲み干してお会計を済ませ、優希の後を追いかける。
「やっぱり、優希だ・・・俺、自分の仕事言ってないから何て言えばいいんだ・・・」
黙っていればなんとかなるか、と思いながら彼は休憩時間を終え、再び自分のスペースに戻っていこうとしたその瞬間。
「やっと見つけましたよ、姫村さん。」
「うぉぁ!?」
「もうすぐ時間なのにこんなところで何をやっているんですか!」
「いやね、まさかこんなところで名古屋に住んでるはずの息子を見ると思わないだろ普通!?」
「えっ?息子さん!?どこですか!」
「えっ、あそこ、今スペースで買い物してる2人組のちっちゃい方。」
「息子・・・?娘の間違いじゃ?」
「ふっふっふ、可愛いのは認めるが歴とした息子だぞ。」
「あー、姫村さんの姿見たら納得しちゃいますね。」
「俺だって、この見た目地味に気にしてるんだぞ、未だに年齢確認されるんだからな・・・もうすぐ40になるってのに。」
「ははは・・・戻りましょうか。」
「そうだな・・・」
そして彼は自分の持ち場に戻り、ヘッドセットを着けて大きく深呼吸をした。
目付きが変わり、声も大きく変わった彼はイベントに参加してくれた人と会話を始めた。
そして、人は彼の事をこう呼んだ。
閃光のシュバルツと。
昨日はもやっとしていたけど、今の僕に何か出来るわけでもないし、今すぐにどうかしなければいけない事って言うわけでも無いから今は考えない事にした。
え?現実逃避?・・・違うよ!
そんな事は置いておいて今日は本来なら帰るところだったんだけど、撮影が早くに終了したおかげで2日間も自由に出来る日が出来たんだ。
個人的にはアキバとかもいいよなぁとか考えていると僕のピヨッターにダイレクトメッセージが届いていた。
送信者はどうやら先輩のようだった。
先輩も予備日のおかげで暇が出来たらしくアキバに行こうと思っていたらしい。
どうせなら一緒に行かないかとの事だったので薫さん達に用事が無いのなら一緒に行こうかなと思い薫さんたちの部屋に向かった。
軽くこんこんとノックをして少し待つとドアが開いた。
「優希くん、何かあったかな?」
薫さんがどこかに出かけるような格好で出てきた。
何か用事があるのかな?
「えっと、薫さんたち今日予定とかあるのかなと思って一応聞きにきたんですけど、その様子だと何か用事でもある感じですか?」
「そうなんだ、今日はちょっと外せないから優希くんは自由にしてて大丈夫だよ!」
「あ、それともしお金が必要になっても大丈夫なようにコミケの売り上げは口座に入金しておいたから確認しておいてね!」
「ありがとうございます!」
売り上げかぁ...どれくらいあるんだろ?
そして自分の部屋に戻っていった僕は、先輩に行けると返信をして部屋でのんびりしていた。
そしてふと、自分の口座に振り込まれた金額の確認をしていた。
「えっ、何これ。」
ちなみに言っておくと、シリアルコードを発行してそのコードを入力してダウンロードするサービスは一回きりで5万円で一定期間の間何人でもダウンロード出来る様になっている。
つまり、僕の手元にはまるっと500円×販売部数が入ってきてたわけだね。
そして、販売部数が5000部。
「250万円・・・?」
その金額を見た時の僕の心境をはっきり言うと
「税金どうしよう・・・」
僕、何も知らないよ。
実家に帰った時に家族に相談しようと心に決めた。
登校日の後に、絶対帰ろう。
そんなこと考えている間に先輩から返信も来てた、準備してアキバに行こうかな。
------
「よかったのお姉ちゃん?」
「うん、今日はいいよ。」
私は優希くんが誰と行動しようとしているのか知っている。
だって先輩がわざわざ教えてくれたんだもん。
私のコーディネートをする代わりに1日あのモデルの子、遥ちゃんに優希くんがOKを出したら時間をあげて欲しいって言われたから。
理由を聞いて断るなんて事はしない。
好きな人の側にいれないのは寂しい事だから。
「私が逆の立場だと思うと、ダメって言えないもんね。」
「そっか、お姉ちゃん大人だね。」
「そう、かな?」
せめて、楽しんできてくれると私も嬉しい。
------
「先輩お待たせしました!」
「ううん、わたしも今来たところだよ。」
駅に居た先輩に声を掛けると普段見ていた先輩とは違い、モデルをしていた時のように綺麗で、でも派手じゃない格好をしていた。
「学校とはイメージが全然違うんですね、ちょっとびっくりしました。」
「ふふっ、どうかな?似合ってるかな?」
そう言ってスカートをふわりとさせながら一回転して僕に見せる先輩。
白のシャツと清潔感のある水色のスカート。
とても似合っているけど、そのまま褒めるのは少し恥ずかしくて少し遠回りに言ってしまった僕に直接似合ってるかを聞いてくる先輩。
「凄く、似合ってます・・・」
「ちょっと顔赤くなってるよ、褒めるの恥ずかしかったのかな?」
「そ、そんなわけないですからね!」
「そう言う事にしといてあげる、それじゃどこいこっか?」
「僕実は行ってみたいところがあって・・・」
そう言って僕は行きたい場所を伝える。
「なるほど、確かにわたしも気になるねそこ。」
「ですよね!どうですか?」
「うん、いこっか!」
「はい!」
そして僕たちはアキバの中にある大きな複合施設、U◯Xに向かった。
駅から歩いてすぐの場所にあるから嬉しいよね。
そしてその施設内ではコミケ後1週間の間イベントスペースを借り切り、Vライブといまなんじの二大Vtuber事務所がイベントを行なっていた。
「うわぁー!凄いですね先輩!色んなVtuberの人達のグッズがありますよ!ふわちゃんのもある!」
「本当だね、あっ!白猫Vtuberのしろさぶろうだ!」
「おぉ!ぬいぐるみ、ふわふわで気持ちよさそう・・・」
「あぁ!!!狼女Vtuberのうるちゃんもある!!」
「先輩!」
「優希くん!」
「「来て良かった!!!」」
僕たちはこの後滅茶苦茶買い物した。
僕はしろさぶろうのぬいぐるみ、ふわっふわの触り心地でつい買ってしまった。
家に発送してもらう事にしたので荷物も大丈夫!
すると
「あの、対象の商品をお買い上げ頂いているので、もしお時間あるのでしたら抽選でVtuberの人と数分お話出来るサービスがあるんですけど、抽選に参加されますか?」
「えっ!?そんなサービスが!?」
「お買い上げ1万円以上の方限定になりますので、割と当たるんですよ?」
「「応募します!!」」
僕と先輩は当たる事を祈りつつ応募した。
------???視点------
「な、なんでこんなところに優希が・・・しかも一緒に歩いてるあの女の子は一体・・・いや、見間違いの可能性も・・・」
彼はU◯X内にあるカフェからぼーっと外からを見ていた。
すると、視界に優希達が入るのをふと、目にしてしまう。
男は急いでコーヒーを飲み干してお会計を済ませ、優希の後を追いかける。
「やっぱり、優希だ・・・俺、自分の仕事言ってないから何て言えばいいんだ・・・」
黙っていればなんとかなるか、と思いながら彼は休憩時間を終え、再び自分のスペースに戻っていこうとしたその瞬間。
「やっと見つけましたよ、姫村さん。」
「うぉぁ!?」
「もうすぐ時間なのにこんなところで何をやっているんですか!」
「いやね、まさかこんなところで名古屋に住んでるはずの息子を見ると思わないだろ普通!?」
「えっ?息子さん!?どこですか!」
「えっ、あそこ、今スペースで買い物してる2人組のちっちゃい方。」
「息子・・・?娘の間違いじゃ?」
「ふっふっふ、可愛いのは認めるが歴とした息子だぞ。」
「あー、姫村さんの姿見たら納得しちゃいますね。」
「俺だって、この見た目地味に気にしてるんだぞ、未だに年齢確認されるんだからな・・・もうすぐ40になるってのに。」
「ははは・・・戻りましょうか。」
「そうだな・・・」
そして彼は自分の持ち場に戻り、ヘッドセットを着けて大きく深呼吸をした。
目付きが変わり、声も大きく変わった彼はイベントに参加してくれた人と会話を始めた。
そして、人は彼の事をこう呼んだ。
閃光のシュバルツと。
0
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
女体化してしまった俺と親友の恋
無名
恋愛
斉藤玲(さいとうれい)は、ある日トイレで用を足していたら、大量の血尿を出して気絶した。すぐに病院に運ばれたところ、最近はやりの病「TS病」だと判明した。玲は、徐々に女化していくことになり、これからの人生をどう生きるか模索し始めた。そんな中、玲の親友、宮藤武尊(くどうたける)は女になっていく玲を意識し始め!?
そんな事言われても・・・女になっちゃったし
れぷ
恋愛
風見晴風(はるか)は高校最後の夏休みにTS病に罹り女の子になってしまった。
TS病の発症例はごく僅かだが、その特異性から認知度は高かった。
なので晴風は無事女性として社会に受け入れられた。のは良いのだが
疎遠になっていた幼馴染やら初恋だったけど振られた相手などが今更現れて晴風の方が良かったと元カレの愚痴を言いにやってくる。
今更晴風を彼氏にしたかったと言われても手遅れです?
全4話の短編です。毎日昼12時に予約投稿しております。
*****
この作品は思い付きでパパッと短時間で書いたので、誤字脱字や設定の食い違いがあるかもしれません。
修正箇所があればコメントいただけるとさいわいです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
女の子にされちゃう!?「……男の子やめる?」彼女は優しく撫でた。
広田こお
恋愛
少子解消のため日本は一夫多妻制に。が、若い女性が足りない……。独身男は女性化だ!
待て?僕、結婚相手いないけど、女の子にさせられてしまうの?
「安心して、いい夫なら離婚しないで、あ・げ・る。女の子になるのはイヤでしょ?」
国の決めた結婚相手となんとか結婚して女性化はなんとか免れた。どうなる僕の結婚生活。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ネカマ姫のチート転生譚
八虚空
ファンタジー
朝、起きたら女になってた。チートも貰ったけど、大器晩成すぎて先に寿命が来るわ!
何より、ちゃんと異世界に送ってくれよ。現代社会でチート転生者とか浮くだろ!
くそ、仕方ない。せめて道連れを増やして護身を完成させねば(使命感
※Vtuber活動が作中に結構な割合で出ます
女ハッカーのコードネームは @takashi
一宮 沙耶
大衆娯楽
男の子に、子宮と女性の生殖器を移植するとどうなるのか?
その後、かっこよく生きる女性ハッカーの物語です。
守護霊がよく喋るので、聞いてみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる