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モデル初体験!?
37:急なお仕事?
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焼肉を食べた後にホテルでゆっくりと休憩していた薫のスマホに通話が来たことを知らせる音が鳴り響く。
「ん、誰だろう。」
薫はスマホを取り誰からの通話か確認するとそこには自分の大学時代の先輩の名前があった。
「先輩から?仕事関連の話かな。」
「もしもし、遊佐です。」
「あら、薫ちゃんコミケ後で疲れているタイミングにごめんなさいね。」
「いえ、まったりしていたところなので大丈夫ですよ。」
「そう言って貰えると嬉しいわぁ。」
「それにしても先輩が電話って珍しいですね、何があったんですか?」
「実はね、昨日うちのモデルの子ともう1人のモデルの子で撮影の予定が入っていたのよ。ただそのもう1人の子が交通事故で1週間ほど経過を見ることになってね、代わりに来れるモデルの子を探してたんだけど、条件が厳しくてねぇ。」
「あーなるほど、だいたい察しがつきました。」
「そう言うこと、ただアタシ優希ちゃんの電話番号聞き忘れてたから薫ちゃんなら分かるかと思ったってワケ。」
「それだったら今から代わりましょうか?優希くんの部屋すぐ隣にあるので。」
「お願い出来るかしら?もしOK貰ったら3人分の部屋そのまま確保出来るように手配するからホテルについては心配しないでいいわよ。」
「分かりました、じゃあ今から優希くんの部屋行くので少しミュートしますね。」
「分かったわぁ。」
私は優希くんの部屋をノックする。
「はーい!」
優希くんの声がうっすらと聴こえる。
「優希くん、ちょっと開けて貰えるかな?」
私はドアの前に来た優希くんに声をかける。
「大丈夫ですよ!今開けますね!」
そう言いながらドアがガチャッと開けられる。
「優希くん、ゆっくりしてるところにごめんね、少しだけ上がらせてもらって大丈夫かな?」
「はい、何かありましたか?」
優希くんは不思議そうな顔をしてこちらを見つめていた。
その顔かわいい。
「えっとね、前GloryCuteのマネージャーって言ってた人覚えてるかな?」
「覚えてますよ!」
「実はその人から優希くんにお願いがあるらしくて電話が来たんだけど、ちょっと代わってもいいかな?」
「なるほど、僕に出来ることなら!」
「ありがとう、それじゃ代わるね。」
「はい!」
そして私はスマホのミュートを解除して優希くんに渡す。
------
「もしもし、代わりました優希です。」
「あらぁ優希ちゃん、突然ごめんなさいねぇ。」
「大丈夫ですよ!僕に何の用でしたか?」
「突然なのは分かってるんだけど、1日か2日の間モデルのアルバイトをお願い出来ないかしら!」
「え、えぇ!?僕がですか?」
「本来来る予定だった子が交通事故で少しの間動けなくて代わりを探してたんだけどどうしても見つからないのよ、それで優希ちゃんなら東京に居るから駄目元で電話したってワケなのよぉ。」
「僕なんかに務まりますかね・・・?」
「問題無いわぁ、現地で着てた衣装とか見せて貰ったけど完璧だったわよぉ、だからいけると思うのよアタシは。」
「うぅ、駄目でも僕は責任取れませんよ?」
「問題無いわぁ。」
「分かりました、それなら受けさせてもらいます。」
「本当に助かるわぁ!一応報酬の話させてもらうわね、まず予備日含めてホテル3日分の確保、撮影が早く終わってもホテルはそのまま3日間使ってもらって構わないわ。
次に1日あたり5万円出させて貰うわ、迷惑料含めての金額だと思って貰って大丈夫よ。」
「そ、そんなにですか!?」
「緊急で呼ぶのって結構大変なのよ、かと言ってこちらの予想しているイメージじゃない人に頼むのはちょっと違うから仕方ないわぁ。」
「なるほど、ちょっと多いと思いますけど出来る限り頑張ります!」
「あー、あと雑誌に載る際は名前を載せる事になるんだけど、流石に本名は嫌、よね?」
「流石に本名はちょっと・・・」
「それだったらゆかちゃんの名前を使っても大丈夫かしら?」
「そっちならまだ。」
「分かったわぁ、明日スタッフをそっちのホテルに迎えに行かせるからお願い出来るかしら?」
「はい、大丈夫です!」
「撮影場所ではゆかちゃんの名前でスタッフに呼ばせるからよろしくねぇ。」
「はい!」
「それじゃ薫ちゃんにまた代わってもらっていいかしら?」
「はい、薫さん、マネージャーさんがもう一度代わって欲しいらしいです!」
「あ、ありがとう。」
薫さんはスマホを持ってまた部屋へ戻っていった。
「撮影って何をするんだろう。」
僕は気になって少しドキドキしていた。
------
「はい、今部屋に戻りました。」
「優希ちゃんからOK貰えたわぁ、本当に助かった、お礼に明日の撮影同行してもいいわよ?」
「ほ、本当ですか!?」
「優希ちゃんの可愛い姿しっかり目に焼き付けて来るといいわ。」
「楽しみです。」
「アタシもよ。」
そう言って通話は終了した。
「私は近くで見るだけだけど、また近くにいれるのは幸せ。」
もっとこの時間が続けばいいのになぁ、と私は思いながらベッドに自分の体を預け、眠りについた。
「ん、誰だろう。」
薫はスマホを取り誰からの通話か確認するとそこには自分の大学時代の先輩の名前があった。
「先輩から?仕事関連の話かな。」
「もしもし、遊佐です。」
「あら、薫ちゃんコミケ後で疲れているタイミングにごめんなさいね。」
「いえ、まったりしていたところなので大丈夫ですよ。」
「そう言って貰えると嬉しいわぁ。」
「それにしても先輩が電話って珍しいですね、何があったんですか?」
「実はね、昨日うちのモデルの子ともう1人のモデルの子で撮影の予定が入っていたのよ。ただそのもう1人の子が交通事故で1週間ほど経過を見ることになってね、代わりに来れるモデルの子を探してたんだけど、条件が厳しくてねぇ。」
「あーなるほど、だいたい察しがつきました。」
「そう言うこと、ただアタシ優希ちゃんの電話番号聞き忘れてたから薫ちゃんなら分かるかと思ったってワケ。」
「それだったら今から代わりましょうか?優希くんの部屋すぐ隣にあるので。」
「お願い出来るかしら?もしOK貰ったら3人分の部屋そのまま確保出来るように手配するからホテルについては心配しないでいいわよ。」
「分かりました、じゃあ今から優希くんの部屋行くので少しミュートしますね。」
「分かったわぁ。」
私は優希くんの部屋をノックする。
「はーい!」
優希くんの声がうっすらと聴こえる。
「優希くん、ちょっと開けて貰えるかな?」
私はドアの前に来た優希くんに声をかける。
「大丈夫ですよ!今開けますね!」
そう言いながらドアがガチャッと開けられる。
「優希くん、ゆっくりしてるところにごめんね、少しだけ上がらせてもらって大丈夫かな?」
「はい、何かありましたか?」
優希くんは不思議そうな顔をしてこちらを見つめていた。
その顔かわいい。
「えっとね、前GloryCuteのマネージャーって言ってた人覚えてるかな?」
「覚えてますよ!」
「実はその人から優希くんにお願いがあるらしくて電話が来たんだけど、ちょっと代わってもいいかな?」
「なるほど、僕に出来ることなら!」
「ありがとう、それじゃ代わるね。」
「はい!」
そして私はスマホのミュートを解除して優希くんに渡す。
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「もしもし、代わりました優希です。」
「あらぁ優希ちゃん、突然ごめんなさいねぇ。」
「大丈夫ですよ!僕に何の用でしたか?」
「突然なのは分かってるんだけど、1日か2日の間モデルのアルバイトをお願い出来ないかしら!」
「え、えぇ!?僕がですか?」
「本来来る予定だった子が交通事故で少しの間動けなくて代わりを探してたんだけどどうしても見つからないのよ、それで優希ちゃんなら東京に居るから駄目元で電話したってワケなのよぉ。」
「僕なんかに務まりますかね・・・?」
「問題無いわぁ、現地で着てた衣装とか見せて貰ったけど完璧だったわよぉ、だからいけると思うのよアタシは。」
「うぅ、駄目でも僕は責任取れませんよ?」
「問題無いわぁ。」
「分かりました、それなら受けさせてもらいます。」
「本当に助かるわぁ!一応報酬の話させてもらうわね、まず予備日含めてホテル3日分の確保、撮影が早く終わってもホテルはそのまま3日間使ってもらって構わないわ。
次に1日あたり5万円出させて貰うわ、迷惑料含めての金額だと思って貰って大丈夫よ。」
「そ、そんなにですか!?」
「緊急で呼ぶのって結構大変なのよ、かと言ってこちらの予想しているイメージじゃない人に頼むのはちょっと違うから仕方ないわぁ。」
「なるほど、ちょっと多いと思いますけど出来る限り頑張ります!」
「あー、あと雑誌に載る際は名前を載せる事になるんだけど、流石に本名は嫌、よね?」
「流石に本名はちょっと・・・」
「それだったらゆかちゃんの名前を使っても大丈夫かしら?」
「そっちならまだ。」
「分かったわぁ、明日スタッフをそっちのホテルに迎えに行かせるからお願い出来るかしら?」
「はい、大丈夫です!」
「撮影場所ではゆかちゃんの名前でスタッフに呼ばせるからよろしくねぇ。」
「はい!」
「それじゃ薫ちゃんにまた代わってもらっていいかしら?」
「はい、薫さん、マネージャーさんがもう一度代わって欲しいらしいです!」
「あ、ありがとう。」
薫さんはスマホを持ってまた部屋へ戻っていった。
「撮影って何をするんだろう。」
僕は気になって少しドキドキしていた。
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「はい、今部屋に戻りました。」
「優希ちゃんからOK貰えたわぁ、本当に助かった、お礼に明日の撮影同行してもいいわよ?」
「ほ、本当ですか!?」
「優希ちゃんの可愛い姿しっかり目に焼き付けて来るといいわ。」
「楽しみです。」
「アタシもよ。」
そう言って通話は終了した。
「私は近くで見るだけだけど、また近くにいれるのは幸せ。」
もっとこの時間が続けばいいのになぁ、と私は思いながらベッドに自分の体を預け、眠りについた。
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